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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 59

2024-09-02 19:48:43 | 日記
「はあ!」
「せい!」
「ふっ――ていやあああああ!!」
 
 私の体の動きは見違えるようになってる。そして……タッタッタッ――と私は伸びてきた目玉達の腕? 脚? わかんないけど、その部分に乗って走る。今までは攻撃が来たら目を閉じてしまってた。まずはそれがありえないらしいです。
 
 だからポニ子アーマーのポニ子ちゃんが私の体を良いようにしだしました。それをいうとなんかちょっと……エッチな感じの想像が浮かぶかもしれません。けどそんなことは全く無いです。
 むしろ厳しい……まさにアイさんのスパルタを体現したといっていいです。ポニちゃんは私の体からまずは自由を奪い、強制的にインストール? された武術の型で目玉達の攻撃をいなしだしました。
 
 向かってくる攻撃をスパッスパッとね。私は向かってくる攻撃が怖くて、目玉が怖くて、目をそむけたりしてた。けどそれをポニちゃんは……いやアイさんはゆるしてくれなかった。
 
「目をそらさない」
 
 それと同時に、私の頭は固定された。そしてまぶたも動かなくなった。そうなると目が乾燥すると思われるだろう。けど大丈夫。なにせポニちゃんはとても潤ってる。プニプニでしとしと。なので私のまぶたもどうやら潤してくれてるみたい。なので私は強制的に体を使われて、そして強制的に攻撃を見ることになったのです。
 
 最初はそれこそ目尻に涙が浮かんだりしてました。でも今や慣れましたよ。ええ! それに体の自由が戻ってからも、上手くポニちゃんがフォローをしてくれます。だから、思いっきり動ける。
 それに……
 
「あたっても痛くない。痛くない」
 
 私はそう自分に言い聞かせてる。それは実証済みだ。目玉の腕の触手を通ってそのまま目玉近くへと行く。けど他の目玉が邪魔してきました。でもそんな邪魔をジャンプしてかわす。空中で三回転を噛まして、私は伸ばした腕で目玉のまぶた? 部分を掴んで一気にそれを縮めて勢いをつけて突っ込みます。
 そしてそのまま生身の目玉部分に私は逆の手を差し込みました。
 
 のたうち回る目玉。私は目玉を蹴って再び飛んで、更に魔法を紡ぐ。現れた光の珠をポニちゃんの腕で包みます。そのまま発射してもちょっとだけ目玉を足止めしかできない。けどポニちゃんで増幅したらどうなるのか? ポニちゃんは私の魔法を受け取る事ができる。
 ならそれを増幅だってできるかもしれない。
 
「ポニちゃん!」
 
 腕が膨らみます。私はその腕を固まってる目玉達の所に突っ込ませた。すると大きな爆発が起きます。もちろんポニちゃんの腕も吹き飛んだけど、結果は大成功でしょう。


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