こんにちは
東京マイクロスコープ顕微鏡歯科アシスタントakiです🌷
今日でゴールデンウィークも終わりですね
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
お天気も良いので有意義な1日にしてくださいね
さて今日は点検と手入れについてお話ししたいと思います。
適切な洗浄の標準化は、確実な滅菌を行うために不可欠である。滅菌する器材は目で見ても清浄であり、すなわち目に見える残留物があってはならない。これを目視で点検する。ハンドルの構造部分、ジョイント、ジョー(把持部)の鋸歯状部分などの重要な部分は、特に注意深い点検が必要である。器材の点検をする際は、ライトがついた拡大鏡を使用することが望ましい。とりわけ、内腔構造のある器材の清浄度に疑いがある場合、蛋白質や血液に対する化学的検査を行わなければならない。

カニューレのような内腔を有する器材は、すべて詰まりがないか点検しなければならない。汚れが詰まった器材は再生処理しなければならない。
それでも効果がなかった場合、その器材は交換しなければならない。
洗浄不良の器材は再洗浄を行い、十分にすすぎ洗いをしなければならない。
金属表面がこすれるようなヒンジがある器材は、機能試験を行うときに液状のオイルまたは適量のオイルを垂らして潤滑を行う。
メンテナンスや手入れは、器材を注意深く洗浄・消毒した後に、器材のジョイント、ヒンジ、ロック、ネジ山、あるいはクランプ・はさみなどの摺動面に専用の潤滑剤を注油する。
これによって金属同士の摩擦を最小限にして、摩擦による腐食の防止手段となる。
これにより器材の機能性を維持し、ヒンジの動きは維持される。
手術器材用手入れ剤(潤滑剤)の必要条件:
・パラフィン/ホワイトオイルベース
・現行の欧州もしくは米国薬局方の生体適合性に準拠したもの
・蒸気滅菌に適し、かつ蒸気透過性があること
器材は、シリコンオイルを配合した手入れ剤(潤滑剤)を使用してしょりしてはならない。シリコンオイルを配合した手入れ剤(潤滑剤)は、器材の機能や蒸気滅菌後の結果に悪影響を及ぼすことがある。

手入れ方法の正しい実施:
器材は室温まで冷却して開閉しないと、部分的に擦れあって金属が摩耗する可能性がある。このような「フレッチング(微小摩耗)」が起こると器材が動き難くなったり、使用できなくなったりする。
手入れ剤(潤滑剤)は、ジョイント、摩擦面に塗布しなければならない。余分についた手入れ剤は、リントフリークロス(不織布)で拭きとらなければならない。
潤滑剤はスプレー噴霧や機械での注入では不十分であり、加えて腐食防止効果も十分ではない。手入れ剤(潤滑剤)用の浸漬槽は、細菌が増殖する原因となるので使用すべきではない。
プラスチック面を潤滑剤でしょりしてはならない。
しかしながら、例外がある。
・ハンドピース(モーター用ハンドピース、タービン)などの複雑な内部構造の手入れには、製造業者の指示に従い専用のメンテナンスオイルを使用して、手入れしなければならない。
・さまざまな器材は特定の使用目的のために作られたものであり、その用途で機能しなくなった器材は、確実に見つけ出して廃棄できるような機能試験を実施しなければならない。試験方法について疑問があれば、製造業者に問い合わせること。
・点検後、壊れやすい歯科器材は、搬送中の破損を防ぐために特別な入れ物に入れなければならない。必要に応じて、歯科器材が動くのを防ぐために適切なケース(カセット)を使用しなければならない。
・刃のついた器材(歯周治療用器材、歯科用エキスカベータ、歯肉縁トリマー、鋭いキュレット)は、定期的にシャープニングしなければならない。刃物の先端がシャープで機能を保証するためには、毎回使用後に器具を研ぎ直すとよい。


しかし、日常的にシャープニングができても、薄くすり減って損傷し、破折しやすくなることがある。これらの器材は、通常作業でかかる圧力で屈曲や破損の危険性がある場合には、除去・廃棄しなければならない。
参考文献 歯科用器材の再生処理 器材の性能を長期間維持するために

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さて今日は点検と手入れについてお話ししたいと思います。
適切な洗浄の標準化は、確実な滅菌を行うために不可欠である。滅菌する器材は目で見ても清浄であり、すなわち目に見える残留物があってはならない。これを目視で点検する。ハンドルの構造部分、ジョイント、ジョー(把持部)の鋸歯状部分などの重要な部分は、特に注意深い点検が必要である。器材の点検をする際は、ライトがついた拡大鏡を使用することが望ましい。とりわけ、内腔構造のある器材の清浄度に疑いがある場合、蛋白質や血液に対する化学的検査を行わなければならない。

カニューレのような内腔を有する器材は、すべて詰まりがないか点検しなければならない。汚れが詰まった器材は再生処理しなければならない。
それでも効果がなかった場合、その器材は交換しなければならない。
洗浄不良の器材は再洗浄を行い、十分にすすぎ洗いをしなければならない。
金属表面がこすれるようなヒンジがある器材は、機能試験を行うときに液状のオイルまたは適量のオイルを垂らして潤滑を行う。
メンテナンスや手入れは、器材を注意深く洗浄・消毒した後に、器材のジョイント、ヒンジ、ロック、ネジ山、あるいはクランプ・はさみなどの摺動面に専用の潤滑剤を注油する。
これによって金属同士の摩擦を最小限にして、摩擦による腐食の防止手段となる。
これにより器材の機能性を維持し、ヒンジの動きは維持される。
手術器材用手入れ剤(潤滑剤)の必要条件:
・パラフィン/ホワイトオイルベース
・現行の欧州もしくは米国薬局方の生体適合性に準拠したもの
・蒸気滅菌に適し、かつ蒸気透過性があること
器材は、シリコンオイルを配合した手入れ剤(潤滑剤)を使用してしょりしてはならない。シリコンオイルを配合した手入れ剤(潤滑剤)は、器材の機能や蒸気滅菌後の結果に悪影響を及ぼすことがある。

手入れ方法の正しい実施:
器材は室温まで冷却して開閉しないと、部分的に擦れあって金属が摩耗する可能性がある。このような「フレッチング(微小摩耗)」が起こると器材が動き難くなったり、使用できなくなったりする。
手入れ剤(潤滑剤)は、ジョイント、摩擦面に塗布しなければならない。余分についた手入れ剤は、リントフリークロス(不織布)で拭きとらなければならない。
潤滑剤はスプレー噴霧や機械での注入では不十分であり、加えて腐食防止効果も十分ではない。手入れ剤(潤滑剤)用の浸漬槽は、細菌が増殖する原因となるので使用すべきではない。
プラスチック面を潤滑剤でしょりしてはならない。
しかしながら、例外がある。
・ハンドピース(モーター用ハンドピース、タービン)などの複雑な内部構造の手入れには、製造業者の指示に従い専用のメンテナンスオイルを使用して、手入れしなければならない。
・さまざまな器材は特定の使用目的のために作られたものであり、その用途で機能しなくなった器材は、確実に見つけ出して廃棄できるような機能試験を実施しなければならない。試験方法について疑問があれば、製造業者に問い合わせること。
・点検後、壊れやすい歯科器材は、搬送中の破損を防ぐために特別な入れ物に入れなければならない。必要に応じて、歯科器材が動くのを防ぐために適切なケース(カセット)を使用しなければならない。
・刃のついた器材(歯周治療用器材、歯科用エキスカベータ、歯肉縁トリマー、鋭いキュレット)は、定期的にシャープニングしなければならない。刃物の先端がシャープで機能を保証するためには、毎回使用後に器具を研ぎ直すとよい。


しかし、日常的にシャープニングができても、薄くすり減って損傷し、破折しやすくなることがある。これらの器材は、通常作業でかかる圧力で屈曲や破損の危険性がある場合には、除去・廃棄しなければならない。
参考文献 歯科用器材の再生処理 器材の性能を長期間維持するために