野暮用で訪れた浅草橋。昼間のオフィス街には、ほとんど人がいなくて、何人かのアジア人とすれ違っただけだった。いつもサラリーマンで賑わっているのでは、と思われる中華料理屋にも客の気配はなく、店主がきつい角度に首を傾けてテレビを見ていた。日頃、きっと、一生懸命たくさんの人が働いている街には、仕事への熱意の残像など跡形もない。誰もこのまちになど、執着心なんて持っていないのだろうな、と勝手に思いながら同時に、くそあちーな、と思った。灼熱の路地で、中国人マッサージの看板の縁の電球がひとつ光っていた。見えないところで私たちはしっかりと生きています。このまちは死んではいないのです。と、語りかけてきた。中国がぎりぎりのところでこのまちの命をつないでいた。お盆があけるまで。
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