オレンジな生活のろくでもない生活

サッカーとかその他諸々に関する日々徒然の感想をダラダラと綴った日記、のはず。

鋼の錬金術師 第24話 思い出の定着

2004-04-01 10:47:11 | 雑録帳
 何を今更なハガレンレビュー。今回は初めてということですが、25話以降はエピソード放映から一週間遅れの土曜日になるべく更新。

んで、24話です。テレビアニメ化なんかしても原作の縮小再生産になるだけの作品が多いのが現実の中で、原作版とは一味違う演出で見せてくれている(ニーナとアレクサンダーのエピソードでのタッカーさんのセリフなど、原作以上などではあるまいか?)TVシリーズ「鋼の錬金術師」ですが、今回は、なんと言うか少し期待はずれ。

 「自分の魂、記憶はエドによって作られた人工物なのではないか?と思い悩むアルとエドとの和解」を描き出すことを目的とした本エピソード。原作では鎧アルはウィンリィにスパナで思いっきり「アルのバカチン」とド突かれ、「あんたたち、たった二人の兄弟じゃないの」と泣かれ、「追っかけなさい」と命令され、いざエドを追って病院の屋上に行ってみれば唐突に「組み手」を申し込まれて結果「はじめてアルに勝ったぞ」、で、昔語りをして仲直り、お互いもっと強くなることを誓い合う。という実写のドラマだったら今時ぜってぇかけねぇぞ、こんな恥ずかしい展開。
 
 で、今回のTVシリーズではこのあたりのくだりはまるまるカットして、イシュバール人の兄弟を出し、エルリック兄弟との対比でエピソードを進めます。で、母親との思い出を架け橋にし、「実はイシュバール人の兄弟の母親は目が見えなかった」というエピソードを提示して誤解を解き、兄弟愛(...書くと恥ずかしい言葉ですね)の大切さをアルに見せる。....悪くない。悪くないです。でも「自分の魂、記憶はエドによって作られた人工物なのではないか?と思い悩むアルとエドとの和解」を描き出すことを感動的に見せているのはTVシリーズではなく原作ですよね。

 このエピソードのポイントはウィンリィの使い方で、「泣いて説教する原作のウィンリィ」が「単なる傍観者近くまで格を落としてしまっているTVシリーズのウィンリィ」に勝ってしまっている。そしてそれがエピソード全体のインパクトにつながる。今回はこのエピソードに関しては文句なく原作に軍配といったところでしょうか?

 ただ、ホムンクルスが実は軍部の深くまで食い込んでたり、バリー・ザ・チョッパーが「無くなったり」(原作ではこのあとどう使うんだろう?)スカーとアルが部分的に解り合ったりと、原作には無い伏線とおぼしきものが張られているので、こういう展開にする必要があったのかもしれません。

 さて、次回ではヒューズさんがお亡くなりになられるらしいですね。原作ではアリシアのセリフが泣かせるわけですが、どんな描き方をしてくれるのでしょうか?

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