東京顕微鏡歯科医院☆Advanced Care Dental Office ☆秘書・日本医療機器学会第2種滅菌技士aki

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表面の変化、付着物、腐食、劣化、膨潤および応力腐食割れ(8)

2019-04-04 21:52:51 | 医学情報
こんにちは
東京マイクロスコープ顕微鏡歯科アシスタントakiです🌷

もう4月…皆様、お花見はされましたか?
私は先日目黒川でしてきましたー

それでは今回で最後になりましたが、表面の変化、付着物、腐食、劣化、膨潤および応力腐食割れについてお話をしたいと思います。

金属/腐食ー隙間腐食
表面変化の種類



隙間腐食は局部的に加速された腐食なので 、腐食生成物の隙間の部分のみ付着する(鉗子の中間部の関節部の隙間、プローブの関節部の隙間や先端測定部のはめ込みまたはねじ込み部分など)。隙間腐食は、金属と他の材料との隙間に生じることもある。

残留物(特に有機残留物)を隙間腐食と間違えることが多い。

発生原因
隙間腐食は、周囲の条件に合致してしまうと、微細な隙間に生じる傾向がある(乾燥不十分など)。
その条件下では不動態皮膜が侵食されやすくなる。金属表面への酸素供給が妨げられているので、不動態皮膜はもはや再生できない。この錆は隙間や割れ目から広がっていく。
水分が存在する場合には、特に高い塩分濃度で錆が発生する。

推奨する処理方法
通常は他の器材への錆の拡散は避けられる。しかし顕著な場合には、錆びていない器材に影響を及ぼすこともある。

ゴム/脆化
表面変化の種類



発生原因
ゴム製品は不適切な洗浄剤や消毒剤を使用した場合に損傷を受ける。
これは弾力性がなくなり、素材に損傷を与え、結果として摩耗や損傷を早める。

推奨する処理方法
なし(修復は不可能)。

予防対策
製造業者が指定する適切なプロセスケミカルズを使用する。

リスク評価
損傷を受けた製品は求められる必要性及び安全な使用目的を果たせないため破棄しなくてはならない。

参考文献 歯科用器材の再生処理 器材の性能を長期間維持するために

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