歌11〜13

学校の 方からモワッと プラス2℃
遠くに見える 山の形で


パパガサァ わたしの家は 金持ちで
わたしはわたし あなたになりたい


街に朝 ポケットに夜 すぐに昼
布団に夕日 気がつけば月


布施が電話をくれた。来週からベルギーらしい。
何年働くことになるかわからないらしい。電話をもらって嬉しかった。元気に頑張って欲しい。会いに行こうと思う。

歌9〜10

多分けど 居酒屋とかで 手際よく
指示する女は 僕は苦手だ


さみしくて さみしくなって 裏メニュー
常連ぶって 今日を耐え抜く

喉から血が出るくらい、君を愛したい。

カウンター1人、生意気に熟成肉が焼けるのを待ってる僕、グラスが割れる音がした。目の前の、新人と思われる女がグラスを割った。割れちゃいましたぁと小声。少し笑っていたが、レゲエダンサー風の化粧の女性、が、何やってんの、低い声、新人耳、赤くなりだまる。あぁ、新人よ。透明な氷の中にガラスが散らばったはずだ。僕が見た時、あなたは製氷機の中を見つめて止まってたから。そっと、大きなやつだけ指でつまんで出し、蓋を閉める新人よ。目の前の現実から遠ざかるために、蓋を閉める新人よ。

歌3〜8

病み上がり ガリガリの君 君と寿司
ガリばかり食む 君はガリガリ


朝ごはん 新入社員 ゆで卵
社長は数の子 数の子も卵


水面に 踊る高層 ビルと俺
真は直立 嗚呼日本橋


フサフサの 突然アニマル 触りたくなり
毛布を被せ 掃除機撫でる


そういえば 今日は去年のあの日だと
二人並んで 剥くフキの皮


起きた君 ポーチ片手に 通り過ぎ
机の上の 麦茶が揺れる


田中、津地、本田に子供ができたと聞いた。
うれしい。元気な子供が生まれて欲しい。