タクシー運賃の値上げに思う

タクシーの初乗り等が値上げされるそうです。

東京では、初乗り810円

になるそうですね。

石油の高騰によるコスト増を考えても、やはり『何のための、誰のための』規制緩和だったのか理解に苦しみます。

タクシー業界は、平成9年の需給調整規制の廃止と平成14年の道路運送法改正による免許制→許可制への変更により、供給過剰に陥り、皆さんもよくご存知のとおり、タクシー運転手さんの生活は圧迫されるばかりでした。

自由競争→過当競争→寡占化→値上げ

という流れは、放置すればある意味必然なのですが、今回は、過当競争の結果、タクシー運転手の生活を守るという観点もあるということです。長時間労働による慢性的疲労で安全性が低下する。

タクシー業界の関係者は、「値上げによるお客さんの減少は、2～3ヶ月でもとに戻る」そうです。変な経験則だと思います。


先日、日記に書きました、あの格安都市間ツアーバスはどうでしょうか?

安いだけが全てみたいなものでは、結局高くついてしまうんでしょう。

こんないい加減な規制緩和では、混乱を起こすだけで、消費者には、結局メリットが少ないんですね。

そして、タクシーは、高齢者や障がい者の皆さんの足でもありますから、地方では、通院にも使われることがあります。やはり、社会的弱者に厳しい規制緩和になります。

しっかりした、セーフティネットが必要です。


日本一安いタクシーは、徳島の金比羅タクシーさんです。

http://nttbj.itp.ne.jp/0886221693/index.html?Media_cate=populer&svc=1303

初乗り280円です!!

格安料金を掲げた新規参入組みではなく、ずっと値上げしなかった結果、日本一安いタクシーになったそうです。280円で儲かるそうですよ。そして、運転手さんの給料も同業他社よりいい。

流しの営業をせず、空車率が少ないそうです。

しかし、いくら徳島でも初乗り280円は立派です。地域の皆さんとともにある会社ということですね。

神戸にもこんな会社があったらいいのになぁ。母をタクシーで病院に連れて行くのにかなり助かります。

何でも規制緩和して、労働も非正規雇用が増えて、これって労働の搾取みたいなものです。それを防ぐためにできたのが、公共職業安定所だっはずですが、平気で労働法を無視して、儲けに走る企業の倫理って本当に問われなければならいないといつも思います。

しかし、まだまだ、派遣法も緩和されようとしていますが、、、