50代少年の好奇心つれづれ

50代になった元少年の好奇心の毎日をつれづれに

スターバックスで勉強できるの?

2010年05月08日 | 視点

ときどきスターバックスにコーヒーを飲みに行く。

私のお気に入りの店だ。お腹のすいているときは決まってコーヒーと一緒にシナモンロールも注文する。会社のあるビルの一階にも店舗があるので(スタバがあるので今のビルにオフィスを引っ越したという説もあるが・・・)、朝、コーヒーの香りとともに出勤できるのも嬉しい。

私にとってスタバは、コーヒーを飲みに行く場所なのだが、最近、スタバで参考書や問題集を開いて勉強している人たちをたくさん見かける。人の出入りも頻繁にあり、あちこちで話し声が聞こえる中で、彼ら/彼女らは集中して本当に勉強できるのだろうか? 頭の硬い頑固オヤジなら、「勉強は家か図書館でしなさい」と言うところだろうが、そうはなりたくない。

どうして若者がスタバに勉強のために集まるのか? 

スターバックスのホームページには、「家庭や職場・学校に次ぐ、くつろぎの拠点。スターバックスが目指すのはそんな第三の場所"サードプレイス"です」と書かれている。
http://www.starbucks.co.jp/company/stores.html

このサードプレイスという考え方は、アメリカの社会学者レイ・オールデンバーグによって書かれた本“The Great Good Place”ではじめて紹介され、ベストセラーにもなった。スターバックスが経営コンセプトにしたことでさらに有名になった。

都市に生きている人には、3つの場所が必要だと言う。ファーストプレイスは「家」であり、セカンドプレイスは「職場(学校)」である。そしてこのふたつを結ぶ中間地帯が3番目の場所、つまり「サードプレイス」である。

ただ、この本のサブタイトルにもあるようサードプレイスは、Cafes, Coffee Shops, Bookstores, Bars, Hair Salons, and Other Hangouts at the Heart of a Community つまり、心温まるコミュニティの隠れ家であり、ドイツのビアガーデン、イギリスのパブ、フランスのカフェのように日常生活の憩いの場なのである。いまのスタバとはちょっと違う気がする。

もともと日本で最初にスタバができた頃は、何か都会的でアメリカの匂いのする、カッコいい場所というイメージで、若い女性やビジネスマンを中心に浸透した。持ち運びのできるリッド蓋の付いたカップというのも珍しかった。ロゴの付いたバックもちょっとおしゃれだった。

それが今や、日本国内だけでも850店舗(今、スタバでホームページで調べた)を数えるまでに普及した。その間に、客層は若いビジネスマンから若年層/中高年層へ、イメージも都会的な場所から庶民的な場所へ、そして集う目的のひとつが、若者が勉強のために訪れる場になりつつある。

日本流の、新しいサードプレイスが生まれつつあるのかもしれない。

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