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大堀サックス研究所

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静寂を表現する

2012-02-17 00:41:00 | O.S.L.のお客様
2/11(sat)のお客様は佐藤達哉様。

ついにテナーのマウスピースも21本目!

この日はもう、新作の21号機の他に前回のステンレスやら、ソプラノたちやら色々と削り倒しました。バッチリ12時間コース!(爆)も~新作が完成しないかと思いました。

で、完成の21号機。
初心に立ち返りリン青銅です。達哉さんが今お使いのノーラッカーのカドソンには、どうやらリン青銅、しかも1号機位のサイズと重さが合うんじゃないか!という達哉さんのアイデアで今回のマウスピースは出来上がりました。

メタルのサイズの変遷↓

右から、初期ヒレ無し→トサカ付きヒレ→トサカ付きスーパーヘビー→ジュニアヘビー→最新ヒレ、と、なっております。達哉さんのマウスピースも当然、この写真に写ってるサイズの物は全部あるんですが、楽器の変遷と共にマウスピースが大きくなったり小さくなったりしている様な感じですね。スーパーヘビーの時は、物凄いオープニングになっちゃったりして、また、全部並べて吹き倒してみたいですね~!(笑)

今回のは、1号機の面影を何処か残しつつ、新機軸を盛り込むという、なかなかハードルの高い作業でした。内部形状的にも、前回のステンレスで、もう違うスタイルは出ないな~!と思ったのですが、色々考えるとまだまだ出来るモノです。
同時進行でステンレスの改修もやっていたのですが、こちらもかなりバージョンアップ!
ステンレスがどうやっても「ワルい」雰囲気が無くならないのに対して、今回のリン青銅は仕上がって行くにつれて「静寂感」というか、やはり達哉さんのブッといイメージはそのままに、クワイエットなムードというか、独特の奥行きがある音になっていきました。ステンレスがある意味アメリカンなダイレクトさ、男っぽさ、も~グイグイいてまえ系の文句あるか!?って感じなら、リン青銅の方は、意外と和的なコンセントレイトされた美的感覚が刺激される、能の舞台でも観ているかの様な空気感で、波一つない水面に水鳥が降り立つみたいな、って何言ってるんだ僕は。(苦笑)この辺は内部形状の違いもあるんですが、素材の響きがかなり効いていると思います。いや~深いですね~!

というわけで、オヤジもニンマリ。

今回も面白過ぎました!!

達哉さん、ありがとうございました!

クラシックのツボ

2012-02-02 19:24:00 | O.S.L.のお客様
1/26(thu)のお客様は坂爪禎明さま。

なんとクラシック用のオーダーです!

実は坂爪さんとは、その昔、某楽器商で一緒に働いていた仲間。
その頃、彼はピッチピチの学生でしたね。(笑)
もう7年も経ってるのか!ひえ~!でもまだ27歳かよっ!(爆)
楽器修理の専門学校を出た後、音大に入り直し楽器屋に就職というなかなか良いルートで人生設計してるねっ。昔、彼が語ってた通りになっているのだからたいしたものです。エラい!
最近、Facebookでコンタクトが再開し、ついにクラシック用の製作となりました。コレが面白かった!

アクリルとエボナイトの2種類用意していたのですが、当初の予定通りエボナイトへ着地。いや~でも帰りがけに「もう一度」って吹いたアクリルも良かったな~。

コレはかなり僕的には面白かったので、別記事で製作時の模様を載せちゃおうかなっと。

やはり、キモはオープニングとフェイシングかなっ。
常々、クラシック用のマウスピースはもっと色々とあって良いと思っていただけに、完成して嬉しいっす。

おお!ウチのマウスピースじゃないみたいだ!(爆)
お客様を実験台にして楽しんじゃってすいません!

坂爪さん、ありがとうございました!
現場レポート求む!
次はメタルいこーぜ!

新年に備えて!

2011-12-30 21:26:00 | O.S.L.のお客様
12/29(thu)のお客様は田中邦和さま!

なんかドヤ顔のオヤジ。(笑)

毎年恒例、年明けの新宿ピットイン、森山威男(dr)さんのバンドに向けて久しぶりにバリトンに気合い注入です!邦和さんの出演は3日ですね。
邦和さんが今使ってるステンレスのテナーの形状からも少しフィードバック。

アッチコッチ少しずつ大きくしたりして、もースゴい感じになってきました。
アクリルインナーとメタルの両方とも色々と調整。
なんかメチャクチャ楽しそう!
あ~僕もそんな風に軽々とバリトンを吹きたい!

邦和さま!本年もお世話になりました!
来年はまたステンレスでバリトン・・・作んなきゃですよね・・・(爆)


大砲と弾丸!

2011-11-23 19:57:00 | O.S.L.のお客様
11/13(sun)のお客様は田中邦和さま。

なにしろ最新作の調整なのです。

ステンレスはメッキしなくて良いのと、なにしろカタいので、作業もゆっくりです。(笑)すこ~しずつ細部を微調整&サイズアップ。

おっ!楽器がキャノンボールになってますねっ!ジェラルド・アルブライト・モデルですっ!
見た目は超モダンですが、なんだこのオイシいサウンドはっ!
って吹いてる人がまたスゴいんですけど、キャノンボールと邦和さんの相性ってバッチリじゃないですか?!僕も吹かせてもらいましたが、何て言うか、以前のキャノンボールの印象よりもさらにフトコロが深い感じ!?なにしろ、しっかり音色を考えて作ってるな~っていうのが良く分かります。スゴく外国っぽいっていうかアメリカな感じがしますね~!次回、邦和さんがいらっしゃった時にもう一度ジックリ見せてもらってレポートしますねっ。

この日は僕は途中までしか参加できずでしたが、オヤジの報告によると、「今までで一番かも!」だなんて、またライブ聴きに行く楽しみが増えちゃったじゃないですか!
ちなみにこの日はオヤジの誕生日でした。良い音が一番のプレゼントですね!邦和さま、ありがとうございました!


アツいぜ!

2011-11-23 19:48:00 | O.S.L.のお客様
11/6(sun)のお客様は伊藤遼さま。

先日作ったメタル、早速調整です!

もうちょっとだけ高音域を太くしたい!という微調整でした。
しかし、伊藤君はアツい!涼しげな顔していながら、出音はギラギラしてます!良いね~!

アルトっぽさを失わない太さって、実は難しいんです。

その後、伊藤くんの大学の学園祭での演奏の模様をUSTREAMで生中継しますという事だったので、しっかりチェック!オヤジと一緒に声援を送ってました。(笑)
いや~便利な世の中になったもんだ!

このマウスピースは完成かな~?