区民会議でメンバーの若者から教わることがあった。忘れるといけないので、書いておこう。
区民会議では、若者のまちづくり参加を検討しているが、それを中高年ばかりで検討していても埒が明かないだろうと、若者の委員を区民会議に向かい入れた。今回は、サガジョの2年生である。
南区区民会議では、無作為抽出による市民参加方式を開発しているが、3回目になる次の無作為抽出では、市民アンケートをセットにした方式を考えている。面白いものになるだろう。内容は、これからになるが、その取り組みを紹介したところ、学生委員から手が上がり、次のような意見があった。
無作為抽出で当選して、参加しようと思っても、初めてのことだし、区民会議というのも敷居が高いので、友だちを誘って、友達を連れて参加することはできないかという提案である。
その際、私は、プラーヌンクスツェレは、そういうものではないと考えて、否定的なコメントをしてしまった。
しかし、何のために、このプラーヌンクスツェレをやるのかである。ドイツの方式に拘泥して、抽選で選ばれた市民から平均値の意見を聞くものと考えると、抽選以外の人を連れてくるのは論外ということになる。しかし、私たちが、この無作為抽出をやっているのは、できるだけ多くの若者にまちに参加してもらうためである。抽選で当たったというのは、参加のきっかけをつくるためであって、平均値は、ここでは考えていない。
このように考える、当選した若者が、仲間を連れてくるのは、大いに歓迎ということになる。むしろ、大いに推奨すべきことである。これによって、まちづくりに参加する若者が一人でも増えることならば、大いに試すべきだろう。私が間違っていたと、次の機会には、提案しようと思う。
若者問題のネックは、大人たちが、自分の体験や経験を若者に当てはめてしまうことである。あるいは、既存の発想にとらわれて、それに外れるものを排除してしまうことである。私自身、大いに自戒しているつもりであるが、知らず知らずのうちに、枠にとらわれてしまっている、そんな自らを反省させられる機会となった。
「負うた子から教えられる」という言葉を思い出したが、若い人をメンバーに入れてよかったと思う。