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大堀サックス研究所

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テナーはプリティでないと!

2012-04-30 21:13:00 | O.S.L.のお客様
4/28(sat)のお客様は大内満春様。

楽器が新しくなってマウスピースも新規に1本作成です。

やはり、コダワリのハードラバー!

外径のシェイプなんかも、かなり綿密に打ち合わせしておいて、とっても良いカタチに落ち着きましたね。大内さんのマウスピースは毎回コダワリ満載なのですが、今回のも面白かった~!
ハッキリ言って、大内さんの場合、今までのマウスピースで何か問題あるの?っていう具合の素晴らしいオヤジサウンド(笑)なのですが、また今までのタイプと棲み分けできそうなプリティな1本が完成。実にオーソドックス!この、普通であるって事が、実は一番難しい!

というわけで、緑のラインを入れて完成!写真で見えるかな~?

その他、前のマウスピースもビミョーに改修したりししました。
あ~面白かった!

大内様、今回もありがとうございました!

うねる!

2012-04-30 20:49:00 | O.S.L.のお客様
4/15(sun)のお客様は田中邦和様。

しつこくステンレスの改修その他諸々!

だいぶ改修の進んだステンレスちゃんは、元のコンセプトを残しつつかなり大きくなってきましたね~。やはり硬いので少しずつしか削れないのが功を奏してか、めちゃくちゃ煮込んである雰囲気です!邦和さんの最近メインのキャノンボールも、楽器の存在を感じさせないウネウネっぷりです。ああ!邦和さんの音だ!
やはり、この中間色っていうか、表現のグラデーションを逃さない道具っていうのが良い道具なんだと思います。キャノンボールも頑張ってるなー!
楽器の音色っていうのは必ずあるもんだと思いますが、出来れば、その楽器特有の問題に対して何かを引いたり押さえ込んだりするんじゃなくて、入った音が全て良い具合に増幅されて欲しいものです。
キャノンボールは、見た目結構ハデというか、かなり個性的な所がいっぱいありますが、音作りに関しては相当なコダワリを感じますね~。僕はこういう楽器って、地味な凄みを感じてしまうのです。味わい深いな~!


最近はちょっと行けてないのですが、ライブ聴きに行かなくちゃ~!!
邦和様、いつもありがとうございます!

ドイツのアメリカ人吹いてるのは関西人

2012-03-26 01:47:00 | O.S.L.のお客様
3/20(tue)のお客様はつづらのあつし様。

黒バリを見ただけで、もうトキメイてしまう!(爆)

バリトンのメイン2本をビミョーに改修。
メタルの方は以前、つづらのさんがご自分でメッキに出していたのですが、もう一度仕上げ直してこちらでメッキする事になりました。

で、前日バリトンも使ってライブだった僕は、やっぱしShadowのバリトンが気になっちゃうワケですね。マウスピースの調整途中に、「ちょっと吹いてみて」なんて事もあるのですが、ビミョーに気合い入れて自分のマウスピースで吹かせてもらっちゃったりしたら、コレがまた「ええやろ?」光線出まくりなワケですよ!(笑)あと10分位吹いていたら思わず「コレ下さい!」って言っちゃう所でした。まあ、つづらのさんのおかげで今のアルトに巡り会えたワケだし、最近は半分位メインなつもりのバリトンもやはり同じメーカーで揃えたい気もするんですが、今はグッと我慢!(笑)

しかし、ドイツ製っていうか、Keilwerthいいっす。
アクションの大きさとかポジションはまず置いといて、確実で堅牢なメカニズムと、管楽器の基本をしっかり押さえた素朴さを忘れないサウンド。色んな著名音楽家や凄腕モニターたちが好き勝手に色んな事言って作ってる方も大変だろうなぁ・・・と、正体不明っぽくなってる某メーカー群とは一線を画す硬派なモノ作り大国の意地みたいのを感じてしまうのは僕だけでしょうか?「みんなこういうの好きでしょ?」みたいな作り方は絶対してない。だいたい、そういう作り方してるメーカーは、デイブ・リーブマンのシグネチャーモデルなんて作りませんよね。(爆)
Shadowの中古(特にアルトとテナー)って、結構巷にいあっぱいあるのですが、ホント、残念です。コルク類の接着が悪かったり、調整がイマイチなのとかは後からいくらでもどうにでもなるので、じっくり時間と手をかけて吹いて欲しい楽器なんですよね。所謂コンビニ的な要素は皆無!楽器はそうでなくちゃ。
なんで、今回こういうタイトルにしたかっていうと、昔々Keilwerthって、こんなの作ってたんですよ。
DJH Modified
ネイキッド・レディの彫刻入りのCONNブランド物なんて、やっぱしサウンドは今でもソッチ系なワケですよね。

そして、1枚目の写真をよーく見ると分かるのですが、バードストラップの特注モデル、コレがまたバリトン専用という趣で、今までよりもさらに楽!という代物。鳥型の金具がさらに羽ばたいちゃってます!ウチに有る普通のタイプがトンビだとすると、つづらのさんのはハゲワシ位ありそうですね。いいな~!僕も作ってもらおうかな~!

なんて、Keilwerthの回し者みたくなってしまいましたが、この日はもう1つ。
「なんか良いテナーな~い?」

「コレやー!」
「やったー!」(オヤジ&僕)

つづらのさま、ありがとうございました。

沁み渡る自然さ

2012-03-26 01:09:00 | O.S.L.のお客様
3/11(sun)のお客様はRaymond McMorrinさま。

おお!楽器がノーラッカーのカドソンに!

この日は、まだメッキ前のメタル2号機の改修とアクリルインナーの改修。
いや~カドソンのノーラッカーいい!!
僕も欲しい!!(かなりマジで)
Raymondはマメにライブ音源送ってくれるのですが、聴くたびに進化しているのが分かって凄く面白いっていうか、底力を感じます。バラードがまたチョー泣けます。なんてウマいんだキミは!(泣)
改修するたびにオーソドックスなスタイルに寄って行くのも面白いところで、やはり、頭の中に明確なサウンドがある人は強いな~!と思ってしまうのです。道具的に余計な小細工は必要ないって事ですね。出来るだけRaymondのイメージの邪魔をしない道具作りというか、マウスピースで言うとバッフルが高めに聴こえる様な音や、極端な形状で変にブーストしてる音とか、マウスピースの形状で出ている音は全然必要なかったりするんです。
実は前回、「きっと飽きちゃうよ~」なんて言いつつもアクリルインナーは試験的に内部にパテ盛りしてハイバッフル化していて、Raymondも気に入って相当使ってたみたいですが、「やっぱし飽きちゃったから取って~」なんて事に。(笑)これはハイバッフルが悪いってワケじゃなくて、やはりプレイヤーの感覚のセンターに無い道具はtoo muchって事なんですよね。一番ダメなのは、色んな音が出せない、一種類しかカラーの無い道具なんだと思います。そういう意味では、カドソンのノーラッカーも非常にフレキシブルでナチュラルな雰囲気。こういうのが業務用っぽい所。

そして・・・

忘れた頃に持って来る(笑)Cメロ!
ゼペットでオーバーホールしてスゲー奇麗に!
こっちのマウスピースは本来アルト用のモノなんですが、色々と改修。
Raymondのイメージでは、アルト寄りなサウンドにしたいみたい。
う~んなるほど!そう言われるとそういう風に聴こえる!パッと聴くとテナーだかアルトだか分かんない、相当謎な良い音がします。おもしろ~い!
だいぶ吹き易くなったみたいで良かった!

いや~面白かった!
Raymond!2号機ももうちょっとかな~?
次回もよろしく!!

縁起物

2012-03-26 00:24:00 | O.S.L.のお客様
3/4(sun)のお客様は太田聖士さま。

太田さんとは池部楽器35周年記念イベント以来ですね!お久しぶりです!!

ウチの超初期のお客様の太田さん、今回は珍しくテナーのオーダーなのでした!

太田さんが好きそうなギンギンなのとか色々と用意していたのですが、着地点は全然違う所でした。スーパーヘビータイプの例のチェンバーですっ!ああ!また例のタイプが嫁入りしてしまった!これはこれである意味ギンギンなのですが、コンテンポラリー系とは違うギラッと感がやっぱしたまりませんね~!
ちなみにコレは、正月に↓

コレに使ってたヤツです。なんかめでたい!良い事ありそー!

色々と楽器談義や近況報告やらに花が咲きつつ、昔のマウスピースも見せてもらいました。

白いのはかなりレアです。

この頃のマウスピースはまた迷いの無い造りなんですよね~。スパッと竹を割った様な基本設計!長い事キレイに使って頂いててホント嬉しいです。

太田さん、ありがとうございました!

またビッグバンドやりたいですね~!