伊里前慰霊追悼式
南三陸町歌津地区、伊里前で行なわれた伊里前慰霊追悼式に参列させていただきました。
伊里前福幸商店街から道を挟んだ向かい側、津波の傷跡そのままの、基礎が広がる場所に花が置かれていました。
献花台には、ここで亡くなった方の数が並べられたキャンドルと、千羽鶴。静かに音楽が流されています。
岡山県の、備中中学校の生徒さん達からお預かりした千羽鶴をお渡しすると、一緒にお供えしてくださいました。
商店街の方と一緒にお花の準備を手伝わせてもらいました。
商店街の女性が「今日は泣かない自信がない」と言われ、この1年間、目の前にある景色を見ながら日々をつないでいかれたことを思うと、何もお返事することができませんでした。自分が同じ立場だったらと、この1年何度も想像して過ごしてきたつもりでしたが、現実の重さはやはり、その比ではないことを痛感しました。
でも、ここで行われることをしっかりと見つめようと、前を向いていましたが何度も涙で滲んでしまいました。
地域の方と全国のボランティアの方たちも到着し、会場にたくさんの人が集まりました。
町の有線放送から南三陸町長の追悼のメッセージが流れ、14時46分、追悼のサイレンが響き渡りました。
黙祷の間も、多くの人が涙していました。
黙祷ののち、海への献花が行なわれ、献花台へもみんな順番にお供えし、手を併せます。
この地域だけでも120人近くの方が犠牲になられました。
また、次の3.11に東北を訪れるためにも、この日のことを心に刻んで、日々を積み重ねていきたいと思います。