オレンジな生活のろくでもない生活

サッカーとかその他諸々に関する日々徒然の感想をダラダラと綴った日記、のはず。

「ローマ人の物語」覚書「ローマは一日にしてならず」その1

2005-01-09 23:45:10 | フィクションとか
 ローマの建国は落城したトロイを落ち延びた王族がルーツ、ということになっている。なんというかフカシこくのも大概にしておけという気もするのだが、神話とはそういうものらしい。アルバロンガという都市に流れ着いた王族から何代か代を重ね、ロムルスとレムスという双子が誕生。どうも軍神マルスが王女にちょっかいだしてできちゃったらしい。

キレた親父は娘に双子を捨てるように命じる。狼に乳をわけてもらって生き延びたりした双子はやがて羊飼い兼馬賊の群れの親玉になり、アルバロンガに殴り込み。王女の父上、つまりお祖父さまに落とし前をつけるが母親は既に獄中死。兄弟はアルバに住み着かず、別のところに自分達の都市を作ることを決意。そこで兄弟は縄張りを争って兄貴が弟を刺し殺す。で、ロムルスの名を取って「ローマ」になるわけだがもしレムスが勝っていたら「レ-マ」になっていたのだろうか?

さて、この羊飼いにして馬賊の群れ、「女」がいなかったらしいのですわ。そこでご近所に住んでいたサビ-ニ族に襲いかかって女狩り。今だったら田島陽子あたりが黙っておるまいが、昔なんてそんなもんだ。で、サビ-ニ族の皆様は女を取り戻しにくるんですが女達は旦那(ローマ)と親兄弟(サビ-ニ)が争うのは見てられない、と割ってはいり、ローマとサビ-ニの手打ちが成立。サビ-ニ族は「ローマの七つの丘」の一つ「クィナ-レ」を与えられ、一緒にローマを造っていくことになる。めでたしめでたし?

さて、ロムルスだが、ローマの政治体制の基礎を確立。「行政の責任者」である「王」、「王の諮問機関」である有力者の会議「元老員」、そして「王」は全市民出席の会合「市民集会」で選出されるということにしたらしい。なんと世襲制ではなかったのですな。ローマの基礎を作ったロムルスだが、伝説では軍の閲兵中に凄まじい大雨が降り注ぎ、視界が全くない状態になり、雨があがるとどこかにいなくなっていたらしい。伝説というのは美しいです。ようは元老員のどこかの勢力による暗殺劇であろうかと。

つづく。


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