[某住宅会社ホームページに表示された新設計住宅]
朝、雨が降ってない日は毎朝夜明け前の黎明にこの近隣をウオーキングしていますその時感じるのは並び立つどの家も競って2階建ての60坪から80坪の延床面積はありそうな大きな家が並んでいます
男性は一生に一度、自分の住む家を建てるのが「男の甲斐性」だと昔から云われてはおりますがこれら立派な住宅はこれを満たすに十分すぎると云える家ばかりです
過去のある時期昭和40年頃に請け負って建てられた家は業者が競って大きな建売住宅を建てて販売されたがその殆んどがこのように大きな家ばかりで業者もこの規模を勧めますし購入者も隣近所や友人との面子も働いてみんなこのような大きな家を建てていたのだと思います
親子4人から5人の家族を想定した場合、各人が個室を持てる家を競うように建てることが暗黙に推奨されていたと想像します
昔のように親子祖父母の三世代が同居することなど今は先ず考えられない時代でしたが周囲の圧力で自然と不要に大きな住まいを建てていたのです
ウオーキングの折に通る道脇の家の大半がそのような大きな家が軒を連ねて並んでいます
どの家庭も2人、3人いた子供たちは成長して巣立ち、今は齢老いた夫婦が二人だけになったり、生き残った独りが独居老人として住んでいる家も少なくないだろうと思われます
残った老夫婦2人又は独居老人にはこれまでの家は持て余す厄介で広大な部屋になってしまっているのです
住人がいなくても部屋の掃除や風通しは住宅の維持管理のために必要でその度に誰も使っていない2階への上り下りをしなければならず、その上り下りする階段は苦痛の因であり滑って転落する因にもなります
誰もが迎える老後生活を最適な住居で送れるように出来ないものでしょうか
老後の夫婦2人の生活、又は老人の独居生活により相応しい住まいが順繰りに取得できる仕組みは出来ないものでしょうか
宅地は30~40坪で十分」
日当たりのよい部屋(サンルーム)が欲しい」
2、3坪の菜園畑が欲しい」
自然災害から安全である宅地と家屋」
温暖な気候」
地域の治安が良い」
バリアーフリー構造に」
火災の心配が少ないオール電化に」
家具は最小限で備え付け家具に」
などが考えられます これは老齢化を向かている日本国民全員の現実問題であり誰もが間近に遭遇する問題です
間もなく迎える老後生活を不安なく迎えられるようにするためには各個人個人でこれを実現することは困難です
既に老人社会を送っている人、間近に迎える夫婦にとって国として少しでも実現のための施策をして欲しいものです
冒頭に掲示したような大きな家は新築するのではなく既存の住宅をリフレッシュして次の希望する家族に譲り
小家族、老人夫婦家族には小さな宅地に小さな住宅を建てて提供する事をルーティンに考えるべきではないかとおもいます
もともと國土が狭く、自然災害の多発する日本では西欧や米国のように広大な国土の国と同じ仕組みでは成り立たないのです