訴状で、「集団的自衛権は自国への武力攻撃がないのに発動される。国際紛争を解決する手段としての武力行使や交戦権を認めない9条と明らかに矛盾し、違反する」と主張。閣議決定は、憲法99条が公務員に課している憲法尊重擁護義務にも違反しているとして、安倍首相と全閣僚について、国家公務員法に基づく懲戒処分を求めた。

 珍道さんは10日、取材に「閣議決定は憲法に大きな穴を開けるもので、将来、内閣の解釈次第でいくらでも戦争に参加できる。歴史的な転換について民主的な手続きも経ずに、身内だけで、なんのためらいもなく決めたことに憤りを感じる」と話した。(畑宗太郎)