美男子俱楽部

※単行本はBOOTHにて発売中。

「絶望鍋(具は必ず買うてある)」

2024-01-17 | 

からだじゅうが線香臭いというのは、

どう云う訳だろうか。

 

車を運動させる君が好きである

しかしそれをみる事が許されないというのは、

俺にその力が全く無いからである

絶望的なありさま

劇的なありさま、

俺は何時も意味の在る台詞を言う時は、

→局地的な演劇を行う。

「同様にするな」(腰掛けに座してライターをにぎりかぎりなく不服に満ちた面持で)

 

分からない事が多くて困る。

けれども自分が他人を思いやったからと云って

他人に優しさを求め失意する事はとても卑しいことである

、とおもう俺は卑しいと思う、おまえは下賤である

尖り続けよ

苦しめ続けよ

折角の幸福を溝渠に捨て続けよ

折角の幸福を無様に拾い続けよ

 

鍋に君だけを加える。

君がネギ・白菜などと話す事が嫌である

水菜に笑い掛ける君が嫌である

豚肉に触れる事を禁止する

豆腐の事を好きにならないで

えのきを可愛いと思わないで

その様な我が儘が沸騰した頭で、

君を東え 君を末え

君が安心する場所え 俺以外の場所え帰す

これも演技である。

様々な気持ちを売り捌いて

一刻も早く帰宅するタイムを得る

救い難いマインドを排除して

絶望的なありさま、絶望的な鍋。

 

それでもなみだをながしながら幸福を祈ると云うのは、

一体何?