【思いつ記】

かって大空で生きてきた若鷲も
老いた今は民間機と客船で地球の裏側も訪ね
見識を広める旅を元気に続けています

提言 - 11 「森林を復活して防災を」 (2016-10-25)

2016年10月25日 | 災害


大雨が降ると各地で山林が崖崩れを起こして
道路を遮断したり鉄道を止めたりしています
山村の集落が孤立する事態になったり、観光地ホテルから帰宅できない旅人が
出ることもあります
これは戦後、木材の確保のため山間部に杉や檜を植林した樹木が成長しても
必要な枝切りがされずに放置されたままです


[山が死ぬと崖崩れの大災害が起きる]

森林は成長するにつれて延びて繁茂した枝を切り落として陽光が地面の山肌まで
届く手入が必要なのです
その手入れには若い労働力を必要とします  そしてその枝葉の消費が必要です
昔は枝落としで出た枝樹を乾燥して家庭の大切な燃料として重宝されていましたが
今は見向きもされず厄介物なのです
またこんな山林での高所の危険な作業には多くの若い人材が必要であり、
人が嫌がる3Kの仕事に従事してくれる人がいないのです
このような人力・人手を加えて初めて山野は息がえって復活でき災害を防いでくれ、
治山治水が実現できるのです
災害の起きなかった同じ山野が放置されたままで今は少しの大雨でも
大災害を起こす結果になったのです

昔は枝落としした小枝は枯れ木にして風呂沸かしなど生活の必須の燃料として
重宝されていたのです
しかし、社会は進んで枝落としなどきつい仕事をする人がいなくなり
手入れもされなくなったのです
その理由の一つは新しい燃料が開発され、住宅地での発煙の多い枯れ枝を
燃す燃料が使われなくなったのです
また、山林で働く労働者がきれいな生活を求めて都会に出ていき
農村に労働力がなくなったのです
枝落しをしないで放置すると陽光がよく当たる上部の枝はよく繁茂するが、
地上へは陽光が届かなくなったのです
地上の雑草や雑木も陽光が届かないので成長できず樹木は根も成長せず、
植木鉢に植えられた盆栽のように
根が勢一杯に広がらず虚弱な立ち木なってしまい、
少しの水害で流されてしまう虚弱な地表の山林になってしまうのです

このように山林に植えられた杉や松、檜は人手を加えて手入れすると
樹木は一杯に根を張り広げ元気に生育して治山治水してくれていたのです
昔は同じ山でも起きていなかった災害が大雨の度に次ぎ次ぎと起きているのです
それだけではなく樹木が子孫を残すことを考えてか近年春の時期になると
杉花粉の飛散も大きな公害になり大きな国家損失になっています
根が広く深く張りめぐった元気な樹木が育つ山林では降った雨水は
地下に十分に染み込んで保水してくれ、花粉症の発生も抑えられます
根の張っていない山林では浸透する水の量は少なく表面を一度に下方に
流してしまい根こそぎ山肌を押し流してしまうのす


[風に舞う杉花粉]

それが度々発生している崖崩れや崩落、大水害を起こすのです
樹木は水害から地表を守ってくれる筈なのに山肌をごっそりえぐり取って下方に流してしまい多くの尊い人命も失うのです
そしてその後の自然の復旧に要する費用と労力は膨大な額になり、
生活を停滞させるのです

対策として先ず考えられるのは災害で失われる財産と復旧に要する資金と労力に
見合うものを事前に投入して山野を死なせずに活きかえらせ、
自然災害の発生を未然に防ぐことが最善だと思います
林野庁など森林保全を担当する部署は国家事業の一環として山野の復活に
資金と人材を投入する予算措置をして欲しいのです

実現には沢山の障壁が考えられます
(1)、どの山野も所有地主が居るのです
  * 改修などには地主の同意が必要です
  * 地主の所在が不明な場合が多い
  * 登記上の所有者名義が明確でない
  * 地主が判明しても工事実施の同意が得られない
(2)、改修に要する費用が多額になる
  * 地主には利点の少ない山野の改修をよしとしない
  * 費用の出資の同意が得られない
その他地主には利得が少ない改修投資には後ろ向きになる

不在地主や自からは対策をとらない地主には必要な法的手段も採用して
全面的な資金・技術、工業力を投入して
実現できるように対策しなければ実現は空想・虚想に終わってしまいます
実現への障害は想像を絶するものです  でも実現は絶対必要なのです
都市地区でも至る処に放置された竹藪が散見されます
間引きをしないので密集して生育した状態です
家主が放置したまま手入れされていないので足を踏み入れる足場もない状態です
竹が活用されない現状では仕方のない事でしょうが景観的にも目障りですし、
改善して欲しいことです
業界を指導して繁茂した竹藪を伐採し堆肥化して農業に活用できないか
検討を進めて欲しいと思います

これらの対策実現には国内法規を改正して
  * 所有権の制限 (国家・国民の安全)
  * 所有権を国・地方に譲渡させる
を推進してこの実現を容易にする必要があります
本来、土地の所有権を認めている民主国家の日本では実現が極めて困難な問題だと思います
不在地主や自からは対策をしない地主には必要な法的手段を考えて
全面的に資金と技術、工業力を投入して改善・改修して
災害を未然に防止し、失うかもしれない資材・財産を失わずに済ますことです
兎に角改善に向けて何とかしなければならない問題です

みなさんはどう考えますか
日本の自然災害を防ぐ手段です
個人の権限を制限されることも許される必要もあります
街中に放置され荒れ放題の竹林が散見されます
これらは新たな開発を妨げゴミの放棄場になっています
荒れ放題で放置された竹林を新しい機械力で開拓し、堆肥化する
光熱源として木竹材を燃して出る煙も無害化する
家庭内の暖房器具の昔帰りして利用を可能にする
木材燃焼時の発煙処理装置の開発を促進する
家庭や事務所などでの暖房器具としての活用し科学燃料の使用を減らす
木材、竹材を農耕用の肥料として安価に活用し有機農業化を推進する

こうした対策を国家として推進して街中に放置されたままの竹林を
減らしきれいな日本にする  


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提言 - 10 「医療費割引について」 (2016-10-11)

2016年10月11日 | 健康

医療・治療にかかる費用は日々高騰した現在、
病気にかかり易い年少者や高齢者、そして医療費が払えない貧困者などに
割引する制度が色々と普及しています
払いきれない程の高額な医療費の請求でパンクしそうな状態にある事が報知されています
高齢者の医療費がただだった30年くらい前には亡母もそうだったのですが
病院で沢山の薬を一抱えも貰って帰っていました
その多くは服用できないので遠慮なく廃棄しておりました
医者も製薬会社も利得になり一銭も支払いしない高齢者も続けられる制度だったのです
医療保険の財源があるうちは許されていたが勤労者が支払うべき保険料は高騰し、
破綻に近づき、次第に改善されて現在に至ったのです
日本は米国と違い国民に優遇された医療制度が普及しています
その制度を悪用すると制度に矛盾が生じ続行できなくなります

最近、私は異色の現場に遭遇し、驚いたことがあります
それについて少し言及してみたいと思います
自宅の近くに交通事故の障害に保険適応の接骨院があり、
マッサージなどの治療をしています
ぎっくり腰を患い、指圧を受けに通院していた先月の事です
隣の寝台に2人の女子中学生がきて賑やかに話し合いながら
電子マッサージを受けているのです
店の指圧師の話によると下校途中に再々日常的に来て治療を受けているそうです
医療費は1割の支払いで、1回200円の支払いで
実質医療費2,000円の治療を受けられるのです
その2000円は保険費から接骨院に支払われるのです 
中学生たちも安い支払いで気持ちよくなれるのですから喜びます
彼女たちの母親が 「帰りに行っておいで」 と200円を手渡し娘も親も気楽に過せ、
医院も儲けに繋がるのです
行政が陥った墓穴ですが、将来に亘ってこれで本当にこれでよいのでしょうか
女子中学生の医療費割引低額化は許されますが
必要な医療処置なのか否かを判定する医師の診断がないまま
割り引きの医療処置を受けられるのには矛盾を感じます
部活の生徒は汗水流して頑張っている時間にこの有様でよいのでしょうか
国や地方都市の議員はこんな分野の改善・調査に多額の支払いを受けている
政務調査費を使って改善に結びつけて欲しいです  


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