音楽わらしべ長者

ひろがる音楽、見つかる名盤

どちらも美しかったです。

2006年11月24日 18時52分04秒 | 1970~1974
2nd Time Around/ザ スピナーズ(1970)

フィラデルフィアソウルのヴォーカルグループ、モータウン時代のアルバム


つい最近まで公共事業の委託業務で、とある市立小学校の全てをまわり
校舎と体育館の耐震性の強度を調査するという仕事がありました。
建物は老朽化していますから、これから補強していくのです。
大地震の後、避難所である学校が潰れていたら、みなさん困るでしょ。

学校の中は懐かしいものがたくさんある。小さい机、イス、低い位置の黒板
図工室、理科室、バッハのある音楽室、
体育館では合唱の発表会が近いのか、低学年が合同練習会を行っていた。
みんな小さいが声を合わせれば大きな音になる
一生懸命お口を開けて、先生を見て、とても可愛く大合唱
曲目はわかりませんでしたが、キレイで躍動感のある良い曲でした。

大合唱をもう少し小さくして、5人編成くらいにして
前述のフィラデルフィアを関係させると、スピナーズになるので帰宅後聴きます。
フィリーソウル、ヴォーカルグループの代表的な存在。
コーラスの美しさもそうだが、バックバンドもカッコ良く、全ての調和が良い
すてきなアルバムです。
1曲目It's A Shame は大ヒット曲。軽快なR&Bがアルバムにびっしり入ってます。
教会の賛美歌、ゴスペルもそうですが、集団で声を出していくと
気分が高揚していきますよね。とても美しいことです。
ヴォーカルでグルーヴを引き出し、コーラスのタイミングや強弱が絶妙。。
8曲目Ooh Child は熱唱です。これは曲自体が素晴らしい。
ヴォーカル、コーラス、バックバンド、ギターフレーズ、メロウ度数、
全部好きですね

一日に2種類の異なる音楽を堪能
昼間の小学生も
夜のスピナーズも
心は満足

どちらも美しかったです。

なに!?女はそうやってクドくかぁ~。。

2006年11月18日 23時47分56秒 | 1965~1969
LA-LA MEANS I LOVE YOU/デルフォニクス(1968)


前述のトッドラングレン「魔法使いは真実のスター」15曲目ソウルメドレーの中
のカバー曲
またはプリンス「イマンシペイション」(1996)Disc3の5曲目でカバーされている
LA-LA MEANS I LOVE YOUの原曲が聴きたくなったので
探して聴くことにした。
内容はフィリーソウル(フィラデルフィアのソウル)3人のヴォーカルグループで
スウィートソウルのパイオニアに定義されている。

スウィート、そりゃスウィートですよお客様
『ララ♪は愛してるってことですがな、ベイベ~
うた歌っていたり、曲作っている奴らには逆立ちしてでも出して使いたい
甘いフレーズではないですか(って俺だけ~

このアルバム自体は黒くてテカテカしてなく、ダンスできるものでもないが
上品な感じも受けるし、親としてはカーペンターズ並みに子供に聴かせても
よい良盤となっております。

黒さにファンキーさや、エロさ、ダンサブルなものを求める人には
物足りないと思うので、ファンカデリックとか行きましょう。
(そっちも好き好き

男を30年以上もやっているとタマにはスウィートな事を言いたい時もある
と思うがそんな時にこのアルバムはおすすめだ。君の応援歌だ。。

昔、奥様になる前の彼女の時、このフレーズについて言ってみたが
「ふ~ん。でっ」だけだった様な。。。

スウィートなフレーズも使う人と相手次第と言う事ですなあ~ ハッハッハッ

なるべく口説く時はオリジナルのほうが良いのかも。。。
あまり参考にはならない話でしたが

アルバムは良いよ



ザッパとダリに共通点!?(無理やり)

2006年11月13日 18時28分23秒 | 1965~1969
ホットラッツ/フランクザッパ(1969)


「天才は多産なり」そんな言葉があったか、無かったか。
フランク・ザッパとサルバドール・ダリには共通点があると思っている。

はじめはこのホットラッツ
フランクザッパも何度かトライしてやっと体に入ってきたほど
音が複雑で難解であった
曲に馴染んできた時に気づき始める、音の配置の緻密さに圧倒
1曲目のPeaches And Regaliaなんて、そこにその音の必然性しか考えられないし
構成がキッチリしていて、はじまりから終わりまで同じ印象を与えない
実はコード進行が続いているだけなのに。。。。

勝手に共通点を見出すと、生涯の作品の多さ、完成度の高さ、
ダリもザッパも自分の作品を焼き直したりする

温故知新、過去の偉大な作品に敬意を表し、その作品を作者なりにリミックスする
ダリはミレーの「晩鐘」という有名な作品を何通りかにシュールに仕上げる
ザッパも「紫の煙」「Sunshine Of Your Love」「天国への階段」などをライブで
カバーしたりしている。

作品が緻密で計算されているようである。
音の配置、絵の構図、ダリの筆の上手さ、ザッパのギターのテクニックには
驚くばかりです。。。

やはり一番は難解である事であろう。 はじめは入りにくいものである。
作品に毒気があり、その毒に体が慣れないと苦しくなる時がある。
慣れればあとは楽である、ハマっていくのに時間はかからない

どの作品にもジャンルを超えていくし、中途半端でないのでハズレが無いのである
こんな共通点のある二人の作品を見て聴いてみると、頭がグニョグニョに
溶けてしまいそうになるが、それはそれで良いと思うのでみなさんにも
この二人を一緒にトライする事をおすすめいたします。



ダ、ダ、ダ、ダ~リ~♪ダリ展に行く

2006年11月07日 20時36分17秒 | 日記
先日の日曜日に久しぶりのプライベートで近所ですが上野の森美術館へ
行ってきました。

前述の「魔法使いは真実のスター」/トッドラングレンのアルバム収録曲
10曲目 Just Another Onionhead;Da Da Da dali
邦題「たまねぎ頭の方がまし;ダ、ダ、ダリ」
に関連して、タイミング良く「ダリ回顧展」に行ってきました。

ダリは10代のころから好きで、美術館に出向くほどではなかったが
奥様も昔から好きで、日本で作品を見られる時は二人で行くようになりました。

やはり画集と実物の違いはハッキリしていて
好きなミュージシャンのライブに行って感動するのと変わらないくらい
静かな美術館でテンション挙がりっ放しです。

こじつけなのですが、音楽と美術芸術ってスゴク似ていると思って
作成過程や生み出す苦しみなど、好きになると作成者の意識をひも解くように
芸術に触れられるのが楽しくて。
ジャケ画と音楽の相乗効果ってあると思うし

次回は美術と音楽を強引に結び付けます。。。

レッツ脳内麻薬を出しませう

2006年11月05日 01時21分04秒 | 1970~1974
魔法使いは真実のスター/トッドラングレン(1973)

トッドラングレン ソロ4th

僕は高校生まで陸上競技部でした、好きで選んだのですが、練習はひたすら地味で
毎日馬車ウマのように走っていました。
なぜ走るかって、記録、自分への挑戦、いくつかありましたが
そのうちのひとつ、「気持ちいい」があります。
「爽快」と同じ意味ですが、別に「ランナーズハイ」と言って、人間は走って
体が苦しくなると その苦しみを緩和すべく、脳内から分泌物が出るそうです

みなさんは文化芸術たくさんありますが、そのうちで
なぜ音楽を聴くのですか? 癒し、リセット、お手本、いくつかあると思うが
そのうちのひとつ、「気持ちいい」がありませんか?
「高揚」とも言うでしょうか、気持ちがハイになります。

そこで、このアルバムを紹介、(また前置き長っ)
前回の「サムシング/エニシング」に比べるとセールスが伸びなかったようで
実験的でシュールで解りづらい内容となっております。
ですが、このアルバムをヘッドホンあたりで聴いてみるとどうでしょう
右や左に振れる音、シンセ、サンプリング、エフェクト、
当時の編集技術を最大限に利用したこの作品は、
より内へ内へ、精神世界へ聴く人を誘います
曲間なく次から次へと変化する万華鏡、ジャケ画のイメージ通り、
これが理解されない事もあるのでしょうか。

1曲目 International Feel はイントロダクションとして、このアルバムの
   難解度を表していますが、メロディはPOPだと思います。
2曲目 Never Never Land はこれまでのトッドの好きなタイプの曲ですが
   ピアノにもエフェクトをかけております。
3曲目 Tic Tic Tic It Wears Off インストの曲が曲間なしに次から次へと
   入ってきます。
4曲目 You Need Your Head トッドの鬼才な面がここから出てきます
   この先の7曲目まで1分程度の曲が続きます。(犬の笑いまであります)
10曲目 Just Another Onionhead;Da Da Da Dari
   このアルバムの中で気に入っている曲、なぜって、僕は画家のダリが
   大好きだから。
14曲目までシュールな曲の編成を無視した曲が続きます(へん拍子あり)
   でも、POPに聴こえるのです。
15曲目 Medley:I'm So Proud~Ooh Baby Baby~La La Means I Love You
~Cool Jerk
   トッドが70年代初頭からのニューソウルのムーブメントに注目し
   黒人音楽に傾倒していたこん跡がこのカバーメドレーとして表れています。
   僕も大好きなメドレーです。
17曲目 I Don't Want To Tie You Down このあたりのキレイな曲がたまに
   入っているところもトッドを好きなところでしょうか
19曲目 Just One Victory 今後トッドがライブをやる時に必ず最後に演奏する曲
   トッド自身も気に入っているのでしょうか、エネルギーに満ちた
   スピリチャルな名曲です。

聴く人には好き嫌いが分かれると思いますが、私はトッドが好きなので
何やっても、まあ許せてしまうのですよね。

僕はお酒もタバコもやらないし、ドラックなんてとんでもない!!!
でも、ヘッドホンで大きな音量でこのアルバムを聴き、自らの脳内麻薬をひねり出し
少しだけ気持ち良くなってもいいでしょ。だめですか?