松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆東京湾フェリーで通う(館山市)

2015-07-03 | 1.研究活動

 安房郡市の4市町の研修に参加した。この研修は、昨年、入庁の職員を対象とするもので、地方自治法と地方公務員法の基礎を2日間で学ぶコースである。

 数年前から担当しているが、私はこの研修を楽しみにしている。それは入庁したての若い職員が対象であることが理由の一つである。ゼミ生くらいの年齢と変わらない職員もいて、親しみが湧き、私が知っている知識をぜひとも伝えようという気になるからである。

 それと会場が千葉県館山市というのも気に入っている。館山に電車で行くと、ここは内房線なので、東京方面から大変な時間がかかる。しかし、私は住まいが三浦半島なので、東京湾フェリーで行けるからである。久里浜港から浜金谷港まで浦賀水道を渡る40分の船旅は、小さな旅気分になる。

 三浦半島に暮らす私たちにとって、東京湾フェリーは、なじみが深い交通手段である。アクアラインができるまでは、房総半島に渡るのは、もっぱらこのフェリーだった。当時は、フェリー待ちは当たり前で、特に浜金谷からの乗るには、まず、港に入るのが大変で、フェリー待ちの車が、国道にずっと並び、シーズンには保田あたりまで渋滞していたものだった。2隻待ちは当たり前だった。

 ところが海ほたる経由のアクアラインができ、さらには千葉から館山まで高速道路がつながったために、フェリーの利用客が減少した。フェリーにとって一番の痛手は、アクアラインの通行料金の値下げで、3000円を800円にする値下げ(これは税金で)は強烈であった。価格競争力を失った東京湾フェリーは、3隻あった船のうち、一隻を外国に売り、2隻による運航となった。その分、運航間隔も広がり、ますます利用者が減ることになった。

 東京湾フェリーの朝便に乗る乗客の大半はゴルフ客である。浜金谷港にはゴルフ場のバスが何台も待っていて、それなりの賑わいになる。ただ、雨にたたられらた今回の2日間は、ゴルフ客が少なく、特に雨がひどかった2日目は、乗っている乗客は多く見積もっても20人くらいだった。そんな船の中で、雨にけぶる東京湾を見ながら、仕事に通うというのは、なかなかいいものである。

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