オレンジな生活のろくでもない生活

サッカーとかその他諸々に関する日々徒然の感想をダラダラと綴った日記、のはず。

「死のノート」と表現について思うこと。

2005-01-28 18:44:50 | 雑録帳
「DEATH NOTE」というマンガがあります。今や週刊少年ジャンプの看板となっているタイトルです。名前を書くと相手を殺してしまえる死神のノートを巡る手に汗握るサイコサスペンス。はっきりいいまして今の日本のエンタテインメント全体でも最高に面白い物語の一つでしょう。

(余談ながらこういったアイディアはマンガやアニメからばかりでていて、自らは面白いネタをひねり出さずにもっぱらマンガから拝借してばかりいる連続テレビドラマというのは、今最も唾棄すべきジャンルといえるでしょう。)さて、この「DEATH NOTE」ですが、ワタクシ考えていました。「いつかこれを現実に真似る輩が現われる。その時に現実(というより良識ぶってるオトナ達)はどのように考えて、対処するだろうか?と。そして出てきましたよ。予感通りに、現実世界の「DEATH NOTE」が。


「死のノート」に賛否両論 中国、日本の漫画が発火点 (共同通信) - goo ニュース


>2005年01月28日(金)


「死のノート」に賛否両論 中国、日本の漫画が発火点


 【北京28日共同】中国遼寧省瀋陽市の小中学生らの間で、名前を書くだけで相手をのろい殺せるという「死のノート」を描いた日本の漫画の影響を受けた遊びが流行、これを規制すべきかどうかで論争が起きている。

週刊少年ジャンプ(集英社)の連載漫画「デスノート」に登場する同名のノートによく似た商品を瀋陽の文具店が販売、子供たちが買い求める風景を地元紙が報じたことが議論のきっかけだ。

地元紙、遼瀋晩報などによると、ノートは数ページおきに「最初に死因を、後から名前を書けば相手は40秒後に死ぬ」などと、のろいのかけ方が書かれた黒いページが現れる。黒色の表紙には中国語でデスノートを意味する「死亡筆記」の文字が印刷されている。


:おそらく日本でもどこかで「自分のデスノート」を持ってる奴はごまんといるものと考えられます。よっぽどストレスのたまらない環境にいない限り「ぶっ殺したい奴」がいることはむしろ正常であるとすら言えます。で、この「自分のデスノート」に名前を書くのみならず、現実にやっちまうヤツがでてくることも私は考えられると思います。(成功するかどうかは知りません)そんな時に社会(というか良識ぶっているオトナ)はどんな行動を取るでしょうね。恐らくこの作品をののしるものと思います。

あらかじめ言っておきます。

悪いのはフィクションではなく、フィクションをフィクションと受け取れない個人と、そんな個人を量産してしまう環境をつくった社会の側なのです。

作家、クリエイター、表現者、どんな言い方をしてもかまいませんが、物語を作る人というのは物語の中でどれだけのフカシをかまそうが、それが現実になることはない。そんな大前提を元にお話を構築しているのです。

っていうか、そういうバカがでてくる前にきっちり完結させて欲しいですな。だって面白すぎる物語のクライマックスとエンディングに立ち会うことは「物語の消費者」としての喜びですので。

追記:集英社はきっちりと「死亡筆記」を販売している文具店から権利量を集金しておくれ。

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