祖父江のオリエンテーリング雑記録

オリエンテーリングについて時々綴るブログになるはず

テレイントランプを妄想する

2018-12-18 00:10:00 | 日記
本記事はオリエンティアAdvent Calendar(裏版)の18日目の記事になります ならなかったです。
記事を一通り書いてみた結果そこまで面白くないと判断し、没にしました。特に何かの役に立つような内容でもないですし。しかしこのまま闇に葬り去ってしまうのももったいないと思ったので手を加えずに予定通り公開します。4000字程度です。

 まず初めに簡単な自己紹介から。私は東海高校三年でOLCルーパーにも所属している祖父江と申します。筑波大学の一般推薦に合格したので春からは筑波生です。中1の春に東海中ワンゲル部に入ってオリエンテーリングを始めたので競技歴は6年弱です。

 さて、今回の記事ですがタイトルの通り「テレイントランプをもし作るとしたらどうするか」ということをテーマにあれこれ書きます。実はほかにも「インハイで表彰台に乗るには」とか「Omapで学ぶ高校地理」みたいなマジメなネタも考えてはいましたが、あまり性に合わないのでやめておきました。ということでこの記事はゆる~い内容なのでごゆるりとお楽しみください。

 なぜ「テレイントランプ」なのかというと、この記事が面白かったからです。いわゆるパクリオマージュです。早速脱線しちゃいますが、今紹介した記事は僕が愛読しているパズル雑誌である「パズル通信ニコリ」の会社のブログ的なものです。興味が湧いた方は「ペンシルパズル」で検索してみてください。

閑話休題。ではここからは以下の条件をふまえつつ「テレイントランプ」の妄想をしていきます。

【条件】
・ハート、スペード、ダイヤ、クラブの4つのスート(マーク)それぞれ1~13の計52枚に対し、僕の知識の範囲内でそれぞれ1つずつテレイン(Omap)を選定する
・スートごとにテーマを決め、そのテーマに合致するものを選ぶ
・数字の大きなもの(特に絵札)は強そうなテレインにする

 ではまずはそれぞれのスートのテーマを決めます。OmapはISOMとISSOMの2種類のいずれかで描かれるので、この2つをまず区別します。スペードとクラブは木っぽいのでフォレストの地図、ハートとダイヤは人工物っぽいのでスプリントマップが良さそうです。さらにクラブはゴリゴリな感じがするので所謂「ゴリラテレイン」を、スペードはスマートな感じがするので「爽快感のあるテレイン」をテーマにします。ダイヤは建物っぽいのでキャンパスや市街地などの「テクニカルなテレイン」を、ハートは残りの「パークOテレイン」をテーマにします。まとめると

♥ハート:パーク
♦ダイヤ:テクニカル
♠スペード:爽快な森
♣クラブ:ゴツイ森

【ハート】
 まずは楽そうなスプリントマップから。ハートに入りそうな(入れたい)テレインを記憶から独断と偏見でピックアップすると...
アルプスの丘
雲仙ゴルフ
大高緑地
笠田
国営明石海峡公園
国土地理院
蔵王横倉
サンシャインビーチ
衆楽園
昭和の森
末吉公園
青年の城
せんり万博公園
祖父江砂丘
大房岬
多賀城緩衝緑地
ひたち海浜公園
富士見高原リゾート

いっぱい出てきた。これを参考にしつつそれぞれの数字を決めていきます。
・僕が5月生まれなので「祖父江砂丘」は5にします
・8は漢字で書くと末広がりで縁起がいいので「末吉公園」に。ちなみにこれは(僕が知る限り)唯一の沖縄県のOmapです
・ゴルフ場テレインはレアなので1つ入れたいですね。僕が知っているものでは「雲仙ゴルフ場」と「大村湾カントリー倶楽部」の2つ。前者のほうが名前が短くインパクトもあるのでこちらを採用。ゴルフは18ホールなので2で割って9、と言いたいところですが、後で9を使ってしまう...。変わり種テレインということでジョーカーにします。ハートじゃないけど仕方なし。
・Kはラスボスっぽいテレインにしたいので「国営明石海峡公園」かな。「安藤忠雄スプリント」という新語がTwitterオリエンティア界隈でちょっと盛り上がっていたような気がします
・絵札は強そうなものという条件なので2005年のWOCで使われた「昭和の森」をJにします。クイーン感は無いですし
・3で思い出したので「三内丸山遺跡」を3にします。青い森2Days行きたいな
・1を飾る地図は何がいいかを考えたところ「国土地理院」が浮かんだので即決定。1:2500だけどまあいいや
・東北方面からも選びたいので「蔵王横倉」を選出。スキー場のゲレンデが地図のほとんどを占めていて、見た目のインパクト◎。さくらんぼ大会で使われたテレインなのでさくらんぼっぽい9で
・4の形を見て「太陽の塔」を連想したので4は「せんり万博公園」にします
・せっかくハートなので可愛い地図名のテレインを入れたい!ということで石川県にある「うさぎとたつ」がノミネート。地図に描かれた雪うさぎがチャーミング。石川県OL協会HPで閲覧できる「OLいしかわ」によく地図の画像が載ってます。うさぎなので6ですね
・第1回全日本スプリントと第1回インカレスプリントのテレインは入れておきたいですね。ということで「大房岬」を10に、「富士見高原リゾート」をQにします。10以降が強そうでいい感じです
・2って白鳥みたいだなと思い、白鳥から連想した「BIGSWAN」を2にします
・残るは7のみですね。こじつけるネタが思いつかないので僕が個人的に好きなテレインである「笠田」にします

ハートの1~13とジョーカー1枚が決まりました!
♥まとめ
1 国土地理院
2 BIGSWAN
3 三内丸山遺跡・青森県総合運動公園
4 万博記念公園
5 祖父江砂丘
6 うさぎとたつ
7 笠田
8 末吉公園
9 蔵王横倉
10 大房岬
J 昭和の森
Q 富士見高原リゾート
K 国営明石海峡公園

ジョーカー 雲仙ゴルフ場

全国ばらけてて良さげですね。筆者は14ヶ所中4ヶ所しか行ったことがありません。候補に挙げたものが選ばれなかったり、逆に候補には出てこなかったものが選ばれたりしていますが目を瞑りましょう。計画性のないテキトーな性格が見え隠れ。あんまり選ばれていない関東圏はダイヤとクラブで、北海道はスペードで選ばれるでしょう。たぶん。

地図の画像が閲覧できるページのリンクも貼っておきます。リンクが無いものは見つからなかったということです
1 http://www.orienteering.com/~ibaraki/map_image/02-005.jpg
4 http://www.weblife.tv/fullhouse/senribanpaku20061103.jpg
6 http://www.orienteering.com/~ishikawa/olishikawa/122/122.pdf
8 http://www.orienteering.com/magazine/2007/06/13_akemodoro.pdf

9 http://livedoor.blogimg.jp/so502iwm1/imgs/c/7/c76bc17b.jpg
10 http://sanjo-olc.up.seesaa.net/image/taibusa1.jpg
http://orien-advent.hatenablog.com/entry/2016/12/17/000000

http://hyogo-oa.sports.coocan.jp/AkashiKaikyo_2DaysO/OldMap_AkashiKaikyo%20Park.jpg

ジョーカー http://www.orienteering.com/magazine/2009/02/06_unzen1.pdf


次はダイヤ、と行きたいところですが疲れちゃったので終了します。気が向いたら書きます。

オリエンテーリングとペンシルパズル

2017-12-19 18:35:41 | 日記
この記事はオリエンテーリングAdvent Calenderの19日目の記事になります。

こんばんは。東海高校2年の祖父江です。本家の方のAdvent Calender7日目の記事も担当させていただいたので自己紹介等はそちらをご覧ください。
これがその記事です。この記事の冒頭にさらっと書きましたが、実は僕、趣味でパズルの問題を作っていて、過去に何度か雑誌に掲載されている素人パズル作家なのです。普段なかなかPRする機会がないので今回この場をお借りして少し語らせていただきます。なるべくオリエンテーリングに絡めて良い感じに着地させようと思っているのでしばしお付き合いお願いします。

はじめに
※思い出話なのでこの段落は読み飛ばしても大した支障はないです。
僕が最初に好きになったのは「虫食い算」というパズルで、小6の秋に入院していた時になんとなくやってみたのがきっかけでした。ですが虫食い算の問題が載っている出版物はほとんどなく、「無いなら自分で作るしかない」と思ってパズル作りを始めました。そして東海中学に入った四月、約50(?)もある部活動の中からオリエンテーリングを選んだのも、説明会で聞いた話からオリエンテーリング競技に「パズルっぽさ」を感じたからでした。今この記事を書いていることも、オリエンティアの皆さんとの出会いも、この5年間に大会でいろんなところへ行ってできた思い出も、すべてパズルがもたらしてくれたのかもしれないと思うと感慨深いですね。
↓5年前のこの時期に作った問題

↓今年の年賀状用に作った問題


ペンシルパズルとは
思い出話もほどほどにして本題に入りたいところですがその前に、僕のパズルに対する認識を皆さんと共有しておきましょう。
一口にパズルと言ってもいろいろなものがあります。広義な「パズル」は僕の中ではおおまかに3つに分類されます。
一つ目は立体パズル。最近巷で話題の地図パズル(細かく切り分けられたOmapを組みなおす読図関係の練習方法?)も立体パズルの一種になると思います。他にもルービックキューブや知恵の輪、スライドパズルなども同じジャンルです。
二つ目はパズルゲーム。テトリスや倉庫番、パズドラなどです。個人的にあまりパズルと認めたくないものも含まれますが、後述する「パズルの定義」には合うのでパズルだと思います。
そして三つ目がペンシルパズル。代表的なものに「数独」や「クロスワード」、「点つなぎ」などが挙げられます。紙に書かれた問題に鉛筆で書きこんで解くスタイルからそう呼ばれます。先述の二つと比べると「解く過程を楽しむ」という要素が多い印象です。

ではそもそもパズルとはどういったものなのか。僕は「論理的な思考・ひらめき・直感・試行錯誤などを駆使して答えを求める娯楽」だと考えています。ペンシルパズルは特に「論理的な思考」の部分が占める割合が大きいです。

オリエンテーリングと似ている点
ここからが本題です。オリエンテーリングという競技は、皆さんご存知のように走る要素とナビゲーションの要素が組み合わさって成立しています。このうちナビゲーション要素が極めてパズルっぽいのです。
皆さんがオリエンテーリングのコースを走る時、まずルートをプランしますよね。自分の技術レベルに合ったチェックポイントを地図上から探し出し、それらをつなぐことで迷うことなく未知なる道をガンガン進むことができます。ペンシルパズルを解く過程もこれと似ていて、問題に散りばめられたヒントから分かるところを埋めていき、解き進めていくことで最終的に答えにたどり着けます。問題を解き終わったときの気分は、コントロールフラッグにたどり着いた時の気分と似ています(あくまで個人の感想です)。
また、オリエンテーリングの競技中、ほとんどの人が多かれ少なかれミスをします。ルートプランが甘かったり、チェックポイントを見落としていたり、コントロール位置や地形を勘違いしていたり。そういったときにミスをすることが多いでしょう。これもペンシルパズルでも言えることで、勘違いに気づかず進めて解き終わるまであと少しのところで矛盾に気づく…そんなこともあります。パズル界隈ではこのことをハタン(破綻。カタカナ表記が多い気がします)と言います。ざっくり言うと現ロスみたいなものです。すぐ気づいて立て直すこともあれば(小ハタン)、致命的なこともあります(大ハタン)。その時は潔く消してやり直すことも肝心です。ざっくり言うとリロケートみたいなものです。

まとめると、オリエンテーリングもペンシルパズルも手順を正しく踏むことでうまくできるが、その正しくやるということが意外と難しく面白いところだということです。

他にも楽しみ方は人それぞれというのも似ていると思います。オリエンティアには、トップを目指して日々鍛錬を積んでいる人もいれば、休日の楽しみとして大会に出る人もいます。大会運営をメインにやっている方もいればOmapを作ることが好きな人もいます。それぞれ自分に合ったやり方で続けている方がほとんどでしょう。
ペンシルパズルにもいろいろな楽しみ方があります。普通に解いて遊ぶ人もいれば問題を作ることが好きな人もいます。「当てずっぽうで当たったらラッキー♪」という人もいれば僕みたいになるべくロジカルに進める人もいます。また僕は詳しくないですが「競技パズル」というものもあるらしいです。
要するに、その業界内での多様性というのも両者の良いところだと僕は思います。そのためかどちらもニッチなんですけどね…

OL種目ごとのおススメパズルの紹介
最後に数多あるペンシルパズルのうちミドル・ロング・スプリントっぽい(?)パズルを紹介します。あくまで個人の尺度なので「っぽくない」等のクレームはご遠慮ください。

①ミドルっぽいおススメパズル:四角に切れ
パズル盤面を数字の面積の長方形(正方形)になるように切り分けるパズルです。
基本的にサクサク解ける系のパズルですが「むむっ」と考えるような場面もあるので、スピーディかつ高い技術を求めるミドル種目っぽいかなと思います。
詳しいルールはこちら
一通りにしか切れない場所を探すとうまく解けるでしょう。

簡単な例題を1問作りました。
「ぱずぷれv3」というウェブアプリで遊ぶこともできます。この問題で遊べるリンクはこちら

②ロングっぽいおススメパズル:スリザーリンク
パズル盤面に線を引いておおきなひとつの輪っかを作ります。そのとき数字がそのマスの周りに引かれる線の数を表します。
僕が愛読する老舗パズル雑誌「パズル通信ニコリ」で1989年に考案された、ペンシルパズル界では長い歴史を有するパズル。ほら、ロング種目って長く親しまれているじゃないですか。
詳しいルールはこちら
こちらも一通りに線を引ける場所を探すとうまくいきます。線を引けないと分かった場所に×を書くとわかりやすいです。

同じく例題。ぱずぷれはこちら

③ロングっぽいおススメパズルその2:美術館
パズル盤面のいくつかの白マスに照明を置いて盤面全体を明るく照らすパズルです。数字はその周りに置かれる照明の数を表します。ただし照明どうしは照らし合ってはいけません。
ニコリで2001年に考案されたパズルでまだ歴史は浅いですが、ロング種目の醍醐味であるロングレッグのように、盤面の端から端まで線を引く(明かりを照らす)ようなシチュエーションもあります。僕が虫食い算の次にはまったパズルなので贔屓してます。
詳しいルールはこちら
照明を置けないと分かったマスに・印をつけると分かりやすいです。

例題。ぱずぷれはこちら

④スプリントっぽいおススメパズル:ナンバーリンク
同じ数字どうしを線で結びます。ただし線と線が重なったり交差したりしてはいけません。
スリザーリンクのさらに2年前の1987年考案なのでスプリントとは違ってペンシルパズル界の古参。他のパズルと違って直感的に解く場面が多いのが特徴です。複雑に曲がる線、右からまくか左からまくかをパッと選択するその様はさながらスプリントのルートチョイス。ただしこちらは間違えたらやり直さないといけないですが。
ちなみにこの間の全日本リレーの朝にはこのパズルを解いて頭のウォームアップみたいなことをしていました。
詳しいルールはこちら

例題。ぱずぷれはこちら

とにかくペンシルパズルはちょっとした時間に気楽にできる趣味としてお勧めです。少し仲間を増やしたいなと思っている祖父江が問題作成等含めお送りしました。


ということで以上で記事を終わります。すべて読んだあなたはなんと5000文字以上の文章を読んだことになります。話が長いのはオタクの性なのです。
この記事を読んでペンシルパズルに興味を持っていただいた方のために、もっとパズルのことを知れるような記事を別で書こうかと思ってます。できれば1週間以内で。そちらのほうが書けたら追記します。

全部読んだ方もそうでない方も読んでいただきありがとうございました。



書き忘れ。昨年のインターハイの選手紹介用アンケートにも書いた自己紹介的な問題を紹介するのを忘れていました。
sobue+sobue=yusuke
という覆面算の問題、なんと問題として成立しているのです。中1でこのことに気づいたときは感動しました。もしかするとパズルとの出会いは定められた運命だったのかもしれませんね。ちなみにこれはそこそこ楽しめる問題です。

オリエンテーリングと戯れる

2017-12-07 16:55:52 | 日記
※本投稿はオリエンティア Advent Calendar2017の7日目の記事になります。

はじめに
こんにちは。東海高校2年の祖父江有祐です。ブログタイトルの「USBe」というのは某パズル雑誌での僕のペンネームです。
簡単に自己紹介させていただくと中1でワンゲル部に入部してオリエンテーリングを始めたので競技歴は今年で5年目です。目立った実績としては中2と中3の時のインターハイ個人JMEクラスで優勝し、高1と高2では個人MEクラス準優勝でした。また、AsJYOCは全2回開催中2回出場の皆勤賞です。いちばん最近のものだと先日の全日本リレーMJクラス優勝です。リレー大会の金メダルは中2の時の椛の湖全日本リレー以来だと思うのでより一層嬉しいですね。

しかしこの記事は競技やAsJYOC等の話ではなく、自分がこれまでにやってきたオリエンテーリング絡みの遊びについてです。
だだっ長いので注意してください。時間がない方は最終章の④だけでも読んでいただけると嬉しいです。


遊び①:立体地形図作り
遡ること今から3年と8カ月。ピチピチの中学2年生だった僕は当時の中学部長と新入生への教育について話し合っていました。様々な意見が飛び交っていたかは覚えてませんが、なんだかんだで「立体模型を使って地図の説明をしよう」という話になりました。先輩がその場でサッとOmap(のようなもの)を描き上げ、僕がそれをもとに模型を作ることに。家にあった段ボールを切って重ねてを繰り返し、土日の二日間で作り上げたのがこちらです。

この地図には縮尺や等高線間隔という概念がないので斜面がべらぼうに急です。こんなところ走れるわけないでしょ。

ですが悪いことばかりではなく、このオーバーな地形表現は地形図に慣れていない新中一にとって、尾根や沢のイメージが強調されて伝わるので分かりやすいだろうと思ってます。そうでないと段ボールをハサミで切り続けて痛めた右手が悲しみます。
また、どーでもいいことですが、ケルンに小っちゃく「記念」と書かれていたり、建物の通行可能部分は実際に貫通してたりしています。

他にも、斜面を撫でるとザラザラしていて気持ちいい、持ってみると軽い、無駄にかさ張る等の特徴があります。
ちなみに地図名は「祖父江山」です。顧問の大野先生に見せたときに「これの地図名は何だ?」と聞かれ、その時何も思いつかなかったため非常に安直な名前になりました。こうして図らずともワンゲル部の歴史に名を刻んだところでこの模型の話は終わります。

そしてそれから約1年、僕は誰に言うこともなく立体模型その2を作り始めました。前作「祖父江山」の反省から「既存のOmapをもとに作る」「縮尺・等高線間隔も忠実に作る」を目標に掲げ、長くて辛い孤独な戦いを始めたのであった…
使用地図は我々ワンゲル部にとって一番馴染みのあるテレイン「定光寺」。1:10000だとさすがに大変なので2倍の1:5000で作ることに。そのため模型上での等高線間隔(紙の暑さ)は1㎜。僕は東急ハンズに足を運び、厚さ1㎜の厚紙を同じフロアの商品の物差しを使って探し出し8枚ほど購入。その他の道具も含めて約900円の出費でした。
ひたすら切って貼るだけですが枚数が多い上に前作よりも細かい作業だったので大変でした。中3の始業式の日にも教室で黙々と厚紙を切っており、当時のクラスメイトはさぞかし引いたことでしょう。約2週間の苦労の末完成したのがこちら。

ご覧のとおり斜度がリアルになりました。確か40枚くらい重なっていると思います。
尾根と沢が交互になることや道と地形の関係とかがわかりやすいですね。現地に持って行って「地図・実際・俯瞰」の三つを比較するフィールドワークをするといいだろうなと思いつつ、それはまだ実現されてません。僕が面倒くさがりなもので。A4の地図ビニに入れて持ち運べるサイズなのでぜひ後輩たちにはやってみてほしいです。
他にも、斜面を撫でるとスベスベしていて気持ちいい、持ってみると重い、意外とコンパクト等の特徴があります。沢の触り心地は格別ですよ!

蛇足ですが幻の3作目に「いらない本を削って作る」というのがありました。ですが意外と本を削るのが難しくて挫折。お洒落にプレコンを仕舞えるシュールなコンパスケースになりましたとさ。


遊び②:OCADお絵かき
その①が思いのほか長くなったので巻きで行きます。その④まである予定なので…
こちらは文字通りOCADを使って絵を描くだけです。ベジェ曲線の練習という大義名分でやり始めました。記念すべき第一作目がこちら。

高村光雲作の「老猿」の写真を日本史の授業中にノートに落書きしたものをトレースしたものです。磁北線や崖などを使って線の太さを使い分けるのがコツです。2年前だったため年賀状に使えて便利でした。
そして最近書いたのがこちら。
JSOMの記号を使っていかに再現するかという趣向で特に気に入っているものを選びました。「ご注文はうさぎですか?」ロゴの英文以外すべてOmapで使われる記号です。オープンとまばらに木の生えたオープンで影っぽくしたり、コーヒーカップと?マークは主曲線および計曲線だったり、両サイドはみぞとこぶを使ったり。とっておきの暇つぶしです。
これで全く地図を描かないようではまるで丘サーファーみたいなので、最近家の近所の公園の地図を作りました。練習の成果が発揮されました(?)


遊び③:テレイン名替え歌
ついに一番の問題作の登場です。まずはこちらをご覧ください。
テレイン名で「ようこそジャパリパークへ」(ニコニコ動画)
見ての通りテレイン名(地図名)をうまく使い、もとの歌詞にできるだけ近い歌詞を作るというだけのシンプルでくだらない遊びです。選曲は完全に僕の趣味なのでお気になさらずに。
自分でテレイン名のリストを都道府県ごと文字数順に作成し、それを参考にしながら歌詞を作っていく、非常に根気のいる作業です。ピッタリはまりそうな場所を見つける注意力、テレイン名に関する知識、それを引き出すひらめき力、ちゃんと妥協する勇気等の能力が育まれます(多分)。ちなみにこの形式で動画を作ろうと思うと、歌詞を組むのと同じくらいの労力を背景と音声の両方に消費するので気を付けましょう。
この記事によって「私もやってみたい!」という強者が現れる可能性があるので自己流の作成の手順を紹介しておきます。

①選曲:基本的に好きな歌でいいですが、長いと大変です。僕は同テレイン名禁止縛りで作ってるので90秒を超えるものに手を出す勇気はないです。同じ理由で同じフレーズを多用する曲はおすすめできません。僕がアニソンにしか精通してないので他のジャンルで作っていただけると嬉しいです。
②作詞:最初はスマホのメモに思いついた順に書いていましたが途中からノートに切り替えてます。アナログの方が自由に書けるので作業しやすいです。画質が悪くて見づらいですがこんな感じです。

ページを「歌詞を見て試行錯誤する側」と「確定版を連ねる側」で分けてます。一発で確定する場所もあれば、対立候補をいくつも出して考えている場所もあります。採用基準の優先順位は①文字数が合っているか②母音③リズム感④子音⑤妥協する、といった具合です。
ちなみに「子抱」「みのお」「原セ」といった短いテレイン名や「浅間台」「きらら浜」といった語呂がいいものは使いやすいです。そのためこれらはなるべく後に取って置き、はじめは長めのテレイン名をうまく入れる方法を考えるとやりやすいです。それに長いテレイン名がきれいにはまっていると見ている方も楽しいと思います。
(③動画づくり):テレイン名替え歌の本質ではないですが、大衆に向けて発表する場合には音声が必要となるでしょう。自分で歌ったり機械に歌わせたりしてうまくやってください。

テレイン名が覚えられるだけで詳しくなれるわけではありませんが、よろしければやってみてください。後悔しても知りません。


遊び④:テレインマップ作成
最後に一番PRしたいことを。
僕は最近、Googleマップのマイマップを使って日本の西半分のOmapをまとめています。
東海・関西地区テレインマップ
もともと「関東圏テレインガイド」というものがあって、それを見て「自分の地域にも似たようなものが欲しいな」と思って作り始めました。
愛知が誇る新城テレインの位置関係の確認や駅近テレイン探し、テレイン名替え歌の参考資料など、その使用用途は多岐にわたります。
最初は点でテレインの位置を示すだけでしたが、先月くらいから少しずつ地図の概形の入力もしています。テレインの位置関係や大きさがより見やすいように日々工夫を重ねているつもりです。
そして現在、285テレインの位置情報と66テレインの概形が入ってます。それでもまだまだ拾い切れていないテレインが数多あるので皆様からの情報提供お待ちしております。新しい地図だけでなく古い地図の情報も大歓迎です。Twitterや大会会場で声かけて頂ければいつでも受け付けます。また、こちらから「地図を見せてほしい」といったお願いをすることがあればその時は協力していただけると嬉しいです。また、もっと使いやすくするためのアイデア等もお待ちしております。


「皆さんもいろんな形で自由にオリエンテーリングを楽しみましょう!」といったメッセージが込められているということにしてこの記事も終わりとします。最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。どこかの大会会場でお会いしましょう。

クラブカップ7人リレー2017

2017-11-26 23:09:11 | 日記
そして今日はクラブカップ7人リレー(CC7)でした。金曜日の時点で僕は現役生とOB混合の東海チーム3走のみを走る予定でしたが、土曜日の全スプ会場で松塾6走とJWOC2017代表選抜1走代理を声かけていただき、せっかくだからと即判断で引き受けました。1本走ってのんびり観戦と応援をするつもりが思いがけずタイトな予定になり、レース間の休養や補給、ダウンとアップといった課題も課せられました。。
テレインはプログラム記載の通り前日の全スプ使用エリアに加えて西側の一般非公開エリアの走りやすい林が使われました。地図を見た時の第一印象どおり真っ白な林は走っていてとても爽快でした。

1走の感想。この大人数(180人程度)の一斉スタートは初めてで、いろんな人の動きが見れて興味深かったです。スタートフラッグまでの長い誘導中でも目まぐるしく一進一退を繰り返し、リレーを走っている実感が沸きました。トップ集団から少し遅れくらいの位置で順調に走っていたのですが、8ポで9ポのコントロール番号を見て隣ポと勘違いしてさまようという痛恨のミス。ここで順位を一気に落としてしまいました。ビジュアル後気を取り直してなんとか5人程度抜かしましたが結果は1走内で47位。冷静さを保つ練習が必要かもしれません。

レース2本目は3走。1ポで左に逸れてミス。その後の登りが1本目の疲れからか全然走れず苦戦しました。下り基調になってからはペースが上がり、リレーならではの競り合いもできてよかったです。フィニッシュ時点ではダメなレースだった印象でしたが3走内で16位なのでまずまずといったところでしょうか。

そして今日最後のレースが6走でした。スタートまでの長い誘導も長いと感じなくなるくらいに集中できていました。6走区間は距離・アップともに少なく、疲れた体にはちょうどよかったです。自分の三十秒程度前にスタートした柴沼さんを追い、追い抜き逃げるという、これまたリレーの醍醐味を味わえました。ですが最後の詰めが甘く逆転されてしまい、区間タイムでも5秒負けてしまいました。悔しい。 3本目でありながら区間8位でフィニッシュできたのは大きいかなと思います。
体力的にも1,3,6走という組み合わせは正解だったらしく、最後まで快適に走れました。前日の夕食で食べたカレーとラーメンの「贅沢定食」よりも贅沢であることは言わずもがな。

キロ7分を切るスピードレースを一日に3本、のべ13kmも走れたのはとてもいい経験になりました。ビジュアルでもいっぱい応援していただき、それが3回もあったのですから最後まで頑張って走り切れました。いよいよあと一週に迫る全日本リレーに向けてもいい弾みとなったのは間違いありません。 また会場ではいろんな方とお話しすることもできたましたし、収穫の大きい充実した一日を過ごせたと思います。来年は瑞牆の森での開催ということで、またも高速レースの熱い展開が期待できるのでできれば参加したいです。

最後に運営の皆さん二日間大会を開いていただきありがとうございました。とても楽しかったです。また今日一緒に走ったチームメイトの皆さんにもお礼申し上げますお礼申し上げます.

第10回全日本スプリント

2017-11-26 22:40:00 | 日記
だいぶ長いこと空けてしまいましたが、ぼちぼちこのブログも記録がてら再開しようかなと思いました。

昨日、長野県にある国営アルプスあづみの公園 大川・松川地区にて全日本スプリントが開催されました。僕はMEに出場しましたが予選2で17位だったため決勝進出を逃し、サブメニューのマイクロスプリントと決勝の観戦を楽しみました。

レースについて。予選のコースではけっこう順調に走っていたのですが7ポの川の横断を渋ってしまい1分ものミスタイムを計上。これが無ければ余裕で予選通過できていたはずなので大変惜しいことをしてしまいました。受験があるので来年出れるかは定かではないですが、E権取るためとりあえず公認Sに行かないと... 「走れるところは走れ」という教訓を5年目にして初めて痛感しました。

マイクロスプリントは会場を使って1:1500でA5サイズの非常に狭い範囲で行われました。1ポを中心にバタフライループが3つあり、この組み合わせによって6人同時スタートという形式でした。多くの競技者が入り混じりとても盛り上がっていました。1:1500という大きな縮尺なので一瞬で次の特徴物が目の前に現れ、またレッグ線は複雑に張り巡らされているため、短い時間の高い集中力を必要としました。1:1500という縮尺はワンゲル部が普段練習で使っている公園の地図の縮尺と同じで、そのこともあってか僕はBCAのパターン内では1位でした。ですが他のパターンも含めると少し順位が下がり、残念ながら表彰を受けることはできませんでした。

余談ですが会場で買ったきのこおやきがとても美味しかったです。また長野を訪れることがあればぜひ食べたい一品でした。

選手権クラスの観戦については言うまでもなく楽しかったです。予選で走った印象からも翌日に控えるCC7が非常に楽しみになった1日でした。マイクロスプリントをはじめ参加者を楽しませるような工夫が見られ、遠路はるばる来てよかったと思いました。