～ マズローの欲求段階説 ～１９６４年

アブラハム・マズロー（1908年～1970年　Ａ.Ｈ.Maslow アメリカの心理学者）は欲求段階説の中で人間の欲求は，５段階のピラミッドであり，底辺から始まり１段階目の欲求が満たされると更に１段階上の欲求が生じると唱えた。

　人間の欲求の段階は，生理的欲求，安全・安定の欲求，社会的欲求，自我の欲求，自己実現の欲求の五段階で示される。

1.生理的欲求(physiological　needs)
生理的体系としての自己を維持しようとする欲求であり、具体的には食物、水、空気、休養、運動などに対する欲求である。

2.安全・安定の欲求(safety-security　needs)
安全な状況を希求したり、不確実な状況を回避しようとしたりする欲求である。

3.社会的欲求(social　needs)
所属・愛情欲求(belongingness-love　needs)ともいわれ、集団への所属を希求したり、友情や愛情を希求したりする欲求である。

4.尊敬欲求(esteem　needs)
　自己尊厳を希求する欲求であり、具体的には、他人からの尊敬や責任ある地位を希求したり、自律的な思考や行動の機会を希 求したりする。後者は、とくに自律欲求?(autonomy　needs)として、独立に考えられることもある。

5.自己実現欲求(self-actualization　needs)
自己の成長や発展の機会を希求したり、自己独自の能力の利用および自己の潜在能力の実現を希求したりする欲求である。
　

《歯科医院の来院の動機》
古典的な歯科医療に対する欲求
歯がなくてもいい
痛くても放置する
痛くなったら行く

近代歯科医療に対する欲求
痛くなる前に歯科医院でチェックする
痛くならないように予防・健康増進する
機能的・審美的なお口を手に入れたい
口腔アンチエイジングをしたい

歯科医院には様々な欲求を持った人が訪れる。