辛口KOJIの 「キリリ」 といこう!!

HIV陽性者の家族と友人の会1st.geocities.yahoo.co.jp/gl/base_kobe

企業とエイズ-迫られる人権尊重の経営

2007年05月25日 | エイズの活動
一昨日は、神戸市エイズ月間に開催される『KOBEエイズフェスタ2007』の実行委員会がありました。

今年は去年と異なり、最初から学生さんに関わってもらいながらの取り組みとなっています。学生さんも関わってくれているので、少し若い彼らを意識して書きたいと思います。もちろん、若い方だけではなく、HIV陽性者のみんなやNGOの皆さんにもぜひ、読んで頂ければと思います。

今朝のタイトルは、難しいですね。これは、日本経済新聞社から93年に出版された野田衛(のだ・まもる)さんの著書名です。

私を含めて新しくエイズに関わると、どうしても活動から入ってしまっていて、なかなか書籍に親しむこともできないまま、「エイズ」という大きなテーマに向かい合ってしまいます。

今までにも、何冊かのエイズ関係の書籍をご紹介していますが、時を越えて学べる本、学ばなければならないものがあります。もちろん、エイズをテーマにしたものは、それを取り巻く環境が激変することがありますから、その点に注意は必要ですが、根源を流れるものについては、何ら変わりなくというより、今、ますます輝くものが少なからずあります。

さて、本書の著者である野田衛さんは、産経新聞の特派員や科学部長、編集委員を歴任し、早くからエイズを考えた第一人者です。現在、エイズに関わるものにはおなじみの産経新聞東京本社編集長の宮田一雄さん(私にエイズとは何か?を教えてしまった本当に困った方ですが・・・)の先輩に当たられる方です。

私がこの本の書評をするなどできるばすもないですから、冒頭の部分を引用し、後は皆さんにお考え頂きたいと思います。


エイズは、人類に、さまざまな問いを投げかけている。日本という社会風土と、そこに生きる我われには一体、何を問いかけているのであろうか?日本へのメッセージは、日本人である我われ自身が、的確に読み取り、我われなりの仕方で応えていかなければならない。

エイズの我われへのメッセージは、一口に言えば、「変革」と読むべきだと私は思う。その変革は、我われが近代化のためにとってきたさまざまな膨張発展のための論理、体制や組織、価値観や慣習・・・そして国際政治から個人の生活に至るまで、あらゆる点と面において求められていると、考えてみたい。

エイズという事象に関しては、アメリカ、そしてヨーロッパが、〝先進地域〟だからといって、その一部始終をまねても正しい応えにはならない。


冒頭の部分を紹介しましたが、現在と違って不治の病であったエイズではありますが、この冒頭にも、私たちがしっかり見据えておかなければならないことが、たくさん盛り込まれているように思います。

その一つが、エイズは、「土地柄」ということ。地域の宗教、文化、慣習などさまざまな要因で、全く別物になるということでしょうか?

私が、神戸にこだわるのも本書の影響が大きかったのかも知れません。

本書は、その後の日本のエイズに関わるものにとっては、大きな役割を果たしたと言えるでしょう。それは、本書の内容だけではなく、、、(ちょっと書きにくいというか書いたらだめなんでしょう)

まあ、↓見てくださいと言うことで、、、


http://asajp.at.webry.info/200611/article_5.html


受賞者の中には、私の親しくさせて頂いている先輩や友人も多くいます。

そして、何より忘れて欲しくないのは、先日の京都でのキャンドルパレードを主催されたNGO「プラネット」を作られた、今は亡き、HIV大阪訴訟原告団第二代団長であった石田吉明さんが、初代の受賞者であるということでしょう。



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