岡花見日記
イラストレーターの岡花見です
………イラストレーションのこと 製本のこと
 




6月のカレンダーには「梅の甘露煮」を描きました。
ガラスの器に盛って、夏らしく、暑気のなかに涼味を求めて。

もう、6月も末になります。
近所の神社で茅の輪をくぐって、
上半期の穢れを払い、
戌年の後半に備えましょう。



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5月のカレンダーには「ちまき」を描きました。

子どもの日の歌に「♪ちまき食べ食べ兄さんが~」とありますが
我が家には「ちまき」を食べる習慣がなかったので
歌を聞くたびに、
「チマキ? チマキって、いったいなに?」
と頭に?を浮かべていました。

ウチの近所には「うさぎやさん」という和菓子屋さんがあって
お菓子はいつも必ず、「うさぎやさん」で買っていました。
「うさぎやさん」が、わたしの和菓子経験のすべてでした。

その「うさぎやさん」の店頭には、
5月になると、もちろん柏餅が並びます。
でも、なぜか一度も「ちまき」は売っていませんでした。

きっとそのせいで、子供のわたしは「ちまき」を食べることがなかったのでしょう。

その「うさぎやさん」も、ずいぶん前に閉店してしまいました。

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庭の金柑の木に、また、実がなっていたので、
摘み取って、ジャムを作りました。

ところが、マンガのような失敗をしてしまいました。
テレビを見ながら煮ていたせいでしょう、
砂糖とまちがえて、塩を大量投入!
気づいたときにはすでに遅く、もうすっかり鍋の中に溶けこんでいました。

ああ、そういえば、スプーンですくったときの感触が妙にザクザクしていて、
「あれ? なんか違う」と感じてはいた……
「どうして普段使わない白砂糖が、こんなにたくさんあるのかなぁ?」とぼんやり疑問にも思っていたし……

でも、やってしまったことは、しょうがありません。
煮ている金柑を全部ザルにあけ、水道水でガシガシ洗って鍋に戻して、
あらためて(今度はまちがいなく)砂糖を入れて煮直しました。

結局美味しくできたけれど、ほのかにしょっぱい気もする。
塩羊羹や塩キャラメルがあるのだから、
塩ジャムもあり……と自分を慰めています。


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昨日、横浜・赤レンガ倉庫で開催していた「アフリカンフェスティバル」で買いました。

ケニアのサイザル麻で編まれたバッグと、
モロッコの牛革のバブーシュです。

どちらも手作り品。
バッグの形がゆがんでいたり、
バブーシュの左右のサイズがちょっと違っていたりするけれど、
(撮影した角度のせいですごく違ってみえるけど、実際は「ちょっと」です)
それも愛嬌、いい味出してて、カワイイね。

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ワット・アルン、「暁の寺」という名の仏教寺院を見たくて、
先日、バンコクに行ってきました。

着いた翌日。
さっそくホテル近くの船着き場から船に乗り、
チャオプラヤー川をさかのぼって、
ワット・アルンへ向かいます。

日本の真夏のような気候で陽射しも強いのですが、
天井のない二階席は風が気持ちいいです。

船は川面をジグザグに、
右岸に着き、左岸に着きして進むのですが、
やがて左岸に大きな仏塔が現れて、
それが目的地、憧れのワット・アルンでした。

青空を背景にそびえたつ、その大きさ、白さ、存在感に
まずは驚き、圧倒されます。

けれども、船を降りて近づいて見ると、
仏塔の壁面は、無数のお花の模様で飾られていて、
さらに近づくと、塔の下からてっぺんまで、
それは色とりどりの陶片やお皿をはめて飾られているのでした。

うわぁ、大きな「お菓子の家」のようだなぁと眺めていると、
昔から信仰を集めてきたこの荘厳な仏塔が、
しだいに、なんだか、とても素朴で可愛く思えてきて、
不思議な愛おしさと有難さを覚えたのです。

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3月のカレンダーに描いたのは「カステラ」です。

カステラといえば、わたしにとっては、まず第一に、いなかに行くときのお土産です。
カステラ好きのおばあちゃんのために、いつもカステラを持って行きました。
わたしの記憶のなかでは、カステラとおばあちゃんの笑顔はワンセットなんです。
買いに行くお店は、決まって伊勢佐木町の「文明堂」でした。

文明堂のお店の奥には、喫茶室「ル・カフェ」があります。
カステラだけでなく、こちらも、わたしは大好きです。
レトロな内装で、気取りがなくて、とてもリラックスできるので、
伊勢佐木町近辺に用事があるときは、必ず寄ります。
甘いお菓子と、お替わりができるほうじ茶で、つい長居してしまいます。
来週、図書館に行く予定なので、たぶん、また寄っちゃうだろうなぁ。



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3月16日は、画家・金子國義さんの命日でした。

大学生のころ、わたしは金子國義さんの絵が大好きになりました。
とりわけ、絵に登場するショートカットの女の子に憧れて、
こんな風になりたいなぁ、と、
絵を見ながら、自分で髪の毛を切ってみたりして……

……そんなことを、当時、大学の教室で、
先生だった画家の有元利夫さんにお話したら、
「ぼく、金子さんと友だちだよ」とのこと。

お話したのが夏休み前で、その後九月になってまた有元さんにお会いすると、
「ぼくの学生がファンだよって、金子さんに話したら、
 喜んで、本をプレゼントしてくれたよ」
と、発売されてすぐの『金子國義アリスの画廊』を手渡してくださいました。

青と緑の色鉛筆のサインが入っています。
「途中で色鉛筆を持ち替えて、サインしてくれたんだよ」
と有元さんが教えてくれました。
それを聞いて、ますます嬉しくなりました!

宝ものとなったこの本は、
その日からずっと、いつも、わたしの本棚の目の届くところに置いてあります。

ときどき手に取って、眺めています。
もうだいぶ年月がたっているので、
ページには染みが出たり、汚れがついたりしていますが、
サインの青と緑は、今もきれいなままです。

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昨日、3月3日は雛祭り。
写真は玄関に飾ったお内裏さまとお雛さま、のお雛さまのほう。
以前、京都の骨董屋さんで求めたものです。

いつの時代に作られたのか、とにかく古く、
髪の毛も抜けてなくなっていましたが、
お顔立ちが良く、とても高貴な雰囲気を漂わせていらっしゃったので、
見るや否やたちまち惹かれて、
乞うてわが家にお出まし願ったのでした。

雛祭りも過ぎたので、今朝、しまおうと思い、あらためてお顔を見ると、
素晴らしくキリリとクールで、迫力さえあり、
これなら、玄関から入ろうとする魔物も、ひとにらみで追い返してくれそうです。

お雛祭りは終わったけれど、魔除け・邪気払いに、
しばらく飾っておこうと思っています。






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2月のカレンダー、描いたのは「豆大福」です。

壁に掛けたカレンダーを見ているせいか、
今月はずっと豆大福を食べたいなぁと思い続けてきました。

なら、さっさと買ってくればいいのですが、
買い物に行くと、カレンダーの絵が目に入らないせいか、
すっかり忘れてしまうのです。

ところが昨日のこと、東銀座に出かけ、
ふと歌舞伎座の地下通路を通ってみると、
なぜか並んでいるではありませんか、楚々としてふくよかな豆大福たちが。
そうだった、私は豆大福を食べたいのだった!
と思い出し、ついに買うことができたのでした。

カレンダーには、毎月、その絵にちなんだ説明文が書いてあって、
豆大福を描いた二月には、
「餅が固くなったら、両面をカリッと焼いて、
 それをお椀に入れてお湯を注げば、
 お汁粉として、寒い日におすすめです。」
とあります。

「豆大福を買ったら、この豆大福お汁粉をやってみよう!」
と決めていたのですが、一か月も想い続けて、
ようやく食卓に置かれた豆大福ですから、
固くなるまで待てるはずもなく、
帰宅後わずか15分で、もう指に残された白い粉のほか、
影も形もありませんでした。


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今年もまた、あわただしい日々を過ごしているうちに、
いつのまにやら1月も最終週です。

1月のカレンダーに描いたのは、鶴と亀をかたどった和三盆のお菓子。
「赤丸→日の丸→初日の出→正月」と連想してもらえるように、
赤いお皿に載せました。
とてもめでたいイラストなんです。

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2018年用カレンダーのイラストを描きました。
LIXILリフォームショップさんが
お客さま向けにお配りするカレンダーです。

写真はその表紙。
年が明けて一月になると、めくり取ってしまう一枚目。
お茶とお饅頭の絵です。

そうして月ごとに、その季節の話題に沿った
12種類の和菓子が登場します。

縁があって手にしてくださった方たち、
一年間楽しんでいただけたら嬉しいです。

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とりカエルくんのTwitter(https://twitter.com/torikaerukun)に
写真付きで報告がありました。

とりカエルくん、先日、京都市で開かれた「消費生活フェスタ」に参加したんだって。
会場の外では、観光客の方たちに囲まれて記念撮影していたそうな。
がんばってるね、とりカエルくん!

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先日「馬車道十番館」のレストランで、お昼を食べました。
明治時代の洋館を模した建物に入ると、時間の流れがゆるやかになって、
文明開化の頃の、衣擦れの音、香水の匂い、華やかな活気が、まだ店内に残っているような錯覚を覚えます。

壁には、昔の横浜を伝える写真や資料が貼ってあり、
ひとつひとつ眺めては、いちいち関心しています。

写真は、その馬車道十番館の化粧室の案内板。
古いものではありませんが、他の古いものたちと、暖かく、優しく、調和しています。
板を彫って彩色した、微妙にゆがむ文字もいい感じです。

馬車道十番館の「ビスカウト」というお菓子も大好きです。
味はもちろんおいしいのですが、切り絵風の絵が描いてある包装紙が、これまたカワイイのです。

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球体関節人形を作っていた学生時代の愛読書、ハンス・ベルメール『イマージュの解剖学』。
あれから幾十年、既に紛うことなき「古書」となり、そもそも人形作りの作業の合間にめくっていたものですから、汚れに汚れたボロボロ本でした。

それでもこれは大切な思い出の一冊、文字どおりの「青春の一頁」です。
これからもずっと手にとり楽しみ続けられるように、修復して、しっかり製本し直しました。

ソフトカバーだったけど、硬い表紙をつける。
光沢のあるマーブル紙を貼る。
緑色の花布(はなぎれ)を編んで、
見返しは紫に。
きっとこれが、わたしの持つ、この本のイメージなのですね。

ページの割れや外れについては、「平綴じ(ひらとじ)」という和本の綴じ方で修復しました。
本の開きは悪くなりますが、その代わりとても頑丈ですから、これからはもうページが取れる心配などしなくていいのです。





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菊の季節です。
和菓子屋さんのショウケースにも、菊をかたどったお菓子が並んでいます。

写真も菊のお菓子、今年の夏前に、わたしが作りました。

そのころ、イラストの仕事で菊のお菓子を描くことになり、
でも季節外れなので、ずいぶん和菓子屋さんを訪ねたものの、
菊のお菓子は手に入りません。

「こうなったら、自分で作るしかない!」と覚悟を決めて、
その道の先生を探し、作り方を教わりに行きました。

紫やピンクに着色した白餡を、手の中でコロコロ丸め、
木製の道具で形を整えます。
やっていることは、粘土細工のようですが、
これは優しく甘いお菓子なのだと思うと、
いちだんと楽しいのです!

絵を描いたあとは、写真のように菊のお盆にのせ、
モデルになってくれてありがとう、と小声でお礼を言ってから、
お茶といっしょに美味しくいただきました。



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