祖父江のオリエンテーリング雑記録

オリエンテーリングについて時々綴るブログになるはず

リアル脱出ゲームO -解説編-

2020-12-17 23:30:48 | 日記
こんにちは。祖父江です。
本記事は先日公開したリアル脱出ゲームOの解答・解説記事です。同記事のネタバレを含むので「自力で解きたい!」という方はこの先を見ないようにお願いします。
ちなみに本家のリアル脱出ゲームの脱出率は10%程度のようです(出典)。けっこう低いんですね。ですがたぶん本家ほど難しくないですし、制限時間もないですし、何よりオリエンティアの皆さんは知能レベルが高いと思うので余裕でポストから脱出されてしまっているかもしれないですね。

△→1
問題

いわゆる「論理パズル」ってやつですね。嘘つきと正直者がいるというよくあるパターンです。この先の問題にはなんらかの「気づき」が求められますが、1問目のこれに関しては論理的に考えるだけで解けます。
この問題を考えるにあたって嘘つきの人数が分からないのというのが少々厄介です。そのため静の発言の正誤を軸に考えるとうまくいきそうです。
ということで静が正しいことを言っているパターンと間違ったことを言っているパターンとで場合分けをして考えてみます。

まずは静が正しいことを言っているパターン。ここでは正直者を〇、嘘つきを×で表しています。
次に↑の各パターンで矛盾が生じていないかを考えます。
たとえば一番上のパターン。霧の発言が正しいため1ポは建物の角、芽依の発言が間違っているため1ポの円の中には植え込みが描かれておらず、美音の発言も間違っているため1ポはスタートよりも北になります。ここで全ポを見てみると以上の3つの条件をすべて満たすコントロールはありません。よって矛盾しています。
同じように真ん中のパターンと一番下のパターンでそれぞれ該当する条件をすべて満たすコントロールが無いかを確認してみると......ありません。つまり静が正しいことを言っている場合(=正しいことを言っているのは2人)は適切ではありません。
では次に静が間違ったことを言っているパターンを検討していきます。正しいことを言っているのは2人ではないため①残りの3人全員が正しい②3人のうち1人正しい③3人全員間違っている、の3条件を検討します。先ほどと同じように表にまとめるとこうなります。

先ほどと同様にそれぞれのパターンで該当するコントロールが無いかを検討します。ちなみに真ん中3列は静が正しいことを言っているパターンの検証と同じ条件なので今回は無視できます。一番上では該当するコントロールが存在しないため正解は一番下のパターン...全員が嘘つきのパターンとなります。何も信じられませんね。
ということで1ポは建物の角についておらず、円の中に植え込みの記号が描かれていなくて、スタートよりも北にあるコントロール......つまり50番になります。

【別解①】
近所のスーパーまで歩いている時に別のアプローチを思いついたので紹介しておきます。
この問題では霧、芽依、美音の3人の発言それぞれの正誤の組み合わせによって正解コントロールの条件が決定されます。したがって「建物についているかどうか」「円の中に植え込みがあるかどうか」「スタートよりも北かどうか」の3条件の組み合わせ8パターンそれぞれで成立するコントロールの有無を確認すればいいわけです。
まとめるとこんな感じ↓

そして3人のうち2人が正しいことを言っている場合、静が正直者の場合正直者が3人になってしまい、静が嘘つきの場合も静の発言が正しくなってしまうので矛盾が生じるため不適。よって全員嘘つきのパターンの50番...となるわけですが、この表を見るとコントロールを1つに絞れるのが一番右だけなのでそれで分かってしまいますね。

嘘つきの人数を最後に考えるという逆転の発想かと思いきや薄っぺらい感じで終わってしまいました。

【別解②】
別解①の説明を書いている途中によりシンプルな手法を思いついたので書いておきます。なお、これは正解が一つであることを前提とした考え方なので人によって好き嫌いが分かれると思います。
ここでも「建物についているかどうか」「円の中に植え込みがあるかどうか」「スタートよりも北かどうか」の3点がポイントです。
まずは8つのコントロールをスタートより北の4つと南の4つに分けます。
南の4つのうち36番と46番は「建物についていて」「植え込みは無い」。よってこの2コントロールは3人の発言の正誤がどんな組み合わせであっても区別できません。
また、41番と44番は「建物についておらず」「植え込みがある」。よってこれも同様に区別できません。
北の4つについては33番と38番と49番は「建物についていて」「植え込みがある」。よってこの3つも区別できないです。
つまり8つのコントロールのうち50番以外のすべてのコントロールには別の区別できないコントロールが存在することになります。この問題の正解が1つであれば区別されないコントロールが正解のはずがないため50番になります。

ちょっとずるいですが4人の発言の正誤を判断することなく正解にたどり着きました。これなら脳内だけで解くことができそうですね。
意外と作意以外の解答手法がありました。この他にも「自分はこう考えた」というのがあれば教えてほしいです。

ちなみに登場人物の名前は筑波大学体育会オリエンテーリング部発行の地図の副題から取っています(「森を駆ける恋人たち'15 ~桐~」「森を駆ける恋人たち'17 ~茗~」「森を駆ける恋人たち'15 ~嶺~」「那珂川 ~静~」)。気付いたでしょうか?気付かれた方は相当な筑波大OL部マニアですね。賞賛に値します。

1→2
問題
1ポについている画像

1問目から一転、謎解きあるあるみたいな問題です。ある程度謎解き経験を積んだ人間は問題の枠を見た瞬間、「あー五十音表ね。はいはい」となります。しかし問題冊子の状態ではどの文字を拾えばいいのかが分かりません。ヒントとして方角と数字が書かれていますが、どこから始めるのかが分からないですし、北がどっちかもわかりません。そこで1ポについているヒントの登場です。
1→2のレッグなので当然1ポからスタートします。そして1ポは五十音表の「つ」にあります。ここで地図上では五十音表の枠が180°回転していることに注意です。あとは指示通りに文字を拾うと...

上の画像のように「と」「や」「ま」を拾うのでできる言葉は「富山」。都道府県なので38番が正解です。
先述の通り五十音表自体は謎解き界隈ではよく見かけるギミックです。そこにオリエンテーリングらしく方角を取り入れたいなと思って作ったのがこの問題です。カナを拾うのに八方向しか使えず、かつ移動するマス数が程よくばらける言葉がなかなか見つからず苦労しました。

2→3
問題
2ポについている画像
2ポについているヒントで仕掛けに気づいた方も多いのではないでしょうか。上の4つの点は、0~9を表す点のいずれかがイエロー・シアン・マゼンタに塗られたものを重ねたものになっています。上記の3色を混ぜると黒色になります。イエローは左上のみなので1、シアンは左上と左下と右下なので8、マゼンタは左上と右上なので3です。したがって下の式は「18+31」となり49番が正解となります。
4つの点の左上が黒であることや下の記号の色がシアン、マゼンタ、イエローの3色であることから気づけるのではないでしょうか。

タイトルをつけるとしたら「混色点字」ですかね。オリエンテーリングでは地図をカラーで印刷することもよくありますから皆さんもプリンターのインク等でCMYKには慣れ親しんでいることでしょう。ちなみに数字と●の対応は一般的に使用されている点字と同一です。

3→4
問題

4問目はスケルトンパズルのようなものです。6つの記号をどうにかして3文字の何かに変換し、枠に入れるということです。そこで登場するのがJSSOM2007。各記号と対応する番号をJSSOMから見つけます。すると主曲線は101、湧水点は313、スタートは701、開けた土地は401、舗装区域は529、目立つ人工特徴物は539か540となります。この6つの数字を枠に入れることになります。あとはそれほど難しくないです。左上のマスだけ一番上の桁どうしが交差しているのでここには529と539 or 540が関わってきます。横向きの方は2桁目が別の数字の一番上の桁と交差しているため539 or 540、縦向きに529が入ります。300番台は313しかないので仮に539だったとすると313と交差する数字が無くなってしまい不適。あとは自然に埋めていくとこうなります。
△のマスは4、〇のマスは1なので41番が正解です。

ヒントの形式が変わって急にJSSOMが出てきたのでビックリした方もいるのではないでしょうか。当初の実際に学内で設置して行うプランの時には次の画像をフラッグに貼ろうと思っていたのですが、あまりに露骨で正直これは無いと思っていました。
そして今回Web上での公開となり「JSSOMのリンクを貼ればよくないか?」と気付いたためこうなりました。そしてこのゲームでの「コントロールの移動にリンクを使う」という手法はここから思いつきました。間違いポストのリンクを踏んでイラッとした方がいましたらお詫び申し上げます。

4→5
問題
4ポにあるヒント→(コントロールに関する規則)

ディスクリプション謎です。ちなみにこれはオリエンテーリング競技をそこそこちゃんとやっている人ならヒントが無くても十分解ける問題だと思います。「それぞれの記号がなんらかの文字と対応しているんだろうな」と気付けばあと一歩です。
この問題で注目するのはそれぞれの記号がコントロール位置説明表上でどの位置に記載されるのかということ。要するに「D欄」とか「F欄」とかいうやつです。これでもうお気づきの方もいるのではないでしょうか。

「頭」を表している4つのコントロール位置説明記号を見ていきます。
1つ目の「有人」はH欄、2つ目の「植物の茂っている」はE欄、3つ目の「コントロール番号」はA欄、4つ目の「きれつ」はD欄です。1文字目からH,E,A,D欄。これが「頭(=HEAD)」を表すということでもうお分かりですね。
同じように「顔」もそれぞれF,A,C,E欄に記載される記号で構成されています。
そして問題となっているのは1文字目から「コントロール識別番号」「コントロール番号」「南東のふち」「下」「コントロール番号」「北の突端」「深い」でそれぞれB,A,G,G,A,G,E欄に記載される記号です。つまり正解は「BAGGAGE(荷物)」となります。
マニアックな記号を多めに使ったので、これを機に覚えましょう。役立つかどうかは知りませんが。

ちなみに他の選択肢にも一応想定した(?)英単語があり、野菜は「CABBAGE(キャベツ)」、包装は「PACKAGE(パッケージ)」、楽器は「BAGPIPE(バグパイプ)」です。想定と言ってもただ文字数が同じで語感が似ているだけですが。
仕様上A~Hのみで構成されている英単語しか使用できません。最初に思いついたのはBEACHでした。次に思いついたのはHEAD。どちらも出題用にはイマイチな感じがして、単語出しには時間がかかりました。最終的にBAGを思いつき、BAGGAGEでも成立することに気づき落ち着きました。しばらくしてCABBAGEも思いつきましたがそれは誤答用に。A~H縛りで単語を思い浮かべるのはけっこう楽しいので皆さんもやってみてはいかがでしょうか。
この5問目、最初からデフを使った謎でしたが3月時点ではもっと酷いものでした。後でもっと良いアプローチを思いついたら差し替える枠だったのです。アドベントカレンダーの記事にするにあたってオリエンテーリング関連の謎の例題を考えたときにこれを思いつき、半年以上の月日を経てようやく良い感じの問題になりました。

5→6
問題

最終問題はノーヒント。今までとは毛色が違います。
ノーヒントと言ってもヒントはあります。「それはノーヒントではないのではないか」というツッコミは置いておいて、いくつか作意として気になってほしい点を挙げます。
①「バックアップラベル」が強調されている
②これまでの問題には右下にユニットが描かれていた。
③これまでのユニットには針を表す点が描かれていたがこの問題では描かれていない。
これらに気づくと「バックアップラベルに何かあるんだな」と思うでしょう。
ここでバックアップラベルについて少し考えてみましょう。バックアップラベルは皆さんご存知のように、ユニットについている針がパンチ時に特定の場所に穴を開けることでEカードが動作していなくても通過証明を残すことができるというシステムです。5ポ終了時点でのバックアップラベルの状態は、5ポまでの針の位置を見ればわかります。これまでの5つのコントロールを重ねてみると次のようになります。
そしてこの●の並び、どこかで見たことがありませんか?
そうです。3問目の混色点字謎です。3問目で使用した点字を確認すると左側は4、右側は9。したがって正解は49番となります。
このバックアップラベル謎は点字謎を思いついたときに思いつきました。オリエンテーリングならではの要素を無理なく入れることができて気に入っています。
すでに解き終わった問題が伏線となって解く手掛かりになるというのはリアル脱出ゲームあるあるです(要出典)。
ちなみにこのユニットのイラストはOpen Orienteering Mapperで描きました。OOMは無料で使える地図描画ソフトで、僕はOCAD課金をしていますがお絵描き時にはよくこっちを使っています。EMITのロゴっぽくデザインされたペンネームの「USBe」はなかなかいい感じです。

ということで長くなりましたが解答解説編は以上になります。
最後に、遊んでいただいた方はアンケートに回答していただけると助かります。難易度設定は適切だったか等今後の参考にしようと思うので、自力で全部解けた方もそうでない方もよろしければご協力お願いします。
質問数が少し多くなってしまいましたが、5分もあれば回答できると思います。

以上で「リアル脱出ゲームO -解説編-」は終了となります。長文となってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。

リアル脱出ゲームO

2020-12-05 22:06:41 | 日記
本記事はオリエンテーリングAdvent Calendar 2020の17日目の記事になります。

はじめに
 こんにちは。筑波大学オリエンテーリング部2年の祖父江有祐という者です。東海中高ワンダーフォーゲル部で6年間オリエンテーリングをやってきたので競技歴は今年で8年目、最近は遠征先でその土地の美味しいものを食べることに喜びを見出しています。あと思い付きで始めたネットラジオが半年以上続いていたりもします。
 方々で言っていますが、僕にはオリエンテーリング以外の趣味に「ペンシルパズル作成」があります。いつかパズルとオリエンテーリングを混ぜたものを作りたいなと中学時代から思っていて、今回の「リアル脱出ゲームO」はその目標の成果の一つとなります。オリエンテーリングにちなんだ問題を作ったのでオリエンティアの皆さんにはぜひ遊んでいただきたいです。

1.リアル脱出ゲームとは?
 はじめにリアル脱出ゲームを知らない人向けに簡単に説明をしようと思います。
 「リアル脱出ゲーム」とは株式会社SCRAPが商標登録している体験型イベントの名称です。プレイヤーは最初密室に閉じ込められ、そしてそこに設置された謎を解くことで脱出の手がかりを見つけ脱出する…これがリアル脱出ゲームのおおまかな流れになっています。本記事では謎解き要素がある体験型ゲームとして「リアル脱出ゲーム」という単語を使用しています(商標的に少しアレですが)。
 企業とのコラボでイベントが開催されたり、常設店舗も全国各地に展開されていたりとプレイできる機会は意外とあります。メディアでもしばしば取り上げられており、近年密かなブームとなっているようです。
 SCRAP公式HP(https://realdgame.jp/)には現在開催されている公演や常設店舗の案内も載っているので、興味をもった方は見てみてください。
 また少し昔の話ですが、バカリズム主演の「リアル脱出ゲームTV」がTBS系列で放映されていたのでそれで目にしたことがあるという人もいるかもしれません。


2.例題
 リアル脱出ゲームで出題される謎はひらめき要素が強いものが多い印象があります。僕が好きな「ペンシルパズル」は論理的な過程を経て盤面を埋めていくものなので少しジャンル違いですが、謎解きも好きです。
 リアル脱出ゲームっぽい問題を1問用意してみたので練習がてら少し考えてみましょう。
問題
答えはこちら

だいたいどんな感じなのか分かっていただけたでしょうか?
今回用意した問題は今年の3月に部内向けに開催しようと思って用意したもののコロナの影響でおじゃんになったものに一部修正を加え、Web用に再構成したものです。


3.ルール説明
メインの問題に入る前に、今回の出題形式について簡単に説明します。
【ルール(対面バージョン)】
①プレイヤーには全コントロール図と問題冊子が渡されます。
②冊子の各ページの謎を解くことで次に行くべきコントロールが分かります。
③正しいコントロールに行くと、次の謎を解くためのヒントが描かれたフラッグがあります。1問目から順番に解いてゴールを目指しましょう。

ただし今回はWeb上での公開なので一部変更があります。
【ルール(オンラインバージョン)】
①今回使用する全コントロール図の画像が最初に貼られています。
②1問目から順に問題冊子の見開き画像を貼り付けます。そしてそれぞれの画像の下には次に行く候補となるコントロール識別コードが書かれています。
③それぞれのコントロール識別コードはリンクになっており、正しいリンクを開くと次の問題のヒントとなるページを開くことができます。
④1問目から順に解いてゴールを目指しましょう。

要するに「謎を解かないと脱出(狭義)できないゲーム」です。

問題冊子はPDF形式でも置いておきます。このブログ記事だけでも遊ぶことができますが、印刷したほうが遊びやすいかもしれません。

ルールは分かっていただけたでしょうか?それでは問題編スタートです。


問題編
全コントロール図

表紙
1問目
1ポだと思う数字をクリック(タップ)してください。
33 36 38 41 44 46 49 50

2問目
36 38 41 44

3問目
33 36 38 41 44 46 49 50

4問目
33 36 38 41 44 46 49 50

5問目
33 36 38 41

6問目(最終問題)
正しいコントロールを選ぶとエピローグが読めます。
33 36 38 41 44 46 49 50


全てのコントロールを回ることができたでしょうか?皆さんの暇つぶしに貢献出来たのであれば幸いです。遊んだ感想をいただけると祖父江がとっても喜びます。Twitterはこちら

解答および解説は1週間後くらいに公開します(たぶん)。失踪しないよう頑張ります。

筑波大大会の演出の話 パート1

2019-12-12 22:57:15 | 日記
 このページは、オリエンテーリングAdvent Calendar2019(裏版)の12日目の記事になります。

 こんにちは。筑波大学1年の祖父江です。ブログに登場するのは1年ぶりなので軽く自己紹介すると、東海中高ワンダーフォーゲル部で6年間オリエンテーリングをやっていてなんだかんだで筑波大学に進学し今に至ります。先日の筑波大大会では演出パートとして会場でインタビューをしたりしていました。
 今回の記事では先日開催された第39回筑波大学オリエンテーリング大会の演出について書きます。まずは参加していただいた方、ご参加ありがとうございます。参加していない方も大会当日の雰囲気を知っていただけたらいいなと思います。
 さて、筑波大大会は「演出の筑波」と言われるほど毎年演出に力を入れているわけですが、今年も参加者の皆様に楽しんでいただくべく様々な活動をしました。本記事では今回の演出について「活動の振り返り」と「演出パート座談会」の二部構成でお送りします。

演出パートの活動
広報
 協賛紹介や運営準備の様子を紹介する大会公式Twitterアカウントだけでなく、大会マスコットの没キャラである「あばんギャルディ」もアカウントを作って広報活動をしました。あばんギャルディアカウントによって参加を決めた人がいるかは定かではありませんが、印象的で強烈な文章と動画は多くのオリエンティアに刷り込まれたことだろう...


 また、宣伝ボードも作成し、様々な場面で活用されました。

自慢ですが宣伝ボードの文字はすべて僕が手描きしました


他にもYouTubeを使った動画での大会PRも印象的でした。真面目なプロモーション動画だけでなく砕けた雰囲気の動画も投稿され、幅広い層に受け入れられたのではないでしょうか。

Can☆Do康夫さんの今後の活躍にも注目です!

顔出しパネル
 毎年のおなじみとなっているマスコットキャラの顔出しパネル。会場内の雨風がしのげる場所に設置するつもりで段ボールを使って作りましたが、当日天気が良く風も穏やかだったので会場入ってすぐの場所に設置しました。好立地だったこともあり記念撮影をする人が多く見られ、作った甲斐がありました。


デカフラッグ

燦然と輝くデカフラッグ
 今回の新しい試みであるデカフラッグ。会場の中でもスタート地区があるオープンのど真ん中という最も目立つ場所に設置され、多くの参加者を驚かせました。1年の永山が演出パートではないにも関わらず精力的に制作作業に関わり、後半にはほぼ一人で作業を進め完成させました。細部までこだわって作られており、発案者の小牧さんも納得の出来映えです。デカフラッグ👍。


まわりみち大会特別号
 会場で配布するために作られた、大会特別仕様の部誌「まわりみち」。A4サイズでおよそ40ページにもなる超大作。インカレロングを制した和奏さんへのインタビューや企画部練ランキング、祖父江自作のパズルにエクストリーム宅通など、様々な面白い記事が目白押し!三役による直筆落書きがされたものは誰の手に!?

サインを書いてキメ顔をする実行委員長

何やら意味ありげな文章を書いている競技責任者

協賛ボード
 スタートレーンに設置した、協賛していただいた企業のロゴが特大サイズでプリントされたボード。海外の大規模な大会のフィニッシュレーンを彷彿とさせます。


マスコットキャラクター総選挙
 公式マスコットの「びるたへぽ」に加え、運営内のマスコットキャラ投票で戦った「あばんギャルディ」「かばさぶろう」、そして大会直前に対抗馬として擁立された5つのキャラクターの計8キャラ。その中から真のマスコットを参加者の皆さんに選んでいただくという企画。昨年は「あばんギャルディ」の圧勝でしたが今年はけっこう表が分かれて見ごたえがありました。しかしながらあばんギャルディの王座は揺るがず、見事でぃフェンディングチャンピオンです。来年こそは大会公式マスコットの座を奪うかもしれませんね。

優勝 あばんギャルディ(18票) 準優勝 カターシャ(15票) 3位 キモウッド(11票) やはりキワモノが強いのだろうか...

部のオフショット
 「大会準備の様子を撮ったオフショットの総選挙をやろう」というアイデアから選挙方式がなくなり、大会に関係ない写真も加わった結果できあがった代物。一部筑波大学オリエンテーリング部に関係ない写真も交じっていますがそれはそれ。作っていていちばん楽しかったですし、参加者の方からも意外と好評でした。

ほとんどすべての写真にコメントが添えられていて賑やかです

大会グッズ
 大会グッズは自費で制作するという方針が決まり、例年とは一風変わったグッズが作られました。小牧さんによるあばんギャルディ缶バッジと祖父江によるパズルの小冊子の2つが作られました。それぞれ17個と16部が売れ、一部のコアな参加者を楽しませました。ギャルディ缶バッジを4つ使ってゼッケンを留める選手も現れるなど、改めてあばんギャルディの人気ぶりを窺い知ることができました。

パズル冊子と缶バッジ。冊子はまだ在庫あります!一冊200円で40問です!(宣伝)

かばラジオ・音響
 開場の瞬間からスタートした会場内の放送。会場に入るため坂を上っている参加者へのインタビューに始まり、スタート前の注目選手へのインタビュー、会場内で販売されたご飯を食べている人への食レポなど積極的に参加者をいじっていきました。

巨大地図によるコース解説
 M21A1,2とW21Aクラスのコース図を特大サイズで印刷し、それを使ってコースセッターの小牧さんによるコース解説が行われました。

 
 表彰式
 そして演出パート最後の仕事が表彰式です。1位の方が登った表彰台も今回作成しました。また、協賛していただいた企業のボードを崖に並べてより豪華に見せるという工夫をし、映える表彰式になったと思います。

真ん中の白いものが今回作成した表彰台。運営作業部屋ではテレビ台としても活躍した
表彰台のすぐ奥に見えるのが協賛ボード。写真のアングルが悪いですが反対側に企業のロゴが描かれています

左にあるのが演出ブース。ここから「かばラジオ」を放送していました

テレビ台として活躍する表彰台

長くなったので演出パート座談会は別の記事にして後日公開します。20日までには公開できるよう頑張ります。


高3の冬にAsOCに出場した話

2018-12-29 22:09:18 | 日記
 本記事はオリエンティアAdvent Calendar(裏版)の22日目の記事になります。27日夜時点でこの枠が余っていたためもらいました。そのためこの記事の執筆は22日ではなく29日になります。ご容赦ください。あと、ちょっと乱文気味です。そちらもご容赦ください。

 改めまして簡単に自己紹介から。私は東海高校3年の祖父江有祐という者で、ワンダーフォーゲル部で中1の春からオリエンテーリングを始め、競技歴は6年目になります。大学受験のほうは一般推薦で筑波大学に合格しているので安心してください。先日香港で開催されたアジア選手権にはM18クラスの日本代表として出場し、スプリント8位、ミドル優勝、リレーは第1チームの3走を務め優勝しました。過去2回参加したAsJYOC(アジアジュニアユース選手権)での個人種目最高順位が3位だったため悲願の優勝を手にした、とも言えます。

 さてそんな私が今回書く記事はというと、「この1年間程度を振り返ります。そして高3でオリエンテーリングを続けていくとはどんなことか自分の考えを述べます」といった感じです。悩みとか無い風を装っていた自分でもそれなりにプレッシャーを感じていましたよ、っていう話になりそうな気がしています。大事なことをあまりメモしない性格なので、今回はこの場を借りて備忘録を書こうと思っています。あと、最後には中高生オリエンティアに向けたメッセージ的なものも書くつもりなので、中高生オリエンティアはそこだけでも読んでもらえると嬉しいかな。では早速時系列に沿って話を始めます。

1年前の12月
 たしか香川の全日本リレーの頃だったと思います。「香港で開催されるAsOCで新たに18歳以下のクラスが設けられる」といった情報を知ったのは。その時すでに「大学受験はAC(一般的な言葉ではAO)入試か一般推薦入試で筑波」と考えていた私は「中3で出たAsJYOCと同じ香港だし出れたらいいな」程度に思っていました。しかし選考の時期・方法や受験との兼ね合いについて何もわかっていなかったので、あくまで頭の片隅に置いた程度でした。

今年の4月~7月
 AsOCの話ではないですが、JWOCの代表に選ばれました。高3でオリエンテーリングを続ける動機の一つとなりました(実際は最初から続けていくつもりだったが)。そしてJWOCの大会期間が終わり、日本へ帰る途中でAsOCの話が出ました。そしてしばらくした後にAsOCの選考の詳細が発表され、ある程度受験の目途が立っていたこと、いずれにせよインターハイを目標としていたことの2点から選考にエントリーしました。この時20Eではなく18Eにしたのは受験があったからです。まず受験勉強でトレーニングに制約ができてしまうこと、そして仮に推薦入試に落ちてセンターや前期試験などを受けなければならない状況になったとしてもAsOCには出場するということから18Eにしました。特に2つ目の理由は、AsOC代表に選考されてから推薦入試の合格発表までの4ヶ月弱の間の悩みの種となりました。

インハイ前後
 前段落の最後と時系列が狂ってしまいますが、インハイです。推薦要件B「B: インターハイ(個人戦/2018 年 8 月 25 日:栃木県)ME/WE において、選考希望者から A で選考された選手を除いた上位 2 名を選考する。」(第 6 回アジア・オリエンテーリング選手権大会 日本代表選手の選考についてより引用 )によって代表に選ばれました。リレーでは自分の凡ミスで迷惑をかけてしまい、申し訳ない思いです。しかし私個人としては、この経験は受験生としてオリエンテーリングを続けていく上で大きな原動力になったのかもしれません。

インハイ後~11月末
 インハイ後の総括ミーティングをもってワンゲル部からは引退し、AsOCに向けて個人でトレーニングをする期間になります。受験生ということもあり出る大会も日帰りできるものを中心にし、回数も月1回程度に抑えました。しかしこれがなかなか辛かった。この期間には「名椙大会」「インカレスプリント・ロング」「トータスクラブカップミドル・クラブカップ7人リレー」「全日本ミドル」「KOLC大会・早大大会」「京大京女大会」「全日本スプリント」といった魅力あふれる大会がたくさんありました。しかしこのうち私が出たのは「名椙大会1日目」と「7人リレー翌日のJOA合宿」と「京大京女大会」のみ。LapCenterを見ながら悶々と過ごす日々でした。もうちょっとうまくやれなかったものかと今でも後悔しています。
 その一方で大学入試の一般推薦試験が刻一刻と迫っていました。11月末に控える試験を前にプレッシャーを感じつつ、トレーニングもやっていくのは精神的にはなかなかハードでした。
 試験は1日目の午前中に2時間の筆記試験、翌日に面接という日程でした。1日目の午後は筑波山に登りました。久しぶり(と言いっても2週間前の京大京女大会には出ている)に森を走って良い気分転換になりました。翌日の面接は1番最後となり、長い時間緊張感の中過ごすこととなり辛かった。「極度の緊張状態ではパズルはあんまりできないが、地図読みはできるしむしろリラックス効果がある」という発見をしました。緊張をほぐすのに地図読みは良いですよ。先述の京大京女大会の会場で売っていた北海道の地図は読んでいて楽しかった。あと菅沼守義の地図は実家のような安心感があった。
閑話休題

12月1日~12日
 試験が終わり、合格発表を待つ期間です。そわそわしていたのかなぁ。筋トレしていたような気がする。あと期末試験の勉強に追われていた。

12月12日~
 合格でき、受験という大きなプレッシャーから解き放たれました。と同時に目前に控えるAsOCの準備に入ります。さらに出発までの間に入学手続きの書類も書かなければなりません。思っていた以上に忙しく、出発前の数日間は筋トレもできておらずAsOCに向けて不安が生じました。余談ですが出発前夜、お風呂に入っているときに証明写真が無いことに気づき、髪も乾かないまま夜10時に自転車こいで証明写真撮りに行きました。皆さんはもっと余裕をもって生きましょう。
 すでに受験を終えているので目指すものはただ一つ。「AsOCで良い結果を残す」ことです。「良い結果」がどの程度からを指すかは人それぞれかもしれませんが、私はまず「優勝」を掲げていました。それに対する準備が十分とは言えませんが...。しかし少なくとも悪い結果は残せません。「受験とオリエンテーリングの両立は難しい」という前例になってしまうのは嫌ですからね。
 スプリントの8位という結果は現時点での自分の実力相応の結果だと感じています。ミドルの優勝はレース内容的には少し意外でしたが、3年前のAsJYOCの経験も活かされたようで良かったです。リレーはなんとか逃げ切った感じです。ですがチーム内では一番いいタイムだしもっと褒めてもいいんですよ()。国際経験豊富な3人が手堅く抑えた結果の勝利だと思っています。


どうやってトレーニングをしたか
 思い出話はこの辺にして、ちょっと具体的な話です。勉強の時間を確保しつつトレーニングもするというのは難しかったです。生活に占めるトレーニングの割合を下げつつ、しかしながら得られるものが小さくなってはいけません。そこで私は今回以下のような作戦を立てました。
・AsOCは競技時間が短い(30分未満)レースのみ。そのため30分間走れる体力を維持することを目標とする
・1回のトレーニングのリターンを大きくする
・筋トレをする
ちょっと最後は無理矢理ですが、ひとつひとつ説明していきます。
・30分走れる体力維持について。これはバスでの登下校のうち下校をランニングに置き換えることをしました。家から学校がおよそ7km、バスを乗り継いで1時間です。走ればダウンを含めて45分くらいなのでとっても美味しい。週2~3回を目安に計画しました。放課後教室で勉強し、頃合いを見計らって走って下校という算段。しかし現実はそんなに甘くない。冬服の学ランは重いしかさ張るしでできれば持って走りたくない。かと言って教室に置いて帰ると11月にもなれば翌朝メッチャ寒い。あと下校時の荷物を最小限にするため置き勉するため家での勉強に制限がかかる。結局週2回もできずじまいでした。登校時は弁当が大変なことになるため厳しい。何か妙案はないものかね。
 上とは別ですが、ワンゲル部の現高3たちは11月くらいから昼休みにサッカーをしていました。受験勉強の気分転換ですね。私もそれに加わり、運動量を活かしたプレイスタイルでほぼ毎日およそ30分間遊んでました。振り返ってみるとこれもかなり良いトレーニングになっていたのかも。
・トレーニングのリターンを大きくすることについて。プロテインを飲むことを始めました。「成長期に飲むとよくない」という噂を聞いていて渋っていましたが、よく考えたら成長期とっくの昔に終わってるし今更拒むことは無いだろう。余談ですが高3の身体測定で身長が前年比-0.1cmでした。きっと有効数字3桁なのでしょう。
・筋トレはちょっと多めにやりました。ワンゲル部が練習でやる下半身の筋トレと上半身の筋トレ、プラスアルファをワンセットとして1日おきにやりました。筋トレのBGMにお気に入りのアニメを流し辛さを軽減、筋トレ後にはプロテインを美味しくいただくという良コンボ。

 といった具合で、今思うともうちょっとしっかりトレーニングするべきだったかなと思います。放課後勉強して帰るとすでに暗くなっており、走るトレーニングがあまりできなかったのは反省です。

高3でオリエンテーリングを続けるということ
・大会会場でいろんな人から「受験大丈夫?」と心配されます。ありがたい言葉でした。
・大学生オリエンティアはいっぱいいるから積極的に情報収集すべき。推薦入試の過去問や対策、面接の雰囲気や内容といった沢山の情報を得ることができました。日本のオリエンテーリング競技人口は大学生が中心なので、高校生は情報収集がしやすい環境だと思います。自身の競技のスキルアップついでに受験対策もできるなんていう美味しい手を打たないなんてもったいないです。
・「引退」がよくわからなかった。これは個人的な話なんですが、ワンゲル部では高2の引退時に後輩から寄せ書きの書かれた色紙をもらうんですが、まだもらっていない。いちおうインハイの総括ミーティングをもって引退ということでしたが、あまり連携をとっていなかったので仕方ないか。大会で普通に会っていますしイマイチ引退した感じがなかったなと思います。
・それなりに不安だった。高3の冬までオリエンテーリングを続ける例を知らなかったため、はたしてどのような感じかがわからなかった。先輩方はインハイやJWOCなどを区切りとして受験に臨んでいるイメージなのですが、では自分はどこが区切りになるのだろう。と、要らない心配をしていたものです。「スイッチを切り替える」というのは謂わば通過儀礼のようなものという認識があり、それができないということに後ろめたさや不安が無いわけではなかったです。

最後に
 今回の自分の例は、ひとつの手段として後輩たちに示すことができたのではと思っています。無理をする必要はないけれど、やるかやらないかで迷うのであれば、やる方法を模索するのも良いのではないでしょうか。
 しかし「受験生」と「18E日本代表」という2つの重荷から解放された今だからこそ言えるけど、「受験」は言い訳になりません。やると決めたのであればちゃんと臨むべきです。それはもはや義務です。高3の冬に国際大会に出場しようと考える選手が今後現れるかはわかりませんが、それだけの覚悟を持ってほしいです。「二兎を追う者は一兎をも得ず」ではいけません。自分の思うところとして少しキツめの言い回しをしましたが、逆にそういったことを理解したうえでちゃんと対策も立てれて、ビジョンが持てるのであれば積極的に挑戦してほしいとも思います。少なくとも自分は今回の経験は良いものだったと認識しています。
 あれこれ書きましたが、中高生の皆さんは何だってできるはずなのだから、自分で目標を立て、それに向けて自らルートを探し実行してほしい。と思っています。皆さんの今後の益々の活躍を期待しています。

Omapで学ぶ高校地理

2018-12-18 13:34:53 | 日記
これはオリエンティアAdvent Calendar(裏版)の18日目の記事です。

 こんにちは。東海高校三年の祖父江という者です。中一でワンゲル部に入ってオリエンテーリングを始めたので競技歴は6年目です。インハイでは中高合わせて5年連続表彰台だったり、AsJYOC2回と今年のJWOCに出たりと、昔の自分からは考えられないほどアクティブに活動しています。大学受験の方は嬉しいことに一般推薦で筑波大学に合格したため安心してください。

 Adventarへの登録は「テレイントランプを妄想する」でしましたが、書いてみて読み直したところあまり面白くなかったので第2案のこれしました。
 この記事では高校の地理の授業で習う内容の一部をOmapを交えながら復習していきます。来年度の社会科の選択科目で悩む高1生、今年の内容を復習したい高2生、センター試験直前で知識を確認したい高3生(まさか読む人はいないと思うけど)におススメできるような記事にしたいな。もちろんどなたでも楽しめるよう頑張ります。
 基本的に「Omap→地理の内容」という流れで行きます。覚えておきたい単語は太字にします。二宮書店の「新編 詳解地理B」、第一学習社の「最新地理図表GEO」、そしてうちの担任の脇阪先生による山川出版社の「センター試験対応 地理ノート」を参考にしつつ書きますが、間違い等のある場合は教えて下さい。また、記事に関連する内容で知っておくといいであろう面白い話があれば教えてください。それでは本編に入ります。

【駒ケ根高原の扇状地
 9月にインカレロングが開催されたので皆さんもこのテレインのことはよく知っているかと思います。

(2006年度インカレロングHPより引用)
 扇状地は、河川が山地から平地に出るところで流速が小さくなり、砂礫が堆積することによってできる扇形の地形です。扇頂(この地図では△の南東のあたり)、扇央(6→7と18→19のレッグ線の間のあたり)、扇端(6ポのあたり)に分けられます。砂礫質で水はけがいいため扇央では河川は浸透して伏流し、水無川になりやすいです。この地図では東西に放射状に走る細い沢がそれだと思われます。扇端は湧水帯となるため耕作地が見られます。扇央は水が得にくいため果樹園や森林などに利用されます。駒ケ根高原の素晴らしいAの林は森林として利用されているからこそのものですね。

【dutovljeのカルスト地形
 「日本の地図で説明していくのかな~」と思ったそこのあなた、残念でした。たしかにカルスト地形といえば日本にも「秋吉台」や「羊羣原」がありますが、今回あえてこの地図を選んだのにも理由があります。まずは地図を見てみましょう。

(http://orienteeringmaps.net/doma/show_map.php?user=Lesovik&map=28より引用)
 この地図がどこにあるのかというと、下のGoogleマップの中央の青いマークになります。スロベニア西部ですね。

カルスト地形は、石灰岩などの水に溶けやすい岩石でできた台地が雨水などにより浸食されてできたものです。すり鉢状の小凹地であるドリーネが多数形成されます(地図中にいっぱいある凹地)。またドリーネが連続するとウバーレという大きな凹地になります(地図の中心から少し北のあたり)。
 地下にしみ込んだ水は鍾乳洞を形成します。温暖な地域では浸食がさらに進み、中国の桂林のようなタワーカルストがみられます。
ちなみにカルスト地形の「カルスト」はスロベニアの「クラス地方」が語源となっています。「クラス地方」はスロベニア南西部からイタリア北東部にかけての台地を指す地域名称であり、今回テーマに挙げた「dutovlje」はまさに本場のカルスト地形と言えるでしょう。また、この地中海沿岸には間帯土壌テラロッサが見られます。テラロッサは石灰岩が風化してできた赤色の土壌なので合わせて覚えておくといいでしょう。
Omap「秋吉台」や「羊羣原」については下のリンクから。
秋吉台(くらりのアウトドア)
羊羣原(orienteering magazine 2003.04)


 2600字と程よい長さになったのでここで筆を置きます。できれば地図に書かれている文字の違いから語族の違いを指摘し、今年度センター地理で話題になったムーミンの問題の話をしたかったのですが、北欧の地図についてあまりネットサーフィンしていないためやめておきます。
 受験生の読者がいるかはわからないですが、受験頑張ってください。