呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

サンピエトロ寺院のクーポラ  

2005年04月05日 | 遠近旅録-外国
ローマ法王ヨハネパウロ2世が亡くなったとのニュースでサンピエトロ寺院のクーポラの上まで登った時のことを思い出しました。率直なところ、ローマ法王の死を知っても無信心かつ狭量の私に特段の感情はないが、サンピエトロ寺院横のあのあたりの部屋におられた方か、という程度の親しみは感じます。我が国があんな小国に大使館を置いたりシスティーナ礼拝堂の修復に資金協力したりする理由も、全世界11億人のカトリック教徒のパワーと壮麗な文化遺産に一目置いているためでしょうね~。

初めてバチカンを訪れたときはとにかく想像を絶する規模のキリスト教文化の豪奢さに仰天しサンピエトロ寺院の中を走るように見て回っただけでしたが、7年後の2度目は少し余裕を持ってゆっくり見物することが出来ました。
午前中早めに行ったがそれでも行列に小一時間並んだ後、エレベータと細い階段を経ててっぺんの回廊に立ち、法王さまもたまには運動のためここまで登り、『民ノかまどハ賑ハヒニケリ・・』てな調子で国見?をするのかと勝手に想像しながら快晴のローマ360度の素晴らしい眺望を存分に堪能したものでした。途中のドーム内側の回廊部では、下からは絵画のように見える天井壁画が精巧なモザイク作りだったこともこの目で確認、長時間並んだ甲斐はあったと思いました。

それにしてもイタリアは日本人には何かと不親切で、モノ盗りや乞食、それに機械装置の故障も多く地下鉄の切符一枚買うのにも苦労する実に腹立たしい国なのに、そういうホスピタリティや利便性における欠点を全て許す気にさせてしまうローマの魅力の正体は一体何なのだろうか? (05年4月記)

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