goo blog サービス終了のお知らせ 

折り焚く雑の記

気になったことを雑に書き散らかしていこうと思います。読後は、折られて燃えて無くなる薪のような、そんな話になれば。

うなぎの寝床

2025-03-13 17:25:11 | 雑建
我が在所は宿場町だから、古い建物が多い。それらが再開発なんかで取り壊されるとこんなのが見られる。

道から奥に続く細長い建物。
所謂うなぎの寝床、ってやつだね。
きっと、間口で税金の多寡が決まっていたのだろう。京都が有名なうなぎの寝床だが、実際に見ると、ほんとうに長い。

小父さん、農村の生まれだから、こういう建物って、あまりなかったよね。
流石に曲家とかじゃなかったけど、小さい時、囲炉裏とか五右衛門風呂とかある、典型的な古い農家だったし。農家は、正方形に近い長方形で陽射しを稼ぐ為に東西に少し長く、広い庭が作業場。
あぁ、うなぎの寝床って坪前はあっても広い庭がないから取っ付きにくいんだね。農家と商家の違いだねえ。


木に竹を継ぐ

2025-03-10 18:33:34 | 雑建
木に竹を接ぎ木しても継げないし、何よりチグハグ。そこから、辻褄が合わないことや、調和が取れていないことを指す。

例えば、これ。
手前が洋館、門塀、奥が日本建築。
しかも隣接ではなく、つながっている。小父さんがよく歩く旧中山道にある何ともチグハグなこのお屋敷。
実は昭和の初め、不況(世界恐慌)にあえぐ職人さんの為に、地元の資産家が注文したもの。そのため必要以上に贅沢に、たくさんの人手を使ったそうな。
それで救われた人もたくさんいたんだろうね。
竹のしなやかさと木の強さ。双方を持った、木に竹を接げてしまった人だったのだろうね。
ここ、桜もきれいなんだよねぇ



ふっかちゃんのお家

2025-03-03 19:21:14 | 雑建
昨日は暑いくらいだったのに、今日は凍てつく寒さ…残っていたあさの暖気に騙されて若干薄着にした愚かな生き物の小父さん…
小父さんのところは数分雪が混じった程度だけど、明日の晩がちと心配。

或日小父さんが道のほとりをぷらりぷらりと歩いていると…
半球の建物を発見。
何じゃこりゃ?

ドーム型のお家、ふっかちゃんつきでした。
ちゃんとネギまでついて…

でも、ドーム型のお家って雪国にこそいいと思う。卵と同じで外圧に強そうだし、雪下ろししなくて良さそうだし。

因みに小父さんがふっかちゃんに蜘蛛の糸を垂らすこともその必要もありませんでしたとさ。



渋沢栄一

2025-02-28 20:58:00 | 雑建
銅像繋がりでもう一つ。
熊谷駅前に熊谷次郎直実がいるなら深谷駅前には彼の人。

壱萬円の人、日本資本主義の父、埼玉県北の偉人渋沢栄一。源平擾乱期以降のこの地域最大の偉人。
深谷って熊谷に対抗心があると聞くけれど、銅像はどちらも北口に。上州系移民の小父さんには分からないけど、前橋と高崎みたいなものかな?
埼玉って意外と日本史の教科書に載る人が多くないけど、この人は載っている。
後はこの辺だと旧児玉町の塙保己一位しか寡聞にして知らない。田山花袋は上毛かるたの影響で群馬の人判定。熊谷次郎直実やら岡部六弥太は大きな影響を与えたような人ではないし、畠山重忠は史料集の人かなあ。 

それにつけても、銅像多い。生まれ在所では実在人物銅像なんてほぼ見かけなかった。こっちの方が人物いないじゃなかろうか。新田義貞公の銅像でも探すべきか…

斎藤別当実盛

2025-02-28 19:34:00 | 雑建
さてさて、畠山重忠、熊谷次郎直実ときて、源平擾乱繋がりでこの人、斎藤別当実盛。

熊谷市の妻沼にある聖天山歓喜院に鎮座まします。
聖天様との繋がりは覚えてないけど、此地の出身ではなかったはず。
出身は越前国、熊谷市の長井が本拠地無そうな。御当地の人でしたね。
この人は平家方で、討たれた側の主役級。
北陸で木曽義仲勢と戦い討たれているから、関東とは関係ないと思ってた。複雑なのは、義仲の父、帯刀先生義賢と叔父甥、義賢と従兄弟同士なこと。義賢が頼朝の兄悪源太義平に殺された時に、木曽まで義仲を落とした義仲の恩人(因みに頼朝、義平は義賢の甥。つまり、義仲を挟んで皆親戚、従兄弟同士)。
で、木曽勢と戦う時に、「爺が戦場に出てくるとか年寄りの冷水だと言われるのが嫌だから、髪染めるわ」と言って墨で髪を染め、首実検で洗われてばれる人。
豪華な直垂姿なのは、「故郷に錦を飾りたかった」からだそうな。多分、この人が「故郷に錦を飾る」の日本最古の人じゃなかろうか。
義仲は勿論、斎藤別当実盛を討ってしまったことにさめざめと泣く。平家物語屈指の名場面ですな。

で、銅像に戻して。左手に持っているのは、多分鏡。ちゃんと染まっているか確認、これから死地に向かう悲壮な場面を切り取ったのだろうね。
スーパー爺さんな斎藤別当実盛ですが、やっぱり年寄りが戦場に出ると侮られたんだね。三國志だと、黄中なんか、老将だけどそんなことないのに。

今回、義仲だの義賢だの義平だの名前がややこしい。だから木曽、帯刀先生、悪源太、鎌倉殿って呼ばれたんですかね。
それにしても、源氏って同族争いばっかしてる。そりゃあ3代で滅びますな。
平家の方が身内に甘く他人に厳しい。