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大堀サックス研究所

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アルト月間でしたね

2014-03-16 00:09:00 | マウスピース
2月の新規製作はアルト3本が中心でした。

インナーの2本はハイバッフル・ギンギン系。

久しぶりに作ったこのタイプですが、やっぱり良いですね~!

もちろん、この写真よりはもっと掘って完成したのですが、何しろ鳴る!しかもバッフルがドッサリあるために調整し易い!僕も久しぶりにこのタイプ欲しくなりました。

小さいは正義!

2013-12-30 21:49:00 | マウスピース
さ~て、とっても削り難かったアレの終わった後の12月前半はコイツらを一気に掘削。

とってもプリティーなソプラノちゃんたち。

今回も色々と実験を盛り込んじゃってたりして・・・

あ、一番奥のやつは僕のヤツですね。

やっぱ小さいと楽だな~!

ほれほれっ!

ちょうど在庫が手薄だったので、メタルも追加してサクサクと掘削。

なにしろ「アクリルは全部ラージチェンバー(当社比)にするぞっ!」という僕の判断で、メタル以外は結構ガッポリと大きいチェンバーにしています。ハイバッフルが1本ありますが、これも奥は相当デカいです。
実は、ソプラノでオーソドックスなモノは意外とスモールチェンバーというか、なんでソプラノだけこういう絞り方すんのかな~?と、いつも疑問に思っていたというか、どう考えてもコレのせいで吹きにくいんじゃないの~?と思うポイントが多かったりしてたんですよね。
もっと普通のサックスのマウスピースみたいなカタチでも良いんじゃないの?という所から今回のソプラノの製作はスタートしています。それを考えさせてくれたのは1925年製のCONNの楽器だったりするのですが、その話はまた別の機会に・・・
ソプラノにもっと自由を!って感じかな~。

どうだっ!

2013-12-30 20:44:00 | マウスピース
11月半ば~のこと・・・1本だけ残っていた銅の原形を作ってみる事にしました。

さー削るぞっ!

というワケでゴリゴリ。

なにしろローテクなもんで時間かかります。(泣)

リガチャーのフィット具合もチェックしつつ・・・

一応、テナーの細身なメタル標準な感じで行ってみます。

リード試着してまたチェック。

まだ先っちょが角張ってる!

ビークもゴリゴリ。

この辺も調整できる幅を残しつつ整形していくのがミソ。

そして内部。

ひたすら掘削!

いや~久しぶりの銅に超苦戦!

ルーターがぶっ壊れるかと思いました。(汗)
硬いって言うよりは、やはり粘りの多い素材って感じですね。
ルーターで荒削りした後のヤスリでの手作業は、まあ苦戦しましたが、ステンレスほどではないかな~って感じでしたが、ハッキリ言って銅はコレで最後!もう作りません!(多分)

ちょびっと磨いてみると・・・・

あ~らキレイ!

やっぱしピンクゴールドあたりでメッキしたくなりますね~。

むふふ。

そして今回のはこんな内部形状です。

ここのところヒット作の続くブレットチェンバーですね。

かな~りハイバッフルで、レール関係も最初から結構攻めてます!

ベルグラーセンや、ロートンのBBとか、あの辺のブレット系のマウスピースは一番ハデなスペックの物でも、もう少しバッフルは低く、チェンバーは小さめだったりするのですが、ウチのヤツはある意味もう少し極端なところから調整できる様にしています。分かり易く言うと、チェンバーの大きいガーデラのスーパーキングといったところかな~?
チェンバーの小さいマウスピースにもかなり魅力はあるのですが、サックス特有の空気感を失わないでスモールチェンバーってなると、相当どこかで無理矢理辻褄を合わせないといけなくなったりするんですよね。やはり、狙ったスタイルに沿って割と忠実に作って行くと無理の無い形状に見えてきたりします。
ま~結局ここからお客様に合わせてあちこち掘ってしまうワケですが・・・

さ~このマウスピースはその後・・・


普通じゃない普通のマウスピース

2013-11-08 00:24:00 | マウスピース
10月半ばから11月頭にかけてコツコツと作っていたマウスピース。

ジュニアヘビー(当社比)のテナーと、ソプラノのメタル。

直接ウチまで来られない方のご相談にもバッチリ乗りますよ!
というわけで、今回は東北在住の方のオーダー品です。
メールや電話でやり取りをしつつ、やはり一番我々も参考になるのは吹いている人の実際の音なので、今回ももちろんご本人の音源を送ってもらってイメージを練りつつジックリと作らせてもらいました。
普段、オーダー品の内部形状の写真はこのブログに載せないのですが、今回のは相当印象深い製作だったのと、かなりオーソドックス寄りな形状だったので、ちょっとだけ・・・

ソプラノちゃん。

写真では光の加減で結構ハイバッフルに見えますが、結構深め。

テナーさま。

ほぼ王道を踏襲しつつって感じですが、今までのノウハウ総動員してます!
実は、テナーはコレの他に3本違うタイプのほぼ完成しているモノをお送りしたのですが、お客様はバッチリ本命に着地されて、我々思わずガッツポーズでした。(笑)よっしゃ!

やはりポイントは、お客様のお使いのリードと同じモノを仕入れて、ひたすら試奏・調整するって事なんですね~。
オープニングは◯番で、◯◯のマウスピースみたく→ハイ出来ました!というワケには行きません。もちろん、当初の打ち合わせで大筋は決めてかかるのですが、僕とオヤジで吹きまくって納得の行く出来になってからでないと出荷しません!特に、直接こちらまでお越し頂けない方からのオーダーの場合は、「ああ、コレはスゴく良い出来だから、売れないで返ってくると良いな~」って位まで煮詰めます。
今回は「コルトレーンみたく!」というご要望があったのですが、そういうイメージは非常に参考になりますし、お客様が吹いている音と聴き比べて、なるほど、そうしたいのか~!という熱いモノが伝わってきたりして、すごく僕らも気合いが入りますね~!

モノをお送りしてすぐ、嬉しいメールを頂きました!やった~!!
いや~楽しい製作でした!
T様、ありがとうございました!
実際吹いてる写真は、今度いらっしゃった時に撮らせて下さいませ。