音楽わらしべ長者

ひろがる音楽、見つかる名盤

20代に触れていたブラジル音楽と友人G君の事

2009年04月29日 23時35分57秒 | 1985~1989
THE REAL TANIA MARIA : WILD! / TANIA MARIA (1985)



30代でブラジル音楽を楽しむ事ができましたが、
振り返ると20代で1枚 ブラジルのアルバムに接していました。

自分で探したわけではなく、友人からもらった1本のカセットテープでした
その友人は2学年下のSAXプレーヤーで、出会いはビックバンドでした
当時、私はブルースバンドのBASSだったのですが、
補欠要員でブラスセクションを主体としたファンキーなバンドに世話になりました
そこでSAXプレーヤー(仮にG君)と仲良くなりました。

ブルース以外でもR&Bやソウルに傾倒していた私にとって
SAXがバンドに居る事はとても重要でした
そこでG君をバンドに引き込む策に出て
映画「ブルースブラザース」を見せ、R&B・ソウル・ブルースが楽しい事を
SAXがバンドにとって花があるということで強引にバンドに誘いました
G君は快く、バンドに参加してくれて、最初は分からない事が多かったと思うが
練習して、頑張ってついてきてくれました、
途中からは積極的にアイデアや演出まで考えてくれたり、
キーボードのメンバーを連れてきてくれたりしました。

G君は自身の音楽発掘も貪欲にこなしました
自身のSAXに関係する音源や、積極的にブルースハープにも手を広げました

そんなG君が何気なく渡してくれたカセットテープが
このアルバムでした、
入手の経緯は分かりませんが、ソプラノSAXも入っているこのアルバム
当時僕にとって、ブラジルで、JAZZフュージョンで、スキャットは
初めての体験でしたが、
僕好みのファンキーな所はツボを良くわかっていて、とても楽しい音楽でした。

テープは伸びて聴けなくなってしまいましたが、そのまま捨てずに残っており
ブラジル音楽に傾倒して行った時に、このテープの存在を思い出しました
タイトルは英字のみ、女性ヴォーカルでピアノ弾きだけの情報しかありません

そこで、AMAZONで検索してCDを探しました、
最初の頃は新品も中古もありませんでしたが、半年くらい後に中古品が良品で
早速購入、テープと全く変わりませんが、マスターピースを手に入れた気分です

このアルバムは、ライブ盤で、アメリカ録音、
タニア・マリアがブラジルで、アメリカで、どのような評価の人かは
全く分かりませんが、
1曲目の YATRA-TA
4曲目の COME WITH ME
6曲目の 2 AM
あたりが代表曲らしいです
ピアノの早弾き、激しいスキャット、シンプルなメロディがステキです。
好きなアルバムの1つです。

アルバムの話はココでおしまい。


この日記に登場しましたG君は今年めでたく結婚する事になりました。
 おめでとう
2次会には久々のバンド復活計画も出たりして、
仕事を理由に楽器が下手になったって、言い訳も出来ないから
こっそり基礎練習からやらさせて頂きます









未来のために、バトンパス

2009年04月18日 19時44分00秒 | 1975~1979
A VIA LACTEA / LO BORGES (1979)



いつの頃から頭の片隅にある事なのですが
この場を借りて、書いてみようかな。。

歳もある程度とって、随分自分のために生きてきました
好きな事をして、自分で選択して、責任とって、好きな人と結婚までして
まわりは、子供が出来たり、仕事では部下を持つようになり
30代後半になると、そんなに自分が前へ前へ出なくても良いかな。。なんて。

つまり、自分の存在が、アイデンティティとか、どう生きるとかより
後の世代の方に何を残そうと思うか、自分の子供を授かったり
後輩が出来たり、家の前を通る中学生なんかに、
未来へバトンパスをする事を考えます。

以前の記事「CLUBE DA ESQUINA / MILTON NASCIMENTO - LO BORGES (1972)

で、ミルトン・ナシメントは10歳年下で19歳のロー・ボルジェスの才能に
惹かれて、共作をしました。

ミュージシャンとしてキャリアを積んでいたミルトンにとって
若い才能が出てくることは、自己の立場を揺るがしかねませんが、
同じクラブ「CLUBE DA ESQUINA 」に居る若き仲間の才能を引き出す事をします。

ロー・ボルジェスは同じ1972年にソロアルバムを出します。
LO BORGES / LO BORGES (1972)


このアルバムは若いローの書き貯めた曲を、当時のローの全てを出した感じに
仕上がっています。
ミルトンは、ビートルズが大好きな、後輩ローボルジェスを世に送り出しました
認めた才能は、間違いありませんでした。

そこでファーストアルバムから7年も空けて制作した
ロー・ボルジェスの最高傑作と思います2枚目のアルバム
「A VIA LACTEA (1979)」「ア・ヴィア・ラクテア」を紹介。。
(長い前置きでした。。)
この2枚目のアルバムの内容は、1曲、1曲丁寧に作られていると思います
細部にまでこだわり、メロディも美しくて、バラエティに富んでいて
全11曲あっという間に過ぎていきます。メロメロです。

やはり飛び抜けて、好きな曲は4曲目「CLUBE DA ESQUINA No.2」ですね。
ミルトンのバージョンでは、ギターフレーズとスキャットで
メロディを表現しますが、
ローのバージョンでは、歌を歌っていきます。
ミルトンを先に聴いていたのですが、
歌詞をつけるにはとても難しいメロディなので、どうなるのかと思えば
心配に及ばず、ポルトガル語は、上手くおさまっていました。
ステキな曲です。。



若いって、心も頭も柔らかいし、素晴らしい事。。
これからドンドン良くなって成長して欲しいし(自分も。。)
音楽も、世の中も、一緒に良くしていきたい。
未来のためにバトンを継いで行くからね。。。