呆老冷水録-Don’t be silly Grand'pa

80すぎたら横と後ろだけ見て過ごそうか!

船頭平閘門(せんどうひらこうもん)

2008年06月03日 | 遠近旅録-国内/近郊
突然ですが閘門(こうもん)ってご存知ですかな?
英語ではlock gateと言うらしく、要するに水位の異なる二つの水路を船が通うとき使うなかなか巧妙な水位調節用堰扉のことで昔アメリカのシアトル港の入り口やミシシッピ川で大きいのを見たことがあるがこれが身近なところにもありました。
木曽・長良・揖斐三川が接する木曽三川公園の一角(長島)に船頭平(せんどうひら)閘門というのがあって、ここを通って長良川と木曽川の間を船が往来できるのです。

堤防の上の道路はトラックの往来が激しく年寄りは歩くのも怖いところだが、一歩入った船頭平閘門公園は実にのどかな雰囲気でした。
両川を往来する船はそう多い筈もなく、草取りをしていた係りの人の話では通りたい船がやって来てゲートの上から垂れ下がっている綱を引いて鐘をならすと係りの人が手動でゲートを操作する仕組みなのだそうで、その日は一時間ほど前にシジミ採りを生業にしている小船が一艘通ったとのこと・・




(この水路が長島を横断しており、写真の地平線の向こうが長良川、カメラ後方が木曽川)

明治35年に出来たとかで、日本の近代化の過程で現れた珍しい水利設備のひとつとして歴史的、文化的見地からもなかなか面白いが、日本にもまだこんなのどかな行政サービスが残っていましたね~

ごく限られた地元の零細?漁業者(←決して恨みはないが・・)のために何人かの国交省のお役人が「専属?」でこんな立派なサービスを100年間も提供し続けているワケで、してみると今モメている後期高齢者医療問題もキットお役人様は何とかして下さる気がして来ましたデスな~!!   (08年6月記)

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