
それではB棟からC棟へ移動します。

今から行くC棟とその奥にはD棟が見えます。

これ見えますか?建物に有刺鉄線が張り巡らされています。
これは逃亡防止用ではなく、飛び降り自殺防止用なんです。

これ見えますか?建物に有刺鉄線が張り巡らされています。

あまりの拷問の辛さに被害者達はここから飛び降り自殺を図りました。
有刺鉄線が貼られてからもペンを首に刺したり、灯油ランプを被り自殺したものがいるそうです。
建物の中に入るとブロックで作られた簡易的な独房がずらりと並んでいます。

中はこんな感じで畳1畳くらいです。

次の部屋に行くと今度はレンガで作られていました。


こちらの鉄の箱は何かというと弾薬箱の空箱なんですが、実際は被害者の排泄用に使われていました。

中に入ってみた感じ、先ほどのところより狭いです。窓はありますが閉鎖感がすごい。

2階を散策しているとわたくし有刺鉄線に引っかかり服に穴が開いてしまいました。
怪我はありませんでしたが見学するときは気をつけましょう。

中に入ってみた感じ、先ほどのところより狭いです。窓はありますが閉鎖感がすごい。

2階を散策しているとわたくし有刺鉄線に引っかかり服に穴が開いてしまいました。

次の部屋に行くと木製の独房が。

なんで素材を統一しなかったのか不思議です。

D棟は実際にS21に収容されて生き残った人が描いたイラストや実際の被害者の骨など展示されています。
遺骨は流石に撮影できなかった(本来イラストも撮影禁止ですが)のでイラストだけでもご紹介します。
赤ん坊を奪われる母親

被害者を運ぶ看守、もう動物のような扱いですね

ノコギリで喉を切られる人

拷問や殺害に使った道具たち

これはA棟とB棟の間にあった吊るす器具はこうやって使われていました。

被害者を運ぶ看守、もう動物のような扱いですね

ノコギリで喉を切られる人

拷問や殺害に使った道具たち

これはA棟とB棟の間にあった吊るす器具はこうやって使われていました。
ちなみに後ろ手に吊るされると肩が脱臼して激痛なんだそうです。

被害者に水を浴びせる看守

足枷をつけられ集団で寝かされていた被害者


被害者に水を浴びせる看守

足枷をつけられ集団で寝かされていた被害者

水責めの拷問、布を被せて水をかけると呼吸がしにくくなるのでかなり苦しい

実際に水責めに使われた器具

おそらく爪を剥がしてそこにアルコールをかけている様子

こちらはペンチのようなもので乳首を潰しているのでしょうか?下のひとはムカデを捕まえて被害者に乗せようとしています。

逆さ吊りにして水責めをしている様子

こちらも水責め、水責め多いなぁ

実際に使われた器具です

そういえば子供の医者がいるという話がありましたね、そう、ここでは大人のお医者さんは頭がいいので殺されてしまうのです。
しかし誰かが怪我や病気を治療しなければなりません、そこで10代もそこそこの子供に医療の知識を覚えさせ治療をさせていました。
以下音声ガイドによる説明です。
【予定より早く死にかけた被害者は4ヶ月ほどしか研修を受けていない医者という名の子供に塩水を傷口にかけられたり、小麦粉、砂糖などを混ぜただけの彼らのいうところのビタミンCを処方されたりした】
子供は治療のつもりでしょうが、普通に拷問ですね。
やってることがママゴトみたいというか、そもそも誰から研修を受けるのかという話ですが子供たちはそれらしい参考書読むだけのようです。
この写真ですがクメールルージュの少年兵でしょうか、看守もこれくらいの年齢だったと考えると10代前半くらいですね。

そうそう、拷問なんてしなくてもそのまま殺せばいいのに自白を強要するのは何故だろうと思っていたのですが、ちゃんと理由がありました。
それは
【看守や組織の人間たちに人を殺す正当な理由を与えてやらなければならなかったから】です。
理由もなく人を殺せる人もいるでしょうけど「自分がやっていることは正義だ」と思わなければ組織在り方に疑問を抱く者も出てくるからでしょう。
まぁ疑問を抱いたら殺されるだけなんですが。
だから拷問で無理やり自白させて殺す理由を作らせたのだと思います、というか音声ガイドでそう言っていた気がします。
キリングフィールドで赤ん坊を処刑する様子、これを見るにゲーム感覚で殺しているのが分かります

こちらもキリングフィールド、赤ん坊を木に叩きつけて殺しています。


こちらもキリングフィールド、赤ん坊を木に叩きつけて殺しています。

被害者の頭蓋骨なども展示されていましたが、頭に穴が開いているのが多かったのは鉄の棒やツルハシで頭を殴られて殺されたからなんですね。
実際当時のクメールルージュは資金力がなかったので「無駄な弾丸は使わないように」とのお達しで機具などを使い殺害していたようです。
やっと外に出ました…一通り見てきましたがすごい疲れました。

外はこんなにも晴れやかなのに空気が重い感じがします。

この時の時刻は12:00、音声ガイドはまともに全て聞くと2時間半かかります。見学の時は時間に余裕を持って来ましょう。

ちなみに露出の高い服装では入れないので女性などは入り口で長いパンツなど借りられます。

何かまとめコメントでもしようかと思いましたが言葉がうまく出てきませんね。

トゥールスレン虐殺博物館内は飲食禁止です、博物館の目の前には売店があるので暑さで喉がカラカラになったらここでドリンクを買いましょう。
好きな時に自由に飲み物が買えるのがどんなに幸せなのかということですね。
カンボジア旅'19 18へ続く