名古屋戦を振り返る、捨て身の努力が実った瞬間！！

今日の試合は私自身、いろいろな思いが重なった試合であった。



・まず初めにゲームキャプテンである。


今日はゲームキャプテンが深谷友基であった。次期正式キャプテンも深谷にしてほしいと、かねがね思っており、彼の持っている統率力・人間性が私は大好きだ。２年前はザルのＤＦと罵っていたのに、本人があの大怪我で、更に子供さんの誕生により、大きく成長し替わったのである。


今日はキャプテンが深谷なら、安心してみていれるなと思っていた。下のコメントにも本人が言っている様に、ポポヴィッチ監督は黙って腕章を渡したようだ。（涙）
そこが、私の見る目とピッタシであり、ポポヴィッチを信頼したくなるような、気にさえなるのである。今日が誕生日であったのも、関係するかもしれない。しかしそれだけでないと、私は思う。練習中も「フカ～！」といって大きな声で怒鳴る。この怒られ方が良い。皆の前でものすごい剣幕で起こられる。そこにポポヴィッチの深慮遠謀があると見た。
これからも、精進して更に技術力を磨いてもらいたい。監督がＤＦ出身なだけに技術を指導してもらうのは、うってつけである。



・変わりつつある大分トリニータ

ポポヴィッチ監督になって、２試合目である。前節はガンバ戦だったが、それなりに選手たちはカルチャーショックで、試合を形にした。しかし、結果はついてこなかったが、以前の選手たちと違って見えた。しっかりと前を向いて、負けても今度はやってやるの気構えが出来ていた。今回の名古屋戦は後半ロスタイムまでは０－１で負けていたけど、試合運びはむしろトリニータの望む試合運び。そこにもってきて高松の同点ゴール（フェルのアシスト）は一番好きなところでのヘッド弾。
ＧＫ楢崎も届かないところ、打ち込んだ。

この瞬間、ドームが大歓声に沸いた。

この同点ゴールを見ずして、早々に帰ったフアンもおり、非常に残念。

続いて数十秒後に奇跡が起きた。中央でボールをもらった金崎がワンタッチでのスルーパスに新人東が猛然と突っ込み、ＧＫと１対１で冷静に右上に蹴り込み、大、大、大逆転！！！！　GOOOOOAL!!

凄い事をやってしまった。最後まであきらめないで、戦う必要性をしっかりと教えてくれた。
だから、サポータが止められない。

ポポヴィッチ監督になって１０数日。ここまで変わった選手たちが、ものすごい練習に耐えて耐えて生んだ逆転である。ミラクルが生まれた瞬間であり、ポポヴィッチスタイルが、開花した瞬間でもある。試合後ポポヴィッチ監督は、しっかりと次の試合を見据えており、鹿島戦で更にレベルアップすることは、確かであろう。


だけど、ビックなチームに勝利しても、何ら変化がないのも現実である。


更に上しかない現状を確実に、一歩一歩進んでいかねばならない。そのためには昨日まで以上の練習・努力しかないと思っている。
ポポヴィッチスタイルの完成形を目指して・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【Ｊ’ｓＧＯＡＬ情報】

◆ゲームサマリー　2009 J1 第20節 大分 vs 名古屋（九石ド）

【写真はＪ’ｓＧＯＡＬより】









【監督・選手のコメント】　大分トリニータＨＰより

監督コメント

ポポヴィッチ監督のコメント

むずかしい試合だったが、これがサッカーだ。
最後の最後まであきらめない、日本人魂のこもった試合だった。その気持ちが勝利につながった。
私も常に90分を通してあきらめる事のないプレーを要求しているし、100％の力を出して戦うようにも言っている。
ただ、大きな試合であったとしてもまだ勝点３だ。奪われたら奪い返す。そういった積極的なプレーと、美しいサッカーをして、そして何よりもサッカーを楽しみながらグラウンドで全てをやりつくし、勝点を重ねたい。
今日の試合は本当にサポーターの気持ちが伝わった。勝利後のサポーターの笑顔が満足を表していると思う。その気持ちに選手は答えてくれた。先ほども言ったがこれからも試合は続くのでサポーターとともにしっかりと戦っていきたい。


ストイコビッチ監督のコメント

我々のプレースタイルでしっかりと戦えたのだが、2点目は本当に悪夢のようだった。原因は集中力を欠いたのか？それともそうでなかったのか？どちらにせよこの現実を受け入れるのは難しいし残念だ。


選手コメント

森重真人選手コメント
自分たちを信じて最後まで攻めた。勝ち点３が取れたことは素直に嬉しい。ケネディに対しては、ファーストボールよりしっかり体を寄せてセカンドボールを確保することを心がけていた。失点の場面はガンバ戦と同じ形でやられてしまったので課題が残る。

高松大樹選手コメント
同点弾はフェルのクロスに感謝したい。ひとりひとりがトリニータのためにどうにかしたい、という気持ちが良い方向に向いていると思う。逆転ゴールの場面ではチームがやろうとしていることができていた。監督の戦術が浸透すればもっと攻撃的なチームになる。

東慶悟選手コメント
ゴールのところは嬉しすぎてあまり覚えていない。ゴールが入った瞬間、とにかく走ろうと思い、気付いたらサポーターの前にいた。夢生君から良いパスが来たし、キーパーが出てくるのが見えたのでその上を狙った。監督からは特に指示はなかったが、ハイタッチで送り出されたのでシュートを入れろということだろうと思ってピッチに入った。

深谷友基選手コメント打撲の後、痛みが治まると思ったがどんどん痛くなってしまった。今日のプレーとしては失点場面でも強く寄せられなかったし、納得いかない場面が多かった。キャプテンマークは監督からは何も言われずに試合前に渡された。

金崎夢生選手コメント最後のゴールは練習でやっていたダイレクトプレーを出せた。なかなか練習どおりのプレーができず、内容的にはガンバ戦のほうが良かったと思う。今日は先制されたが、ハーフタイムに監督から、逆転するぞ、と言われ、後半は皆で大きいプレーができるようになった。



【関連新聞記事】

◆ピクシー「ホラー映画を見ているようだった」　スポニチ

◆【Ｊリーグ】名古屋、手痛い逆転負け　産経ニュース

◆【Ｊリーグ】終了間際の２得点で逆転　大分が新監督初勝利　産経ニュース

◆大分東残り11分決勝のプロ初ゴール／Ｊ１　ニッカンスポーツ

◆大分ポポビッチ監督初勝利！終了間際に逆転　サンスポ

◆奇跡の２発逆転！ポポヴィッチ監督興奮　スポニチ

◆劇的ロスタイム逆転ポポヴィッチ監督１勝…大分　報知新聞

◆ケネディ３戦連発も実らず…名古屋　報知新聞

◆【評】大分が土壇場で逆転　大分２－１名古屋　スポーツナビ

◆大分がロスタイムに逆転＝Ｊリーグ・大分－名古屋 　ＭＳＮ