こんにちは
東京マイクロスコープ顕微鏡歯科アシスタントakiです🌷
すっかり桜も満開🌸
お花見は行かれましたか?
今日はウォッシャーディスインフェクターについてです。
最も標準化ができる洗浄と消毒方法はウォッシャーディスインフェクター(以下 WD)を用いた工程である。器材の性能を維持するには、器材の再生処理の効果的な滅菌と正しい洗浄が最も重要であることを常に意識していることが必要である。
バリデーション実施済みのWDの洗浄および消毒工程のみを用いらなければならない。
WDによる再生処理の際には、乾式搬送処理を先行させるのが望ましい。湿式搬送処理の場合は(例:回転器具用器材など)洗浄剤の泡及び消毒剤は完全にすすがなければならない。WDを用いた洗浄において泡は著しく洗浄効果を損なう。
このことは汚染の甚だしい器材(歯科器材に残留した充填材料)を、手作業あるいは超音波洗浄で前処理する場合にも適用される。
WDによる処理を行う時には、下記事項を守らなければならない。
・有効な自動再生処理が確実に行えるように、トレー、インサート、ホルダーなどはすべて、正しく収納しなければならない。
・ヒンジのある器材ひ積載時に開放しなければならない。
・器材のすべての面に、洗浄/消毒剤が安易にかつ確実に到達できるよう、バスケットには詰め過ぎないようにする。バリデーションされた収納パターンを必ず採用する。
・大きな器材をバスケットに積載するときは、他の器材と重なりスプレーの当たらない部分となり正常な洗浄を妨げないか確認する。
・空洞や内腔構造のある器材(例:ハンドピース)では内面も同様に注意深く洗浄してすすぐ必要がある。このため、ハンドピースホルダーに装着して洗浄する必要がある。
・器材は相互に接触して機械的に破損することのないように並べなければならない。
(印象材やセメント等の歯科材についてはWDにかける前に除去する。)
カーバイド、あるいはステンレス製の回転器具用器材は、ブレードの損傷を防ぐための適切なスタンドで再生処理を実行することが推奨される。
カラーアルマイト部品は、WDを用いて洗浄すると退色してコード識別機能を失うことがある。
しかし特殊な洗浄剤を用い、そして完全脱イオン水にて最終すすぎを行えば、その他の被洗浄物とその器材を一緒に洗浄し消毒することができる。

被洗浄物は洗浄プログラムが完了したら、直ちにWDから取り出さなければならない。密閉したWDの中に放置しておくと、残留した水分で腐食を生じることがある。
原則として、消毒の前に、洗浄を別段階で行う工程を使用するのが望ましい。WDで熱水消毒または熱化学消毒の選択が可能である。
通常は熱水消毒を選択する方が良い。したがって医療機器を購入する段階では、WDによる消毒への機器の適合性を検討しておくべきである。
熱水消毒は、65℃以上の消毒温度と対応する曝露時間を用いて実施する。WDには熱水消毒の尺度としてAo値が導入された。これは温度と時間の関係を、医療機器の微生物汚染と消毒能力を関数として把握するものである(Ao 3000=90℃5分間 Ao 12000=93℃10分間等。手術器材に用いるWDの性能には Ao 3000以上の達成が求められている。)このプログラム構成は、洗浄、消毒およびすすぎのレベルの大まかな要求事項と処理する器材の種類に依存する。熱水消毒を行うWDのプログラムには、通常次の工程が含まれる。

1.予備洗浄
何も加えられてない冷水で大まかな汚れと発泡性物質を除去する。
2.洗浄
温水が冷水を使用し、洗浄は通常、アルカリ性のものは最低5分間40〜55℃で実行される。また、歯科ではアルカリ性洗浄剤の影響を受けやすいアルミ合金製品も使用されることから、中性酵素系洗浄剤の使用が望ましい。洗浄剤の選択は処理する器材の素材と特性、必要な洗浄効果、そして国内のガイドラインと推奨による。
3.一次すすぎ
温水または冷水を使用する。酸性の中和剤を添加すると、アルカリ性洗浄剤残留物の除去が容易である。中性の洗浄剤を使用する場合でも、沈着防止のために酸性中和剤の添加が望ましい。
4.二次すすぎ
何も加えられてない温水または冷水で行う(可能であれば完全脱イオン水を使用する)。処理する器材に応じて、求められるすすぎの質や安全性に応じて、添加剤を使用しない中間すすぎを数回行う。
5.熱水消毒/最終すすぎ
完全脱イオン水を使用し器材表面上のシミ、変色、カルキ、腐食を避ける。滅菌プロセスに影響する結晶の組成も防止する。
乾燥時間を短縮するためにリンス剤を加える場合は被洗浄物の材質適合性を確認する必要がある。

6.乾燥
WDまたはその他適切な手段によって、十分な乾燥を行わなければならない。使用する処理剤の濃度、温度および曝露時間については必ず製造業者の取扱説明書に準じなければならない。これによって好結果が保証され、器材素材の品質が最大限に維持される。プロセスケミカルズの自動投入の検証がされていなければならない。
参考文献 歯科用器材の再生処理 器材の性能を長期間維持するために

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今日はウォッシャーディスインフェクターについてです。
最も標準化ができる洗浄と消毒方法はウォッシャーディスインフェクター(以下 WD)を用いた工程である。器材の性能を維持するには、器材の再生処理の効果的な滅菌と正しい洗浄が最も重要であることを常に意識していることが必要である。
バリデーション実施済みのWDの洗浄および消毒工程のみを用いらなければならない。
WDによる再生処理の際には、乾式搬送処理を先行させるのが望ましい。湿式搬送処理の場合は(例:回転器具用器材など)洗浄剤の泡及び消毒剤は完全にすすがなければならない。WDを用いた洗浄において泡は著しく洗浄効果を損なう。
このことは汚染の甚だしい器材(歯科器材に残留した充填材料)を、手作業あるいは超音波洗浄で前処理する場合にも適用される。
WDによる処理を行う時には、下記事項を守らなければならない。
・有効な自動再生処理が確実に行えるように、トレー、インサート、ホルダーなどはすべて、正しく収納しなければならない。
・ヒンジのある器材ひ積載時に開放しなければならない。
・器材のすべての面に、洗浄/消毒剤が安易にかつ確実に到達できるよう、バスケットには詰め過ぎないようにする。バリデーションされた収納パターンを必ず採用する。
・大きな器材をバスケットに積載するときは、他の器材と重なりスプレーの当たらない部分となり正常な洗浄を妨げないか確認する。
・空洞や内腔構造のある器材(例:ハンドピース)では内面も同様に注意深く洗浄してすすぐ必要がある。このため、ハンドピースホルダーに装着して洗浄する必要がある。
・器材は相互に接触して機械的に破損することのないように並べなければならない。
(印象材やセメント等の歯科材についてはWDにかける前に除去する。)
カーバイド、あるいはステンレス製の回転器具用器材は、ブレードの損傷を防ぐための適切なスタンドで再生処理を実行することが推奨される。
カラーアルマイト部品は、WDを用いて洗浄すると退色してコード識別機能を失うことがある。
しかし特殊な洗浄剤を用い、そして完全脱イオン水にて最終すすぎを行えば、その他の被洗浄物とその器材を一緒に洗浄し消毒することができる。

被洗浄物は洗浄プログラムが完了したら、直ちにWDから取り出さなければならない。密閉したWDの中に放置しておくと、残留した水分で腐食を生じることがある。
原則として、消毒の前に、洗浄を別段階で行う工程を使用するのが望ましい。WDで熱水消毒または熱化学消毒の選択が可能である。
通常は熱水消毒を選択する方が良い。したがって医療機器を購入する段階では、WDによる消毒への機器の適合性を検討しておくべきである。
熱水消毒は、65℃以上の消毒温度と対応する曝露時間を用いて実施する。WDには熱水消毒の尺度としてAo値が導入された。これは温度と時間の関係を、医療機器の微生物汚染と消毒能力を関数として把握するものである(Ao 3000=90℃5分間 Ao 12000=93℃10分間等。手術器材に用いるWDの性能には Ao 3000以上の達成が求められている。)このプログラム構成は、洗浄、消毒およびすすぎのレベルの大まかな要求事項と処理する器材の種類に依存する。熱水消毒を行うWDのプログラムには、通常次の工程が含まれる。

1.予備洗浄
何も加えられてない冷水で大まかな汚れと発泡性物質を除去する。
2.洗浄
温水が冷水を使用し、洗浄は通常、アルカリ性のものは最低5分間40〜55℃で実行される。また、歯科ではアルカリ性洗浄剤の影響を受けやすいアルミ合金製品も使用されることから、中性酵素系洗浄剤の使用が望ましい。洗浄剤の選択は処理する器材の素材と特性、必要な洗浄効果、そして国内のガイドラインと推奨による。
3.一次すすぎ
温水または冷水を使用する。酸性の中和剤を添加すると、アルカリ性洗浄剤残留物の除去が容易である。中性の洗浄剤を使用する場合でも、沈着防止のために酸性中和剤の添加が望ましい。
4.二次すすぎ
何も加えられてない温水または冷水で行う(可能であれば完全脱イオン水を使用する)。処理する器材に応じて、求められるすすぎの質や安全性に応じて、添加剤を使用しない中間すすぎを数回行う。
5.熱水消毒/最終すすぎ
完全脱イオン水を使用し器材表面上のシミ、変色、カルキ、腐食を避ける。滅菌プロセスに影響する結晶の組成も防止する。
乾燥時間を短縮するためにリンス剤を加える場合は被洗浄物の材質適合性を確認する必要がある。

6.乾燥
WDまたはその他適切な手段によって、十分な乾燥を行わなければならない。使用する処理剤の濃度、温度および曝露時間については必ず製造業者の取扱説明書に準じなければならない。これによって好結果が保証され、器材素材の品質が最大限に維持される。プロセスケミカルズの自動投入の検証がされていなければならない。
参考文献 歯科用器材の再生処理 器材の性能を長期間維持するために