お気楽クロスステッチ生活

趣味のクロスステッチのことを中心とした日々のとりとめのない雑記帳です

勇気を出して

2006-03-07 20:22:29 | お気楽徒然草
11月にケチャが仲間はずれにあったことを書いて以来、それとなく学校の様子を気遣っていた私でした。
でも、子供はやっぱり親の目の届かないところで、いやな思いをしたりしているんですね。その後も何度か「上履きを隠された」「集めていたシャープペンシルを隠された」ということがありました。そういうことがあってもケチャは決して自分から私には話さなかったのです。私も子供の頃そうでしたが、友達とうまくいかなかったり、先生にしかられたりしたこと、そういうことってなぜか親には知られたくないんですね。今、親の立場になると、どうして一番近くにいる親に話してくれないのかと思ってしまうのですが。子供ながらに、親に心配させたくないとか、恥ずかしいとか思うんでしょうね。
「いやなことは、誰かに話すとラクになるからね。話してごらん、絶対にお母さんはあなたの味方だから」と話しかけ、なんとなく聞き出したりしました。

変化がありました。
先週の夕方、ケチャが自分から「今日児童館でTと喧嘩しちゃった...」と言ってきました。ちょっと恥ずかしそうな、気まずいような顔をして。
私は、これはすごい進歩だ!って思いました。
「原因は?」
「カードをやっていて、カードに書いてない技が使えるか、使えないかで言い争いになった。」
「今、嫌なきもちなんだ?」
「うん」
「電話してみれば?」
「なんて言っていいか言葉がわからない...」
「今思っていることを、そのまま言えば絶対大丈夫だから。勇気出して」
ケチャは半分「よし!」、半分「でも、なんていうのか」という顔をして、しばらくためらっていましたが、思い切って電話をかけました。おうちの人にT君に代わってもらうと、一瞬黙って、でもその後に自然に「児童館のこと、ごめんね」と言ったのです。
T君も、「こっちもごめんね」と言ったそうです。受話器をおいたケチャはなぜかオイオイと泣き出しました。ケチャなりに、とても勇気が要ったのでしょう。
翌日学校から帰ると、「Tと友情が深まった」と言ってました。
また、すぐ同じような喧嘩をするくせにね。
でも、こういう喧嘩は必要だと思います。人対人で面と向かってぶつかる。嫌な気持ちになる。自分の素直な気持ちを伝える。大事な経験だと思います。
今回の喧嘩は、仲間はずれやいじめとは少し違いますが、何よりケチャが自分から口を開いて、私に伝えてきたことを嬉しく思っています。自分ひとりで思いつめるより、誰かに話すだけでも、ずっと気持ちが救われることに気づいてくれたかなと思います。

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