付箋をつけた歌より
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腕を前から上にあげつつ走りきてラジオ体操の輪におさまりぬ 垣野俊一郎
ねむる娘の白髪ひとすぢ煌めきてあかるき春を老いてゆくらし 吉田修子
誰よりもわれが諦めてゐるのだと言ふごとく夜の冷えた白飯 赤嶺こころ
「やらかい」が「おいしい」になった母のため常より気長に筍を煮る 大江裕子
手を洗ふ何度も何度も手を洗ふ世界の蛇口は開きつぱなし 水越和恵
トーストの焦げ目にバターたつぷりと塗りたくなりぬ花散り出せば 近藤真啓
おのおのにトランペットを吹くからに音は橋桁に谺してをり 西山千鶴子
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腕を前から上にあげつつ走りきてラジオ体操の輪におさまりぬ 垣野俊一郎
ねむる娘の白髪ひとすぢ煌めきてあかるき春を老いてゆくらし 吉田修子
誰よりもわれが諦めてゐるのだと言ふごとく夜の冷えた白飯 赤嶺こころ
「やらかい」が「おいしい」になった母のため常より気長に筍を煮る 大江裕子
手を洗ふ何度も何度も手を洗ふ世界の蛇口は開きつぱなし 水越和恵
トーストの焦げ目にバターたつぷりと塗りたくなりぬ花散り出せば 近藤真啓
おのおのにトランペットを吹くからに音は橋桁に谺してをり 西山千鶴子
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