本線と支線、それが現代においてどれほどの意味があるのか知りませんが、常磐線は東北本線の支線です。
決して常磐本線ではないんですが、走る列車を見ているとイメージ的には本線かなと感じます。
そして東京圏の電車網というのはほんとわからないようになりました。
いろんな線路を乗り継いでかつて考えられなかった地点同士を繋ぐんですね。
JRで言えば上野東京ラインは上野・東京間を結ぶ線路の開通により東北上越方面と湘南方面を直通します。
列車の集中を緩和する意味合いもあるようですが、湘南新宿ラインは上野東京を経由せず、上野東京ラインの
終点同士を繋ぎます。
そこで疑問点。
だったら常磐線の列車も湘南まで延ばせばもっと利便性が・・・
鉄ちゃんだったら言わずもがな容易い疑問でしょうね。
知ったかを書きます。
電車の電源は直流と交流があり、供給方法にはそれぞれメリットデメリットがあります。
概して交流が扱い易いようですが、在来線区間は直流区間としての整備が多いそうです。
つまり、新幹線は使い勝手どおり交流、山手線、上野東京ラインなどは直流ということです。
しかし、常磐線には交流区間があるのです。
電車が走るということはわずかに地面に電流を漏らしながら・・ということになるそうです。
常磐線沿線には地磁気観測研究施設があり、電車から漏れ出した電流が影響を与える・・
交流なら位相の逆転でほとんど影響を与えないというのが理由のようです。
だから常磐線の電車は交流直流どちらでも走れる・・厳密に言えば切り替えて走ることができる電車を使用しています。
一方湘南電車は直流専用です。
当然ですね。必要のない機能は盛り込まない・・
すると、常磐電車は湘南直行が可能だけど、湘南電車は常磐区間に入れず、折り返しの列車で運用する分まで常磐電車が分担することとなる。
・・ありえない選択ですね。
本来的には常磐電車はもともとの上野まで・・
ただし、折角の上野東京ラインだから東京まで延伸、そうすると東京駅の発着枠を圧迫するので品川駅までは延伸する。
そんなことなんでしょうね。
それを思ってか思わずか常磐線の電車は元気に走ります。
新幹線のない利用度の高い区間で最長15両編成となりますが、動画は10両の短い編成です。