大学入試制度の変遷は一例を挙げると
1978年から [大学入試共通一次試験]
1990年から [大学入試センター試験]
といろいろ移行してきたようですが遥か昔にその時代を過ごした私には
現状遷移の詳細を知ることはできませんが、
受験生にとって一生を左右する一大事で人生最大の緊張事であることは否めません
彼らにとって一生を大きく左右する契機ですから大いに心して臨んで欲しいものです
毎年の春にはそれぞれの合否が判明し進路を決まることになります
一度合格して入学できることが判明すればその後は授業料を適切に納め、
授業に出席すれば卒業可能な状態になります
問題はそれから後のことです
希望する大学に合格するとすっかり安堵してしまい、多くの青年たちは
本末転倒して、一途にアルバイトに熱中してしまうのです
大学では将来に向かって知識、能力を身につけるために学ぶべきものなのですが
入学できることが判ればその後は滞りなく学費を納め、
授業に出席していれば卒業は保証されているのが現状です
大学に入学する目的は自分の将来の目的を達成するために学ぶ
手段・過程を選ぶ為であって入学した大学の卒業証書や卒業名簿に
名前がのることではないのです
もっと大きく発想を転換して大学で何を学び習得できたかを判断できる
卒業資格判定の共通試験を実施すべきではないかと思います
例えば理工学部で云えば理工資格1級から理工資格5級くらいまで分けて能力分けし、
卒業時の共通試験での成績を付して卒業するようにしたら
無能な卒業生は減少するようにできると思います
卒業後に入社する企業も卒業校の名前が欲しいのではなく各人の能力を期待しているのです
昭和50年頃までは社内新聞に載る新入社員名簿には
東大文1、名大理など
付して載っていましたがその後は校名のみから校名も載らず2級候補、1級候補と
付されるように変わりました
尤もなことでその人の卒業校名などの肩書を必要としているのではなく、
学び習得して持っている能力を買って採用しているのです
このように採用する需要側からも卒業時の能力、習得の資格を
判断して採用の可否を決定する材料にしたいものです
その為にも卒業成績基準を図表化して表示されるべきだと思います
大学入試は授業についていける能力を判定される試験であってそれに依って
将来をそれほど左右される試験であってはならないと思います
大学は入る処ではなく将来のために学ぶべき場所なのです
日本では大学入試は大きく報じられ重要視されますが全学生の卒業時
共通成績試験が重要視されるように改革するべきと思います
何処の大学であっても、仮に大学を出ていなくても
共通の基盤に立つ試験を設定して競って欲しいのです
司法試験などは大学中退でもその人の資格を左右しないのです
大学卒業資格検定試験もこうあって欲しいのです
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