白岡市の総合振興計画審議会の第4回目である。
今回のテーマの一つが産業振興である。埼玉県を東京に近い地区と群馬に近い地区、そしてその中間地区に分けると、白岡市は中間地区に位置する。まさに、開発と自然の保全が拮抗するまちになる。
住民の意見も、その両方を揺れ動く。やはり賑わいもほしい。単に買い物ができるだけでなくて、そこにとどまって、食事や娯楽を楽しめる施設もほしい。しかし、それによって、静かで落ち着いた町が、変化するのも怖い。
農地や調整池など自然もあるが、後継者がいない。一見すると、のどかで自然あるれる景観があるが、現実にはそれを維持することも容易ではない。20年後、30年後、その自然が貴重になり、まちの魅力をアピールする資源になることはわかっているが、その間、どのように維持、保全していったらよいのだろう。
委員さんの思いも、錯綜しているように見えた。これは市民一人一人の思想、生き方、財産権、日々の暮らしに関することなので、市長さんのリーダーシップで強引に進めることはできない。大事なのは、市民自身のなかで、大きな合意がなければ進まないが、役場、市民が、ばらばらでいては、その合意も後押しできない。総合計画は、まちの内容であるが、これをきっかけに、新たなまちの作り方についても、スタートを切るべきなのだろう。
会議は、夕方6時からのスタートであるが、6時になると、すっかり周りは暗くなる。秋は、少しずつ深まっている。