「部下ほど難しい存在はない」
言葉/真田幸村
智将・真田幸村は、部下を見る眼が鋭く、また心配りが豊かだった。幸村の言葉だ。
「どんなに忠臣でも、一度恥を与えると必ず主人を憎むようになる。忠臣であるほど、その扱いは気をつけなければならない。また諫言をよくする者には、聞く側が聞く時の態度に気をつけなければならない。少なくとも、その諫言によって気分を悪くしたり、あるいはそのことを表情に表すと、諫言をする者は、やがてはしなくなってしまう。こういうことを言うと、うちの主人は機を悪くする。それなら言わないほうがいいと思う。そうなると、意見が出てこない。耳に当たりのいい意見ばかり告げられるようになる。これは、トップが道を誤る最初の躓きだ。したがって、諫言を聞くときは、相手の顔を見ない方がいい。ちょっと俯いて、その者の胸元あたりを見ていると、言うことが素直に耳に入ってくる。こういうように、人間対人間の関係というのは、どんなにすぐれた主人や忠臣であっても、非常に難しいものだ。そのためには、油断はできない。いつも緊張して、部下とも対さなければならない」
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智将・真田幸村は、部下を見る眼が鋭く、また心配りが豊かだった。幸村の言葉だ。
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