部下は将棋の駒と思え
細川忠興(ほそかわ ただおき)ウィキペディアで知る。
細川忠興が自分の息子に向かって言った戒めだ。
息子が、
「これから私は、部下に対してどのような態度で臨めばよろしゅうございますか?」
と訊いた。
忠興は、
「部下は将棋の駒と思え」
と答えた。
将棋の駒はそれぞれの働きがある。飛車はよき補佐役、角は思い切って仕事を進める重役、金銀は忠実な中間管理職、桂馬や香車は . . . 本文を読む
よその若者を誉める事は
うちの若者をけなすことだ
加藤清正(かとう きよまさ)ウィキペディアで知る。
加藤清正は有名な大名だった。仕えたという人間が次々と現れ、ある時、優秀な若者が面接を受けた。
重役達は皆「この若者は優秀です。ぜひ採用しましょう」と言った。
しかし、清正は首を振って、こう言った。
「この若者は確かに優秀だ。しかし、この若者を採用するとうちの若者達が、それでは我々は優秀で . . . 本文を読む
戦いに敗れたり家が亡びるのは天命ではない
やり方が悪いからだ
武田信玄(たけだ しんげん)ウィキペディア
武田信玄は、
「人はよく、負けるはずのない戦に負けたり、あるいは滅びるはずのない家が亡びると、それは天の命だという。自分はそういう場合は天命ではなく、いままでのやり方が悪かったためと思っている」
と言い、とくに武田信玄が主張したのは、
「大きなことも小さなことも大切に積み重ねる事が必要 . . . 本文を読む
部下を夏の火鉢やひでりの雨傘にするな
黒田如水(くろだ じょすい)ウィキペディアで知る。
黒田如水が息子の長政に言った言葉だ。
黒田如水は長政の人の使い方をみて、
「おまえは時々、部下を夏の火鉢やひでりの雨傘にしている。改めよ。」
と言った。
長政は何のことかわからない。
「どういうことでございますか?」
ときいた。黒田如水はこう答えた。
「滝材適所、あるいはその人間が持っている能力 . . . 本文を読む
皆に誉められる人間は、決して立派ではない
徳川家光(とくがわ いえみつ)ウィキペディアで知る。
徳川家光は、言うまでもなく徳川三代目の将軍だ。将軍になった時、家光は全国の大名を集めて啖呵を切った。
「祖父(家康)と父(秀忠)は、あなた方の協力によって将軍になった。しかし、わたしは生まれながらの将軍だ。文句があったら、国に帰って合戦の準備をしろ」
大名達は驚いた。若造のくせに生意気なことを . . . 本文を読む
問題は人を得ることです
明智光秀(あけち みつひで)ウィキペディアで知る。
朝倉義景の所に居候をしている時、義景がしきりに日本各地の要害の地のことを訊いた。もし自分がその地方へ進出したら、どこに城を築いたらいいかということである。
明智光秀は、
「それは全部お寺のある所です」
と答えたが、こう付け加えた。
「しかし、問題は人を得ることです」
そう言って、
「人は城 人は石垣 人は堀 情 . . . 本文を読む
水はよく舟を浮かべ、またよく覆す
徳川家康(とくがわ いえやす)ウィキペディアで知る。
徳川家康のこの言葉は、おそろしいまでに主人と部下の関係を言い当てている。
水というのは部下の事だ。舟というのは主人のことだ。
だから家康にとっては、
「主人が部下をいつくしめば水のようによく舟を浮かべる。が、扱いをあやまると波立って覆すこともある。油断ができない。」
ということだろう。
舟に乗って . . . 本文を読む
人は城 人は石垣 人は堀
武田信玄(たけだ しんげん)ウィキペディアで知る。
この言葉は、甲府に城を造らなかった武田信玄にとって、部下が城や石垣や堀だ、と解釈されている。
が、角度を変えてみると、これは、
“分権と責任”
という意味にもとれる。
つまり武田信玄が言うには、
「自分の部下は、すべてトップの権限の一部を委ねられ、同時に責任を持つ存在でなければならない」
ということだ。
現場 . . . 本文を読む
志があれば、水も酒に変わる
馬場信春(ばば のぶはる)ウィキペディアで知る。
武田家の重臣だった馬場信春は、
「武士は常に戦場にあり」
と言っていた。
常に油断をするなという意味だ。
ある合戦の時、普通なら酒で気勢をあげて出陣するのだが、たまたま山里のことなので酒が調達できなかた。
池があった。湧き清水が流れ込んでいる。馬場信春は、
「あの清水を汲んでこい」
と部下に命じた。
そしてこ . . . 本文を読む
初心を忘れるな
明智光秀(あけち みつひで)ウィキペディアで知る。
明智光秀の父が死んだ時、盛大な葬儀が営まれた。
たくさんの弔問客がやって来た。
その中にも立派な武士が一人いた。
線香の順番は三番目に指名されていた。その武士は自分の番になると、刀を脇に置いて、まるで農民のような態度で線香した。
皆が笑った。明智光秀がたしなめた。こう言った。
「あの人物は俺の重臣だが、昔は父の領内で農 . . . 本文を読む