2月のカレンダー、描いたのは「豆大福」です。
壁に掛けたカレンダーを見ているせいか、
今月はずっと豆大福を食べたいなぁと思い続けてきました。
なら、さっさと買ってくればいいのですが、
買い物に行くと、カレンダーの絵が目に入らないせいか、
すっかり忘れてしまうのです。
ところが昨日のこと、東銀座に出かけ、
ふと歌舞伎座の地下通路を通ってみると、
なぜか並んでいるではありませんか、楚々としてふくよかな豆大福たちが。
そうだった、私は豆大福を食べたいのだった!
と思い出し、ついに買うことができたのでした。
カレンダーには、毎月、その絵にちなんだ説明文が書いてあって、
豆大福を描いた二月には、
「餅が固くなったら、両面をカリッと焼いて、
それをお椀に入れてお湯を注げば、
お汁粉として、寒い日におすすめです。」
とあります。
「豆大福を買ったら、この豆大福お汁粉をやってみよう!」
と決めていたのですが、一か月も想い続けて、
ようやく食卓に置かれた豆大福ですから、
固くなるまで待てるはずもなく、
帰宅後わずか15分で、もう指に残された白い粉のほか、
影も形もありませんでした。