大雪の山陰旅行

開港した中部国際空港から飛行機に乗りたいばかりに山陰への一泊旅行を予約していたが、季節外れの第一級寒波到来のニュースが心配でnetを調べていたら、偶然「巫女さんのおみくじ」という名のサイトを見つけました。

URLを開いた途端、サンプル的に一枚のおみくじが表示され、
　……旅行：やめたほうが良い。とあってギョッ！←古い？

翌日苦笑い気分で女房と飛行機に乗ったものの、離陸時から天候次第で引き返すかも知れぬなどと脅かされつつ何とか雪の米子空港に降り立ちましたが、結局その日は一日中吹雪のような横なぐりの雪。滑らないよう足元ばかり見ながら由志園や松江の武家屋敷近辺をさまよい歩く始末でした。
翌日は幸い雪もやみ青空も見え、むしろ雪景色を楽しみながら比較的スムースに出雲大社参拝ほか所定の観光を済ませることが出来、いよいよ米子空港へ向かおうとした矢先に機材の都合で「欠航」というニュースに全員唖然。
とうとう米子にモウ一晩泊まる羽目になりました！
出雲大社ではおみくじは引かなかったが、インターネットのおみくじもけっこうアタリますね～

それでも、観光地はどこも良かったし特に初日の晩、吹雪を突いてタクシーで行った米子の「ろばた焼き」の魚（ノドグロ）は文句なしの絶品でした。
名古屋の八事（やごと）にあったティファニー美術館は宍道湖畔に引越して豪華にリニューアルされていたし、安来の「足立美術館」は恥ずかしながら今まで名前も知らなかったが、日本画主体の美術館としては質量共に世界最高レベル、大都市の公立美術館顔負けの素晴らしい美術館だということが、今度の旅で良く分かりました。
美術の勉強というより一歩踏み込んで美術を楽しむことが出来る設定が、心憎いほど素晴らしいです。(05年4月記）