音ばぁと絵本と

子どもと遊ぼう。子どもと創ろう。音と色とお話

BIRTH !

2014-09-23 | 音ばぁの絵本

妹ができた3人姉妹へ絵本を作りました。



うれしい言葉をもらいました。

音ばぁ に素敵な写真絵本をつくってもらいました。

お腹にいるのがわかってから 出産までのエピソードを 音ばぁが素敵な言葉にまとめてくれました。

今晩 子供たちに読んであげるのが楽しみです。

そして 1人読みながら 出産時を思い出しジ~ン
と感動している 母です。

音ばぁありがとうございました(*^^*)

字の読める美紅は 何度も何度も本を読んでいました。

パパとママが嬉しくて涙が…というところ
自分が出てきたところでは 涙を流していました。

何か感じるんですね。」

 

BIRTH!

 

ママのおなかのなかに、ちいさな ちいさな  

ちいさな あかちゃんを  

かみさまが プレゼントしてくれました。 

とっても ちいさいので 

いまは、『いない いない ・・・』 

だいじに だいじにして おおきくなったら 

『ばぁ!』って うまれてくるんだって。 

パパとママは、 

しあわせなきもちで いっぱいになりました。 

 

ママが おいしいごはんを、パクってたべると 

ごはんのぶんだけ  

あかちゃんは おおきくなりました。 

パパが わらうと わらった ぶんだけ  

あかちゃんは おおきくなりました。 

ママのおなかは どんどん どんどん 

大きくなってきたよ。大きくなってきたよ。 

 

パパとママは、「もう、出てきていいよ~!」と 

いったけど 

あかちゃんは、おなかの中で 

「いない いない・・・」 

一週間たっても 

「いない いない・・・」  

 

「ばぁ!」 

うまれた! うまれた! 

なんて かわいいんでしょ。  

あれっ? わたしだ! 

そう! みくちゃんです。 

 

パパもママも うれしくて うれしくて 

うれしなみだが ポロリと こぼれました。  

きょうから 3にん かぞく  

 

みくちゃんが あるけるようになったころ 

かみさまが また  

ちいさな ちいさな あかちゃんを 

プレゼントしてくれました。 

みくちゃんが かわいい声でうたうとうたにあわせて 

あかちゃんは おおきくなりました。 

ママが ピアノをひくと ピアノに合わせて  

あかちゃんは おおきくなりました。 

パパが 「もう、出てきていいよ~!」 

というと 

ちょっとだけ「いない いない・・」してから 

すべり台をすべるように 

ヒュ~っと 

 

「ばぁ!」 

うまれた! うまれた! 

なんて かわいいんでしょ。 

あれっ? わたしだ! 

そう! ともちゃんです。 

 

ママとパパは 

みくちゃんと ともみちゃんを 

ぎゅうっと だきしめました。 

きょうから 4にんかぞくです。 

 

みくちゃんも ともみちゃんも 

保育園に はいりました。 

お友だちが たくさんできたころ 

かみさまが また  

ちいさな ちいさな あかちゃんを 

プレゼントしてくれました。 

 

みくちゃんと ともみちゃんが あそんでると 

わたしも あそびたい!と 

あかちゃんは おおきくなりました。 

ママとパパが テレビを みていると 

わたしも みたい!と   

あかちゃんは おおきくなりました。 

 

みんなで 

「もう、出てきていいよ~!」 

というと 

「いないいない・・」も  

いわないで 

いそいで 出ようとして  

おなかの中で  

すってんころりん 

ママはビックリ  

 

でも、げんきよく 

「ばぁ!」 

うまれた! うまれた! 

なんて かわいいんでしょ。 

あれっ? わたしだ! 

そう! ちかちゃんです。 
 

ママとパパは  

みくちゃんと ともみちゃんと ちかちゃんを 

ぎゅうっ~と だきしめました。  

きょうから 5にん かぞくです。   

 

もう、みくちゃんもともみちゃんも、 

ひとりで なんでもできるし 

お友だちも たくさんいるけど 

たまには あかちゃんみたいに 

ママに あまえたい! 

もちろん! 

こどもは、いっぱい あまえていいんだよ。

  

でも、やっぱり おねえちゃんだね。 

ちかちゃんが なきはじめると  

「いない いない・・・」 

「ばぁ!」 

うわ~!!! 

ちかちゃんも わらった!  

わらった わらった。 

わらったぶんだけ せがのびて 

ごはん もりもり 

たべたぶんだけ おおきくなって 

 

3にん きょうだい 5にん かぞく!
 

 

Dear Miku,Tomomi & Tika 

Best wishes for you girls happy future! 

                                     Otoba


絵本づくり もういっかい!

2013-06-05 | 音ばぁの絵本


子育てサロンで、むかし、子ども達と作った絵本を、読みました。
どの絵本を読もうかな・・・と絵本箱を見てみると
絵本箱の中は、昔の絵本でいっぱい。
子ども達が、知らない間に作っていた絵本もあり、
読み返してみると、魔法やお化けや夢がいっぱい。
子育て中は、必死だったけど、
思い出せば、笑い話。


なんだか、下手くそなお話会でしたが、
終わった後、手にとって絵本を楽しそうに見てくれて
ありがたかった。


『私も絵本を作りたい! 』との声に応えて
もういっかい 小さな子ども達と絵本を作ることになりそうです。
 

『音ばぁの絵本づくり』 

こどもが ポツリと いった言葉を

こどもが 無心に 描いてる絵を

何かの形で 残したくて

絵本を作り始めました。

こどもの言葉に 応えていくうちに

ちいさな おはなしができました。

こどもの絵を 束ねていくだけで

絵は おはなしをはじめました。


作ってしまえば できあがり!

いい思い出 と思っていたら

そこからこどもとの世界が始まりました。


こどもに 何か伝えたいとき

わたしは 絵本を作ります。

絵本が 語ってくれた言葉は

こどもたちの心に入り 安心が生まれます。
 

こどもたちは、2人で

『おひさま会社』を作りました。

『おひさま』という本を作り、

絵やとくべつ付録つきで

自分たちの 思いを

家族に 伝えはじめました。


こども達との絵本作りが、
こども達との大切なコミュニケーションの一部になっていました。

わたしは、TVゲームとか、どうも好きになれず、
むかし、『たまごっち』という卵形のゲーム、こども達がカラフルな
ストラップで首に下げていたゲームおぼえてますか?
幼稚園や小学校でも大流行で、お友達の家に遊びに行っても、習い事に行っても、みんなぶら下げてくるほど人気のゲームでした。
わたしは、「ゲームは買わないよ。」と以前からこども達に言ってあるので、こども達もほしいとは言いませんでした。
とってもほしいのを痛切に感じていました。でも、私は、買うことに、やっぱり抵抗がありました。

一緒に絵本を作ることにしました。
「たまごっちほしいなぁ・・・でも のんは もってない・・・」の
言葉ではじまるこの本は
世話をしてもらえなくなったたまごっちのために、
ノンが、世話をしたり、遊んだりして友達になるお話です。

私も、絵本の最後に子どもたちへの手紙を書きました。

「ハルとノンへ」

おともだちが みんな たまごっちをもっていて
どこにいっても アクセサリーのように ぶらさげている。 
とってもほしかったとおもいます。

でもね、たまごっちは せわをするゲームです。
いきているいぬやねこを せわするのと きかいのせわするのは 
ちがいます。
いきているペットは、しんでしまったら 
リセットしても もとにもどりません。
ふたりは よくごっこあそびをします。
なににでもなりきって あそびます。
いきているものと きかいのちがいが はっきりしていない 
ちいさいこどものころに 
たまごっちであそぶことが いいことなのか まだわかりません。

ママにおしえてくれたひとがいます。

「みーちゃん、たまごっちしんでるよ。」

「ほんとだ! リセットしよう。あ~ぁ、おんなのこだ・・・
いやだからころしちゃお。」

どきりとします。

わるぎもなく、あそびだから・・・
でもこんなことばをいうこどもが たくさんになったら こわいです。
 

いきているペットなどは、じぶんのせわのできないときは 
ねかせておこう、
きにいらなくなったらころしちゃう・・・
そんなじぶんかってには いかないんです。
ママのきもちをわかって たまごっちをかうのをがまんしてくれて 
ありがとう。                            

ママより
  

「おひさま」という絵本の付録を紹介します。
「ママ、おひさまはね、いろんなかおをするんだよ。」

と言いながら書いていた詩です。
 

『おひさま』

おひさまは いろんなかおをします

わらったり おこったり

ないたり ぼーっとしたり

いろんなかおをします 

『あめ』

あめがふって

かえるが でてきました

かたつむりも でてきました

ふたりで こんにちは!といいました 

『くも』

くもは あめをふらせることもできる

だけど

にじを かざることもできる
 

「にじを かざる」と言う言葉、すてきでしょ。

「音ばぁの絵本」のカテゴリーものぞいてみてね。

 

 

 


『森へ・・・』

2010-04-27 | 音ばぁの絵本

  


  
  空の色が 変わった・・・
     さぁ  森へ 


  
  しずかに 音もなく 風が 生まれる
  南風にのって 雲が向ってくる。
  ヒュ~リ  ヒュ~リン ヒュ~リ・・・
    フワッコ  フワッコ  フワッコ・・・


  
  風が やんで 雲が  ムギュ  ムギュ
              ムギュ  ムギュッ  ギュッ
  乗っても こわれない 岩雲に なったら
  よじのぼって  とびこえて  南へ  南へ


  
  森の 入り口に 着いた。
  木たちは、 グァン  グァン  動いて
  すぐには 入れてくれない。
        目をつむって   祈る。


  
  目を つむったまま  ゆっくり  歩き始める。
  木は  よけて  道を  つくってくれる。


  
  森には  昔むかし  動物も 鳥も  人間も
  大きかった頃
  石に された 者たちが  ねむっている・・・


  
  ク~クルゥゥ~~  ク~クルゥゥ~~
    ル ル ルゥ~~ルゥ~~~~


    
     ドクン  ドクン・・・
  森の鼓動に あわせて  歩けば
  木は 道を あけてくれる。


  
  森の  中へ  中へ・・・


  
  ポタッ・・・ポタッ・・・ポタッ・・・タン・・・
  森に 霧雨が降る。
  コケの中に 眠っていた者も 目をあける。


  
  グィル・・  グィル・・  グィル・・
  地の底から  グィ と  せり上がり
  森を 見まわす。

  
  
  クィ~ン   クィ~ン・・・
  大昔の 鳥が鳴くと・・・


  
  大昔  石になった 者の上に
  新しい 命が生まれ 育っていく。


  
  地の底から  マントを ひるがえし
  静かに  あらわれ  笛を吹く・・・


  
  笛につられ  木たちは  語り始めた。
  『森の 涙の泉を飲み 角あるものに ついて
                    森の 心に たどりつけ。』


  
  森を  すすむのは
  かんたんでは  ない。


  
  木の根は  せり上がり
  道を 通して くれない。


  
  まわり道を  しよう


  
  河を 登って  森の 涙の 泉を  探そう


  
  あった・・・・森の 涙の 泉


  グァバ~~~~ッ  飲んじゃうも~ん



  
  目の前に あらわれた
  おんじぃ の 木


  
  目を とじて   言葉を 心に おとして
  そっと 触れて  指先から  伝える。
       フォ・・・・  フォ・・・  フォ・・
  『角の あるものは どこ?』


  
  いた・・・・     きっと  そう・・・
  角の あるもの  だ・・・・
  そっと   ついていこう


  
  森の 鼓動が 強く なった。
  森の 心は  もうすぐ  きっと・・・


  
  森 の 心・・・
  体 いっぱいで 深呼吸する。
  森の 空気で 体が ふくらむ。
  森の 精たちが 体に 入ってくる。


  
  森は  光になり  消えていく。
  
  そこには  新しい  自分が いる。


『ちいさな うみ』

2009-03-04 | 音ばぁの絵本

 ハルが、「ちいさな うみ」、「ちいさな おんなのこ」、「ちいさな ともだち」・・・
 「小さな・・」シリーズの ちいさな絵本を幼稚園で作り、もって帰ってきました。 
 「すてきなお話だね。」と 続きを 一緒に 作りました。  
 途中からは 好きに描いた絵に お話を つけました。 
 こんな 海 行ってみたいと 思わない?

    

          『ちいさな うみ』  

 

  ぼくは ちいさな うみです 

 
  
  でも のぞいてごらん。  
  ふかーい ふかーい あおい うみです。

 

  あるひ、たいようの ひかりが おちてきて、

 

  たいようの ひかりは あつく あつく  
  うみの そこで まっかに ひかった。

 

  うみは たいようの ひかりを  
  そっと そっと つつみ  

 

  たいようの ひかりは しんじゅに なった。
  ぼくは  しんじゅの ひかる   うみです 。


『ロケットくんのぼうけん』

2009-02-20 | 音ばぁの絵本

    

     『ロケットくんのぼうけん』

 

  シートベルト OK?
  5・4・3・2・1・0  ドカーン
  ロケットが とんだ。
 
  ちきゅうが ちいさくみえる。
  ロケッロくんの ぼうけん はじまる。

 

  
  ワープ! どんな星に つくかな?
 
 

 
  にこにこ星だ!  みんな わらってる。
  ぼくも にこっ!

 


  ワープ! こんどは どんな星に つくかな? 

 


  ヒューン  ヒューン  いんせきに ぶつからないように!
  ぺろりと なめたら あま~い!

 


  ドッカーン  ドシン   ズン  ドン

 

  あま~い はしらが とけたら  おいしい しずくジュース
  ごっくん。

  まだ まだ  たびは つづくよ。

    

         
ワープ 

   
れいれいの 色水ワークショップ(しずくちゃんのぼうけん)で
     遊んだあとの紙を 切って貼って 絵本にしました。
     (ノンが 丸をかけるように なったころ)
     れいれいの 色水ワークショップも あとで紹介しますね。
                                   
音ばぁ
 


『森のこども』

2008-07-07 | 音ばぁの絵本

  

  御胎内(おたいない)の森に また あの風が吹きはじめました。
  ふしぎな ふしぎな 風です。
  森の木は、あわてたように
  ザワザワ・・・と さわぎはじめました。
  ザワワワワ・・・・  ザザザザザ・・・・

  ふしぎな風は、子どもたちが 遊んでるところにも
  吹いてきました。

  

  森が ゆれます。
  ザワザワワ・・・・ ザザザザザ・・・

  なにかが 目を さましました。

  

   だれかが 何か 言ってます。
                            トゥトゥトゥ・・・・・
                                ルルルルル・・・・

  

  落ちたぞ!  落ちたぞ!

   
しー! しずかに!

   
  はやく! いそいで 拾わなくっちゃ!

  ぼくたちが とってくるよ。
  おっと! こどもが きた! 

  

   風を よんでこようか?

 こどもたちは、ふしぎな 森のお面を みつけました。
 
  

  やられた! あ―――たいへんだ!

  子どもたちが 森のお面を かぶってみると
  森は 夜の森に かわりました。

  

  ドンドコドン・・・  ドンドコドン・・・
  ヨ~! ドングリコ  ドングリコ・・・

  
子どもたちは 音のする方に 行ってみました。
                       
 

  ミノ モンジロウさん
  もう 夜? と びっくり ひゃっくり  
  グルグルリンと ひっくりかえる 

  
  子どもたちは お祭り気分
  ワ~イ ワ~イ ワッショイ  ワッショイ
 
  お祭りならと ヨイヨイさん
                       ヨイウトナ ヨイトナ ヨイヨイヨイ 

   
  ガブリさんも にんげんの子と 仲よくなれそうだと
  森の タイコを  ガンブリブリブリ ガンブリン                  
   
  カッパちゃんは カッパカッパ
                           木の葉のビールをラッパのみ
                           カッポカッポ カッポンポン

  ヒョットコさんは ヒョットコ踊り
                      ヒョッ ヒョッ ヒョヒョッ
                      ヒョヒョイ の ヒョイ
 子どもたちも、夜の森で踊りました。

 ヒュ~ン 
 
また 風が吹いてきました。
 ピュ~ン
 
森のお面をとばしました。
 
  あっ・・・! もとどおり
  ひるまの森の中です。

  

  

   もりになった もりになった こどもが おどる
     ワッショイ ワッショイ ワッショイ おどる
     ワッショイ ワッショイ ワッショイ おどる 
    
   

      また おいで~  また あそぼ~  風の声がしました。

  

  れいれいの『森のライオンワークショップ』もあとで紹介しますネ
   


「ぽんぽんぽん」

2008-07-06 | 音ばぁの絵本

    

  「さくらが さくころ ようちえん!」
  ノンちゃんは、くびを なが~~~くして まってました。
  
  さぁ ようちえん
  パッと おきて、サッときがえて、モリモリごはんたべて
  おじいちゃん、おばあちゃんに おおきなこえで
  「いってきま~~す。」
  「せんせいに おみやげ!」
  と、みちばたの ちいさな ちいさな はなの
  ちいさな ちいさな はなたばを ギュッと にぎって
  スキップしながら いつものうたを うたってる。
  
   ぽん ぽん ぽ~ん・・・
  
  うれしい きもちいっぱいで ようちえんに いったのに
  「あ そ ぼ」
  って、いえなくって
  ひとりで あそんで さみしかったり、
  「おてあらいに いきたい」
  って、いえなかったり
  ママから はなれて ひとりで がんばる ノンちゃん
  おべんとうは、がんばってる ノンちゃんへの
  ママの せいいっぱいの おうえんです。
  フレー フレー ノンちゃん              
                 mama    
  

  
  
   ぽん ぽん ぽ~んと てを たたこう 
    どこかで めがでる ぽん ぽん ぽん

  ノンちゃんが うたうと  うしろから

   ぽん ぽん ぽ~ん ぽん ぽん ぽん

  ちいさな おんなのこが ついてきます。

  「あれ? だれだろ?」

  

   おひさ~ま こんにちは 
    キラ キラ キラ キラ まぶしいな 

  と、うたうと・・・  あれれ やっぱり ついてきます。 
 
   キラ キラ キラ キラ キ~ラキラ 

  「あなたも ようちえん いくの?」
  「うん」
  「いっしょに いこうか?」
  「うん」

  

  「 ここはね あさでも くら~いの
   だから 『よるのみち』って よんでるの」

   

  「 ここは おひさまの ひかりが とっても きれいなの。
   ここを とおると うきうき うれしくなるの
   『ひかりの はなぞの』って なまえをつけたの」

  

  「ようちえんに ついたよ。
   あれっ?  いない・・・
   どこに いったのかな?」

  「がんばれ! ノンちゃん」
  「えっ ?!」

   おべんとうの じかんに なりました。
  おべんとうばこをあけて  
びっくり!


  
 
  
「あっ! にこにこちゃん 」

  あの ちっちゃなこは、ママのつくった
  おにぎりの にこにこちゃんでした。
 
  にこにこちゃん たべたら
  げんき もりもり!

  

  Mama's  おべんとう menu

  ミッキーだいすき!おべんとう
   
 
たこチューチューおべんとう            二階だてバスべんとう 

     エヘッ!べんとう
  

  ともだちできたよ!べんとう
  

  ハートハートべんとう
  

     おたんじょうびおめでとうべんとう
  
  

  

   
ぽんぽんぽんと はるがきた

   ぽんぽんぽんと  てをたたこう
   どこかでめがでる ぽんぽんぽん
   おひさま こんにちは
   キラキラキラキラ  まぶしいな
   はるですね  ぽんぽんぽん
   はるですよ  ぽんぽん
  


ママの詩 mama's poem 『きょうだいになるとき』

2008-06-17 | 音ばぁの絵本

      

  『おなか山のキノコ』

  ハルは、ママのおなかにいる子を、「オーちゃん」と呼んでいた。
  好きなものを食べるときも、お気に入りの毛布にくるまる時も、
  「オーちゃんにも!」
  と、ふくれたおなかの中に、オーちゃんが見えるようだった。
  
  オーちゃんは、きっと男の子だと みんな思っていた。
  だってネ、お腹の中で大暴れするから。
  とくに、ハルが歌を歌うと、ボコボコ、ゴロンゴロン。
  
  ある日、お風呂で、大きなおなかを お湯の上にぷっくり浮かせて、
  ハルが歌うと…、
  ママのおなか山の上に、ニョキッとキノコがとび出した。
  「見た?」
  「うん。」
  「今の なに?」
  「オーちゃんの足だ!」
  「すご~い!足がとび出した。」

  『おーちゃんの おっぱい』
  
  オーちゃんが生まれた日は、すごく暑い日。
  ハルは水浴びをして、ママと二人で、ベッドにごろり。
  ママの大きなおなか山を 跳びこしてはでんぐり返り、
  またまた飛びこしてはでんぐり返り…
   「ハルちゃん、ママのお腹にぶつかったら、パンクしちゃうよ。」
  
  ぶつかったわけじゃないけど、その瞬間、
  『パシャ~ン』
  パパを呼んですぐに病院へ。
  お腹にいる時、
  「この赤ちゃんは小さくて心配ですね。」
  って言われていたのに、
  「ヨイショ、ヨイショ ポ~ン」
  と出てきたら、先生もびっくり。
  「大きかったですね。」
  
  オーちゃんは大きな女の子だった。
  オーちゃんが無事生まれて、みんなが幸せな気持ちでいる時、
  ハルには、大事件が起こっていた。
  それは、オーちゃんも大好きなおっぱいを飲むこと。
  オーちゃんがママのおっぱいを飲んだとたん、
  悲しい顔になり、肩をすくめて
  「オーちゃんの おっぱい・・・」
  とぽつり。
  
  ハルの大好きなものは、赤ちゃんも大好き。
  赤ちゃんよりも赤ちゃんにならないと!
  ハルの赤ちゃん大作戦が始まった。
  「だっと!だっと!」
  「右のおっぱいはオーちゃんので、左のおっぱいはハルの。」
  まだまだ お姉ちゃんになりたくないハルと、オーちゃんの生活が始まった。
  オーちゃんの名前は、ノンと決まった。
  ハル 1歳11ヶ月の夏
   

   『ノンちゃん やってくる!』
  
  ママのいなかった5日間。ハルの心は寂しさでいっぱいになった。
  ママと離れるのは初めて、しかもママは病院。
  診察にきた先生を、キッとにらんで、ママのおなかにかぶさり、
  ママを守ろうとしたこともあった。
  
  朝一番に病院に来て、夜8時まで一緒にいる。
  帰るときは、いつも大泣き。
  病院の駐車場から聞こえる泣き声が、耳の中にずっとずっと響く。
  ママが家に帰ってきても、ハルの目はうつろで、
  お昼寝のときも、夜中も、
  「ママ-、ママ-」と、赤ん坊のように泣く。
  でも、赤ちゃんにばかりなってはいられない! 
  妹ができたんだ。
  
   「クスン クスン・・・」
  と赤ちゃんの声がすると、誰よりはやくとんでいって、
  「ノンちゃ~ん。お姉ちゃんだよ。 どっか痛いの?よーし よーし・・・」
  と、そっとたたいている。 
  赤ちゃんは泣き止まず、よけいに泣くので、だんだん力が入り、
  「よーし!よーし!よーし!」
  と、ポコポコおなかをたたいている。
  赤ちゃんは大泣き!!!
  
  あるときは、赤ン坊は、はだかん坊。
  ひもがほどけるようになったハルは、家中の結び目をほどいていたが、
  赤ちゃんの肌着もほどいて、お医者さんのおじいちゃんのまねをして、
  「しんしゃつ してるの。」
  ママは、すぐにとんでいかないと、何が起こるか わからない。

  

  『お姉ちゃん だから』

  ノンが やってきて、数日がすぎた。
  ベビーバス、ベビーベッド、おむつ、おっぱい・・・ 
  赤ちゃんの何もかもがうらやましい。 
  「ママちゃん だっと。」 おぶりひもで、おぶってもらうと、落ちつく。
  双子を産んだよう・・・ふたりの赤ちゃん。

  9月1日、防災訓練の日。
  サイレンの音に、おどろいた ハルは、台所にとんできて、
  「ノンちゃんを!」
  なんてうれしい言葉でしょう。
  ハルは、一番に寝室で寝ているノンを心配してくれた。
  ちゃんと お姉ちゃんに なっているじゃない・・・。
  心やさしく 心さびしい ハルです。
 
  ハルが生まれて、子どもを育てられることが うれしかった。
  きょうだいができれば、もっと 楽しい毎日になると思ってた。
  ところが、妹ができて、ハルは、赤ちゃん以上に甘えて、
  手がかかるようになった。
  夜中は、赤ちゃんにたびたび起こされ、寝不足のまま朝になり、
  ハルの「いやだー いやだー」が始まる。
  夕方、ノンがぐずると、ハルは、それ以上にぐずり、
  ママの足にしがみつき、「だっとー だっと-」をくりかえす。
  パパが帰ってくると、ハルとだけ遊んでくれるので落ちつく。
  毎日、夕方から パパの帰宅までが、辛抱のとき。

   『砂場』 

  小さなハルには、赤ちゃんにもお姉さんにもなるのは大変で、
  「ベビーバス、お庭ではいる!」ベビーバスで水遊び。
  ハルはごきげんでパシャンパシャ~ン。
  でもしばらくすると「あ~ん あ~ん…」大きな声で泣き始めた。
  ママが行ってもだめ。おひさまの光の中、大きな大きな声で泣き続ける。
  そのときおひさまがニコッとして、キラキラ小さな光るものを降らせた。
  ひかりの子?
  ひかりの子は、ベビーバスの中にジャブンと跳び込んだり、
  水の上をピチャピチャ跳ね回ったり、
  ハルは泣き止んで、じっと ひかりの子を見て…
  ニコッと笑ってママに抱っこされた。
  
  おひさまの見ているところで遊ぼう。
  パパが ハルのために レンガを積んで、砂場を 作ってくれた。
  ハルは うれしくて 晴れた日は ほとんど 砂場ですごした。
  
  やっぱりおひさまは、ニコッと笑うと、キラキラひかりの子を降らせて、
  ハルと一緒に遊んでくれた。
  砂山の上に トウカエデの葉を、いっぱいさした 「秋の山」
  にぎった砂に 柿の葉のせた「柿の葉ずし」
  ぶらぶら かわいい マユミの実、つぶつぶのむらさきしきぶの実、
  トウカエデのまっかな葉、もみじの葉、菊の花びら、キンモクセイの花、
  イチイの赤い実・・いろいろかざった「秋のケーキ」

  おもしろい手つきで 何か作っている・・・
  いろいろな葉っぱを うらに おもてにかえしながら 
  砂の盛られた 器の上にのせている。
  「なに作ってるの?」
  と聞くと
  「てんぷら つくってるの。」
  秋の天丼のできあがり。 
   
  

  自然の中の遊びは、心をいやしてくれる。
  ノンも抱っこされて砂場にやってきた。
  ひかりの子はハルのケーキに降りてきて、
  「おいしい。おいしい。ムシャ ムシャ ムシャ…」
  と砂のケーキの上を跳ね回った。
  「ケラケラ…」
  「うわぁ~!ノンちゃん笑った。」

  その日からノンは、おひさまのように笑うようになった。
  「ノンちゃん笑ったね。ハルの顔見て笑ったね。」
  ハルが振り向いただけで笑って、
  「ひらけ~ゴマ!」
  と言うと、大笑い。
  ハルが、走り回るとキャーキャー笑った。
  ママはおひさまに
  「ありがとう。」
  を言った。
  もう、ハルは赤ちゃんにならなくても、ハルのままでうれしかった。

  

               


ママの詩 mama's poem 『さらさら風がふいてるね』

2008-06-17 | 音ばぁの絵本

  『春がきた』
  
  ♪は~るがき~た は~るがき~た♪
  と、歌いながら砂場で春のケーキを作っている。
  型押しした砂のケーキに、ゆきやなぎの新芽を散らしてある。
  本当に春らしいケーキ。
  ホーホケキョ ケキョケキョケキョ…
  うぐいすの声
  「うぐいす鳴いたから、うぐいすまんじゅう つくろ!」
  花より団子の砂遊び。
  
  ノン、動き始める!!
  ハルの持ってるものが欲しくて、
  ジリジリジリ・・・
  ノンが迫ってくるので、ハル 悲鳴をあげる。

   

  5月の連休のこの頃、田んぼには、水がはられ、苗が行儀よく並ぶ。
  まわりの木々は、さわやかな新緑になり、
  富士山は霞がかかり、やわらかい表情になる。
  夕方になると、カエルたちが大合唱を始め、なんだか楽しい気分。
  ママの一番好きな季節。
  5月の中旬、新芽と天気の都合で、茶摘の日が決まる。
  その日は早起きして、一家総出でお茶を摘む。
  お茶の新芽は、やわらかくて、2歳のハルでも摘める。
  ノンは、山と積まれたお茶に大喜び。
  にぎっては口に入れる。
  お茶は、その日のうちに、お茶屋さんにもっていって製茶してもらう。
  お茶のできるまでの2週間が待ち遠しい。
  富士山に一番近いお茶畑。
  農薬は使わない。肥料もほんの少し。
  おひさまの育ててくれた『おひさま新茶』

  

  『さらさら 風が ふいてるね。』

  ノンを乳母車にのせて、田んぼ道を散歩する。
  へびいちごが、あっちにも こっちにも なっている。
  赤い実をいっぱい袋に詰めて、ハルは大満足。
  ノンも手を伸ばす。
  とったもの すべて 口に入れる!
  
  苗の植わった田んぼの中を のぞいてみると・・・
  おたまじゃくしが いっぱい およいでる。 
  ハル、おたまじゃくしのいっぱいいるところに、手を入れて、
  とれたのは・・・
  「ハルちゃん! ミミズ!」 
  びっくりして手をはなす。

  この頃、ふたりで一緒にいることを楽しむようになった。
  ハルが、きゃ~と叫ぶと、ノンもまねして、きゃ~と叫ぶ。
  きゃ~  きゃ~  きゃ~     きゃ~  きゃ~  きゃ~
  ママが「うるさ~い!」と言うと、ふたりでけらけら笑ってる。
  ママも思わず笑ってしまう。

  

   『けんか』
  
  ハルの遊んでいるところに、ノンがハイハイで来る。
  ハルが「だめー!」と、止めるが、
  ノン かみつき、前へ進む。
  どっちが泣いてるのかと思えば ハル。
  ハル、 こんどは、負けないぞ!と、
  ノンが来ると、のっかったり、ひっかいたり・・・
  どちらが悪いという けんかではないけれど、
  ひっかき傷をつけてしまったハルは、そのことを怒られる。

    ハル、お出かけ前の元気のもと。
                                サルビアの蜜を、チュッ チュッ チュッ
                                けれど いつも 1つ 2つ 残してある。
                                 「あとは ハチさんの分!」  Thank you

   『ノン 1歳の 誕生日』

  ハルの成長は、一つ一つ大騒ぎをしていた。
  寝返りをうったと ビデオに撮り、
  ハイハイする様子がかわいくて ついて歩いた。
  ぐらぐらしながら立てた時には 拍手して
  「よいしょ。よいしょ。」と手をとり一緒に歩いた。
  妹の成長は、あっという間だった。
  けれど、誕生日を迎えて、赤ちゃんの 一年の成長は すごい!
  と、あらためて思う。
  ノンは、誕生日には、2~3歩歩けるようになっていた。
  「お口どこ?」と聞くと、口を指した。
  「こんにちは」と言うとコックン コックン 首を振る。
  言葉も、自分の体のこともわかってきた。
  
  ハルが、ママのひざにのっていると、
  ハルをどかして自分が座ろうとする・・・etc.
  大きなケーキに、ローソク一本立てて、成長を祝う。

  
 
  ハルも 来月 3歳になる。
  誕生日を前に、「3歳になったら・・・」 「3歳になったら・・・」と、
  自分で育とうとしている。 がんばれ!

   おじいちゃんが、ノンに、
  「ママに、あげて。」
  と、畑でとれた大きなかぼちゃを渡した。
  やっと歩けるようになった ノン。
  かぼちゃが揺れる方にゆら~り、ゆら~り 
  酔っぱらい歩きで持ってくる。
   

  『かみなり』

  こわがり屋のハル。
  かみなりが、ピカッ! バリバリバリバリ ズ―ン となると、
  「ひゃ~」と、肩をすくめて、両手でおへそをおさえている。
  おへそをとられるのがこわくて、ぬりえができない。
  「ママ~ おへそ おさえてて!」
  スカーフを、おへそのまわりに巻いて、おへそがとられないようにすると、
  ちょっぴり安心してぬりえを続ける。

  秋になると、庭で砂遊びの楽しいとき。
  砂のごちそうに飾る 木の実や、紅葉した落ち葉がいっぱいだから・・・
  「うわ~ 香水の花!」
  キンモクセイの いい香りが 庭いっぱいの中。
  ハルは、ノンをつれて、庭を歩き、いろいろな 木の実や落ち葉を拾う。

  

  『どんぐり』  

  「あっちにも!」 「こっちにも!」
  と、どんぐりを拾いながら森の奥へ奥へと入っていくと、
  大きなどんぐりの木の下。
  葉っぱが、ざわざわ騒ぎだし、風の音がすると・・・、
  ポツッ ポツッ ポトポトポトポト・・・・・・
  どんぐりが雨のように降ってくる。 
  また風の音・・・  
  子ども達は、「きゃ~ 落ちてくる!」とにげる。
  あたると、けっこう痛い。
   「トトロに 会えるかな・・・」
  「『どんぐり こんなにあるよ~。』って言ったら,トトロなんて言うかな?」
  もしかしたら、トトロが来るかも・・とどきどきしながら、夢中で拾う。
  ノンも、拾うが、たびたび口に入れる。

  

  『まねっこ』

  ノンは、まねっこのすけ。
  パパが、「おいしい。おいしい。」と食べると、
  ノンも、食べるたびに、「・・しい。 ・・しい。」と、こくりこくりする。
  
  ハルが、部屋を走り回ると、
  一緒にきゃ~きゃ~と声をあげて後を追う。
  これに、観客のおじいちゃん、おばあちゃんが加わると、
  大運動会になる。

  1月ごろから、ノンは、話すことが楽しくなり、
  ハルが何か言うたびにまねをする。
  ハルは、
  「また ノンちゃん まねして!」
  と言うが、嬉しそう。
  遊びもまねして、一緒にレゴを始めるが、
  一緒に作るのでなく、ハルの作ったものを、こわしていく。

  

   『おしゃれ』

  ある日、ハルが「こっち、こっち」と、こっそりノンを誘い、
  ふたりで こそこそ寝室に 閉じこもっている。
  一時間ほどして・・・ふたりとも、毛糸の帽子をかぶり、マフラー巻いて、
  よそいきのカーディガンを着て、手をつないで現れる。
  「何してたの?」と聞くと、
  「おしゃれ!」と、ふたりで顔を見合わせ、ニヤニヤ・・・
  寝室は、毛布や布団が積み重なって、散らかり放題。
  「まあ・・・!」と驚いているママの横で、
  ハル、ノンを抱きかかえ、
  「大すきー」
  ノンも「・・・きー」

  『ハリュ~! ノンノンです。』
  
  ノン:「パパと ママと ハリュと ノンノンと しゃんに~ん」
  ハル:「ちがうよ。4にんだよ。」
  ノン:「しゃんに~ん」
  
  ノン:「これ、飲んでい~い?」
  ママ:「いいよ。」
  ノン:「ほんとうに?」
  ノンの今のブームは、「ほんとうに?」という言葉。
  「い~い?」と聞いては、「ほんとうに?」を、くりかえす。
  
  そして、この春の二人のブームは、どろんこ遊び。
  図書館で『どろだんご』の本を借りてから、
  毎日毎日、一日中 どろあそび。
  どろどろとろ~りチョコスープ、とろんとろんケーキ、
  どろぺた団子、どろチョコ、タプタプ・・トロ~ン。
  どろんこの感覚が、たまらなく楽しい。

    大雨のさんぽ。 雨の中を 歩くのも楽しいよ。
                              長靴はいて、傘さして、雨だまが、傘をたたく。
                              ドドド・・・・ダダダダ・・・・大きな水たまり 
                                                                    とびこんで バッシャーン
                                                                   「びしょびしょになったら戻っておいで。」


  ノン:「ハリュは?」 
  ノンは、ハルといつも一緒にいたくて、
  ハルがいないと、あちこち探す。
  こわがり屋のハルは、暗いところには 一人で行けない。
  ノンについてきてもらう。
  「だいじょうぶだよ。ハリュ!」
  ノンが先をあるく。
  ハルは、何か作るたびに、
  「ノンちゃんに。」とプレゼントする。
  ノンは、「わ~い!ハリュ、ありがとう。」と大喜び。
  ハルも満足。
  ノンは、相変わらず「ハリュ、ハリュ」とついて歩き、
  なんでもまねをする。
  ハルも うれしい。

 

   「ひとりが よかったなあ・・・ママがハルだけ かわいがってくれるから・・・」
  ノンのいない日・・・
   「ママと ふたりだと しずかだね。なんだか さびしいね。」

   

      


ママの詩 mama's poem 『風が うたってる』

2008-05-20 | 音ばぁの絵本

   『風がうたってる』

  
子どものいる生活は、かなりしんどい。
   子ども達の はずむ声や 笑い声さえも 聞こえない時間が欲しいとも思う。
   
  

  ノンが、3歳になった早春、
  まだまだ寒い日が続き、久しぶりにポカポカあたたかい日。
  一緒に庭に出ると、
  ふわぁ~と風が吹き、木の葉も花も、ふわり~と揺れた。
  二人とも立ち止まり・・・
  ノンが言った。
  「うわぁ~  いい香り! 風が歌ってる!」
  ドキリとした。
  大人になってしまった私は、風の歌をきいているだろうか?

  

  『やる気まんまんジュース』

 
 ままごとで、「ママへ」とごちそうを作ってくれた。
  「やる気まんまんジュース」と「さんにん茶づけ」・・・
  楽しいネーミングと思いやりに、元気が出る。

    

   こども同士の会話に耳を傾けると・・・
  ぬりえをしているノンのところに、ハルが来て、
  ハル:「ノンちゃんのぬりえ 手伝ってあげるね。」
  ノン:「せっかくやったところ ありがとう。」
  ハル:「うん。 よけいなお世話?」
  意味がわかっているのか、いないのか、
  大人の言葉で話せたことが嬉しくて、笑いあっている。

  

  物語に入り込んで遊ぶのが好きな二人。
  毎日、毎日、ほとんどの時間、何かになりきって、ごっこ遊びをしている。
  ある朝、着替えもせずに、ふたりで毛布にくるまり、コソコソコソ・・・
  「ぼくたち、ふたりとも 親なしなんだな。」
  うん?  ハァ~! 『天空の城 ラピュタ ごっこ!』
  ハルがシータで、ノンがパズー。
  そんな時は、ママも 海賊のお母さんになって、
  「急ぐんだよ!40秒でしたくしな!」
  「きゃ~!!!」と、とび出して、大あわてで着替えを始める。
  
  『なもない のばな』

  
ハルとノンをつれて、幼稚園へ行く道々。
  花の好きな二人は、道端の花を摘んでは、小さな花束にして、
  毎日 先生にプレゼントしていた。
  雑草と呼ばれている花たち。
  「ママ、この花かわいいよ。」
  と、小さな小さな花を、そっと摘む。
  よく見ると、一つ一つは本当にかわいい。
  「なんていう花?」
  と聞かれるので、図鑑で調べてみると、
  どの花にも、どの草にも、ちゃんと名前がついている。
  
  ただでさえ1時間かかる幼稚園までの道。
  5月には、林からたれた枝に、いっぱい実ったもみじいちごの実!
  夢中で、摘んで、食べて・・・もうこんな時間!
  大急ぎで、幼稚園へ向かう。
  
  
  『母の日と父の日』 

  母の日― 小学生になったハルと、幼稚園年長になったノン
  母の日に、ママにないしょで、プレゼント作ってくれた。
  ママを庭仕事に出すと、エプロンして三角巾して、
  台所の戸には、「たちいりきんし!とくに、ママは!」と張り紙をして、
  自分達でそろえた材料で、何か作り始めた。
 
  外には、ふたりの楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
  「あ~それいいね。そうしよう。」、
  「うわぁ~!どうしよう・・・」
  何か困ったことも起きてるらしい。
  「ノン、包丁使うから離れてて!」
  「うん。ハル!気をつけるんだよ。」(木屋の子供用の小さい包丁)
  ママは、聞こえないふりで、じっと我慢。

  「ママ~!できたよ。どうぞ!」
  出来上がったのは、びっくりパフェ!
  グラスの中には・・・
  アイスクリームや生クリーム、マーブルチョコ、フルーツソースがたっぷり、
  ポッキ-がポキポキささっている。
  食べ始めると、コアラのマーチがアイスクリームまみれで、いくつもでてきて、
  キュウイも皮付きのまま細かく切ったもの、飴やラムネも出てくる。
  「ママ、おいしい?」
  「うん、でも、何がでてくるかこわいね。」
  「びっくりパフェだもん。ね~。」
  ママのために、たった一つのパフェを、
  一時間以上もかけてつくってくれた。

  父の日― ノンは、幼稚園で、父の日のプレゼントを作っていた。
  「パパ!ぜったいに幼稚園に来ないでね。
   パパには、ないしょのことがあるんだ!」
  ないしょと言いながら、言いたくてしょうがない。
  父の日がきた。
  朝起きると、一番に、パパのところにプレゼントを渡しにいく。
  「パパ!目をつぶって!まだだよ。もういいよ。これ、ストラップ。
   これはパパの絵。」
  「これ、ノンが描いてくれたの? これはうれしいな~。」
  「パパ、うれしい?」
  「とってもうれしいよ。」
  ノンは、ママのところにとんできて、
  「パパ、喜んでくれたよ。
   なんだか、うれしくて、うれしなみだが出てきちゃった。」
    
   
  
  もちろんパパにも、二人で、パパの顔のびっくりケーキを、作ってくれた。
  パパは、大感激。
  すてきなケーキだけど・・・
  「ガムを入れるのは失敗だね。とけちゃうもん。」
  やっぱり、どっきりケーキだった。

  子どもは、ママやパパが大好きで、精一杯の思いやりをくれる。
  どの子も、きっとそうだと思う。

   『Our Papa』

  わが家の父親は、昔からいう『かみなり親父』には、ほど遠い。
  まったく、威厳を感じさせない。
  パパが帰ってくると、子ども達は、パパを遊具と思っているのか、
  よじ登ったり、すべりおりたり・・・
  「パパ、王子様ね。」と、スカーフをマントのように首に巻かれ、
  ネックレスやブレスレットを、いくつもつけられ、
  子ども達は、肩にのっかり、
  肩車で、「あっちいって!」、「こっちいって!」と、
  作ったものを見せたり、今日あったことを話している。
  パパは、
  「そりゃぁ すごい!」、
  「これ大切にとっておくよ。」
  と、しきりに感激している。
 
   「今日も、トイレ失敗しちゃって、どうしようか?」
  と、心配ごとを相談しても、
  「そのうちできるさ。」
  と、のんきなもの・・・。
  「すこしは、子どもをおこってよ!」
  と、言いたいときもあるけれど、
  のんびりパパさんのおかげで、子ども達は、どんなにすくわれたか・・・。
  ママにすごくおこられた日も、パパとふざけて笑いながらねむりにつく。

 


ママの詩 mama's poem 『おはなし芸人』

2008-05-20 | 音ばぁの絵本

  『子どもとつくる絵本』

  本の好きなパパとママの子は、やっぱり、本が好き。
  まだねむりたくない日でも、さっとふとんに入り、
  ふとんの中で本を読んでもらう。
 
  「目をつぶってても寝たと思わないでね。
   目をつぶって想像して聞いてるから・・」
  と、自分達の世界に入っている。
  ごっこをしながら、聞いているときもある。
  「ハルは、シータね。ノンは、パズー。ママは、おはなし芸人ね。」
  ママのおはなしは、いろいろな音が聞こえてきて、
  まさに、おはなし芸人なのでした。
  
   
  
   おはなし芸人のママは、子どもと絵本を作ります。
  特別すばらしい絵本というのではなく、
  子どもとの生活から生まれてくる絵本です。
  大人になってしまうと、見えなくなってしまう、
  小さな妖精たちとも、子どもと一緒なら会える。
  子どもと一緒に、ひかりの子と遊び、雨の声に耳を傾ける。
  虹が出たらうれしくなって、風がおこったら近くの木に逃げ込む。
  小さな花たちのおしゃべりが聞こえたら、物語が生まれる。

   

  子どもの言葉に耳を傾け、子どもの時間に、そっと付き合っている時の、
  ちいさなちいさな幸せです。

   

  『子どもの豊な感性』
  
  赤ちゃんは、まだ目の見えないのに、
  窓から跳びこんだひかりの子たちが動き回ると、
  ひかりの子を追いかけて、手をバタバタさせて
  楽しそうに遊んでいる。

  耳に入ってきた音に驚き、喜んだり泣いたりしてる。
  そして手に触れたものは、何でも口にもっていき、
  すべてを体中で感じようとします。
   
 
  人間のもって生まれた感性はとても豊です。
  幼いうちに、感じたものを、表現していく経験をたくさんして
  将来も、感性豊かに、自分を表現してほしい。
  
   
 
  子どもを土と水のある場所においておくと、
  容器に水を入れたり、土を入れたりをくり返し、こねたり、
  たたいたり、何時間でもあそんでいます。
  子どもは、土や水とコミュニケートしているのを感じます。

  「創造力を育てる」という言葉が、多く使われるようになりました。
  創造力に必要なのは、コミュニケートする力だと思います。
  身の回りの自然と、身の回りのものと、身の回りの音や色、
  そして自分の接している人とコミュニケートして生まれてくるもの。  

  自分の感じたものを、共感してもらったり、
  受け入れてもらえることが、自分の表現が生まれてくる
  第一歩になります。
  自分を表現できることは生きていく中で、豊かさと力になります。

  自分の子どもが、どう生きてほしいか・・・、
  自分らしく、生き生きと、豊かに生きてほしい。
  もちろん、親自身も、子どもとともにいる今を、豊かに生きたい!
  さあ!動き出さなくちゃ!

  この思いから、謎の魔法使いれいれいを招いて、
  仲間たちを誘って、
  「れいれいのワークショップ」をはじめました。  
  『音とあそび、メロディーを描く、音楽はもっとおもしろい!』  
  親も子どもも、ありのままの自分を、楽しんで表現できる場を創りたい。
  心がわくわくするような、おもしろいことをしてくれる人は・・・?!
  れいれい!

            

  
れいれいとは、障害のある人と共に行なった音楽ワークショップで、
  出会いました。
  今まで音楽が苦手だと思っていたのに、音楽ってこんなに楽しいんだ!
  と、毎日わくわくしていたものです。
  子どもが、“音楽”と出会うときも、
  音符を覚えたり、楽譜を読んだり、みんなと同じリズムを打つことから
  始まるのではなく、まず、自分の好きな音、好きなリズム、好きな表現を
  充分に楽しめたら、“音楽”は、ずっと変わってくるでしょう。

  

  れいれいは、オーストリア国立芸術大学モーツァルテウム
  「カール・オルフ研究所」で「音楽と動きの教育」を学び、
  帰国後「シュピールハウス」を創設し、
  カール・オルフの考え方をベースに、音楽教育の枠を超えた
  創造的な音楽表現を指導されています。

   《カール・オルフ━ドイツの音楽家》
  
子どもどもに「音楽を教える」のではなく、
  「音楽を愛することを教える」ことを提唱し、
  生活や遊びの中の音楽的かかわりを、
  即興表現や創作することで、
  子どもが、自分自身の個性や創造性に
  目覚めていくことを願った教育家。)    
  http://www.edutainmentcollege.org/event/carlorff.html

  「シュピールハウス(Spielhaus)」ってどんな意味?
  
  
ドイツ語で、シュピールは遊び、ハウスは家のこと。
  ですから、シュピールハウスは、直訳するなら“遊びの家”です。
  さらに、spielには、“遊ぶ”という意と同時に“演奏”、“演劇”
  
といった意味合いも含まれます。
  つまり、演じたり奏しながら、心を遊ばせることなのです。

  れいれいの 音楽と遊びのワークショップも紹介していきますね。
  おたのしみに   


『 A  Silver  Snail (銀のかたつむり) 』

2008-05-10 | 音ばぁの絵本

   
 『 A  Silver  Snail (銀のかたつむり) 』 

     
  ハルが 生まれた日、   
  イギリスのバーバラから 小さな箱が とどきました。
  中には、小さな 銀の かたつむりと、
  小さなカードが 入っていました。
  
     「 この 銀の かたつむりは、
      妖精たちからの プレゼント。
      子どもの 歯が抜けたら
      かたつむりの 殻をはずして
      その小さな歯を 入れてごらん。
      妖精たちは、お礼に
      銀貨を くれるよ・・・

   
  銀の かたつむりは、ハルの枕元に
  そっと おかれました。
                     
  真夜中
  かたつむりから、ふしぎな美しい音がきこえ、
  キラキラ キラキラ ひかる 妖精のこなが
  ハルの上に、しずかに降りました。 
                   
  つぎの日から、ふしぎなことが おこりました。
  ハルのベッドに、おひさま光がさしこむと、
  光の子たちが やってきて、
  ハルと 遊びはじめました。

  おいかけっこの 好きな 光の子は 
    あっちへ こっちへ 逃げまわり
  まだ 目の見えないはずの ハルが
  光の子は 見えるのかしら・・・?
  つかまえようと 小さな手を動かしています。
    
  一番にやってきたのは、秋明菊の精 
  「生まれてくるの待ってたのよ。
   お庭に来て。みんな お顔をみたいから。」 
  ハルは、パパや ママに 抱っこして
  お庭を散歩しました。

  
    
  秋明菊の精は、
  まゆみの小枝に とびのって、
  まゆみのブランコゆらしてる。

  「 まゆみの あかちゃん ブーラ ブラン 
    ブランコ  のってる   ブーラ ブラン
      
わたしも  のりたい   ブーラ ブラン 

  

  いちじく酒で、ほろ酔いかげんの いちじくさん
  「生まれてきて おめでとう。 ヒックゥ

  

  冬になると 何日も 何日も 雪が降って
  遊びに来てくれるのは
  雪ランだけ・・・
  ハルは じっと 窓の外を 見ています。
  「あ・・・う・・・  あ・・・う・・・」
  だれと お話しているの?

  
  
  つららじいさんが、雪ん子つれて 
  やってきた。やってきた。
  あっというまに 消えてしまったけど
  えんがわの石の上には 
  きれいなせりが 一束 おいてあった。
  ふゆの おみやげ ありがとう。

  

  あったかい 春の光がさしこむと
  スノードロップが鐘を鳴らして、
  ふくじゅそうを ゆりおこし、
  春の歌をうたってもらいます。
  
  

  かたくり
が 目をさますと
  さぁ 春の始まりです。
  かたくりは 小さな花の芽に
  毎日せっせと 水をやり
  スノードロップは 楽しそうに踊ります。

  

  やがて、 スイセンムスカリも、
  起きだして、庭じゅうを行進です。

    おなかがすけば、お料理上手な
                      みやこわすれに ごちそうになります。
  
  

  真夜中に 散歩してごらん。
  きっと どこかで お食事してます。
  どうやって さがすのかって?
  よーく よーく 見ていると
  すずらんちょうちんの 光が
  ほら 動いてるでしょ。
  そっと そっと ついていって
  ごちそうになりましょ。

   庭じゅうが 花でいっぱいになって
                     いかりそうの 子どもたちが
                     パラシュートで 降りてきたら
                     夏の運動会の はじまりです。
  

  ふうせんかづらも あさがお
  よーいどん!で 登りはじめます。
  
  「 のぼれ のぼれ
   そらに  とどくまで
   のぼれ のぼれ 
   フレー フレー  」

  春・夏・秋・冬 庭の花たちは、
  いつでもハルと 遊んでくれました。
  ハルも、幼稚園に入り、
  妖精たちは、 まだ見えるかしら?
  もうちょっとで 5才になる 8月の暑い日
  ハルの 歯が ひとつ ぽろっとぬけました。

  

  「ぬけちゃった~」と 走ってきて
  銀のかたつむりの カラをはずすと、
  その小さな歯を そっと入れました。
  
  
 
  ハルとノンはいっぱい銀貨をもらったはず
  

  


絵本 「あやしい~」

2008-04-23 | 音ばぁの絵本

  

        「あやし~」

 

   みどりのみちを あるいてごらん。
    いろんな音が きこえてくるよ  (見返し:図形楽譜) 

  
  
  ママが なんか へんだ!
  
  ふたりを おじいちゃんと おばあちゃんに あずけて
  うれしそ~に でかける。

  「どこに いくんだろう・・・・」  「あやし~~~~」
  「そっと ついてってみようよ。」          
  「みつからないように!」
  「とうめいマントを きれば へいきだよ。」
  
  「おじいちゃんと おばあちゃんには、『おへやで あそんでま~す。』って
   いってきたよ。」
  「じゃあ、しゅっぱ~つ!」

 
  バスで いけぶくろにでたよ。ここまでは いつもといっしょだね。

  JRにのって しながわ駅に おりた。
  「ずいぶん とおくに きたね。」

          

  駅をでて おうだんほどうを わたって
  メモをみて キョロキョロしてる。
 
  左へいった。ちいさな神社を とおりすぎて
  しながわプリンスホテルの かどをまがって
  さかみちをあがっていく。

  「みうしなわないように!」
  「えっ! あやし~おみせに はいっていったよ。」
  
  

  「ティンガ ティンガ ハウス…? なんだ こりゃ?」

  入り口には、おおきなつつや ざいもくが ゴロゴロしていて
  くら~い くら~い お店の中には、
  てんじょうに ちいさなせんぷうきが まわっていて
  アフリカの タイコのようなものが ならんでる。
  
  おおきな丸太みたいなものが 3本立ててあって
  てんじょうにも いろいろぶらさがっている。
  どうぶつの 皮かな?
  あみのかかった おおきなひょうたんや
  ギターみたいなもの…

  ふる~い木の台には、まるい木の実や 
  たけに穴のあいたものがある。
  おくの方から あやし~女の人が でてきて  
  ママと はなしはじめた。

  あやし~女の人が ママに おけみたいなものを わたした。
  
 

 


  「なんじゃ こりゃ からだのほねが ぬける音だ!」
  「おばけの でてくる 音だよ~ん」

  ママは、この音が きにいったらしい
  いくつもならんだ おばけのおけを
  つぎつぎに ならしていく~

  「あんまりひかないでよ~。  
  骨なしにんげんに なっちゃうよ~。」

  
  あやし~女の人は、おおきな丸太のようなものを うごかしはじめた。
 
  雨の音? 川のながれる音?  水がながれていく…。

  あやし~女の人が はなしてる。
  「この木は、サボテンの木なんです。 とげをとって、まわりのにくを 
   くさらせて つくるんです。 ワシントンじょうやくで もう はいって
   こないでしょうね・・・・。」
  「こんなおおきなのを、家におくのは むりですね・・・。」
 

  ママは、うらめしそうに なんかいも 水の音を きいていた。

  「そうか! ここは 楽器や なんだ !」
  「でも へんだよ。 どの音も あやし~

  目を とじると・・・・・ 
  
 

  さばくに いるような
                おひさまが まぶしいような
  くもが モクモク・・・・
                かみなりが ガラガラ ドーン
  おばけが でてきて
                あめが 川になる・・・。
 
  なんだか ふしぎな きぶん。

 

  

  ママは、おばけの おけと サボテンのちいさいの、
  さかなのギーロギロ、まんまる木の実のカチカチ
  こんぺいとうのシャカシャカ、鳥のピーヒョロなど
  かって、水のトクトクの作りかたを おそわって 「きっと ママ 作るよ。」
  ゲコゲコがえるのキットをかって、
  おおきなふくろを かかえて でてきた。

 
 
  「さぁ、いそごう! ママより さきに かえってないと ばれちゃうよ。」
  「ママより さきに JRにのって・・・ あれ! ママも のっちゃった。」
  「ママより さきに バスにのって・・・ また ママも のってる!」
  「おりてから はしろう!」 

            

  「ただいま!」  ママが かえってきた。
  「はへ~~ おかえり~ へ~ 」
  「なんか つかれてるね。 なにして あそんでたの?」
  「べつに・・・ ふ~~ へ~ 」
  
  「おもしろいもの かってきたよ。」と ママ。
  「あやし~ がっきでしょ。」と、うっかりはるちゃん。
  「なんで しってるの?」と、ふしぎそうな ママ。
  「なんとなくだよ。 エヘヘ・・・ 」ごまかす のんちゃん。

 
 
  エヘヘ・・・  エヘヘ・・・と、わらってる ふたりをみて
  ママが こんどは いいました。
  「あ~~や~~し~~~」  

 


  《トクトクびっくり水のつくりかた》
  
材 料:スチール缶4つ、強力ボンド、ガムテープ、缶きり、トンカチ
  作り方:両はじの共鳴缶の底をぬく。
       
(これがちょっと大変。けがしないようにね。)
        
中2つの缶の一方に、水を入れ、飲み口をずらして、
       ボンドで張り合わせる。
              ( ボンドがしっかり乾くまで、一晩くらい置く)
        4つの缶をつなげて、ガムテープでしっかり貼り、
      まわりにすてきな紙を巻けば…すてきな楽器のできあがり!
     
   癒されるよ~作ってみて!

 


『海のしんじゅ』 おまけつき!

2008-04-22 | 音ばぁの絵本

    

         『 海 しんじゅ 』

 

   サ~~ ザブ~~ン
      サ~~ ザブ~~ン

  ひろい うみ    なみを こえて
  うみの ふかいところまで およぐと
  いつも きこえてくる。
  し―。  みみを すまして。

 

  ほら・・・ うみの そこから きこえる   こもりうた

   ゆらりん  ゆらゆら   ねむれよ  ねむれ
    きらりん  ひかるよ   なみだの  ように  

 

  すなおばけの サラリが  やってきて
  ひとめで しんじゅの子が すきになった。

                「いっしょに あそぼ」


 

  
すなおばけの サラリは  ぐ―っとのびて トンネルをつくった。
  貝から でてきて くぐってごらん。

 

  すなおばけの サラリは ヒューンと のびて
  グルグルすべりだいに なった。
  「すべってごらん。 ジェットすべりだいだよ。」

  しんじゅの子は、 コロコロわらった。
  サラリは うれしくて  ポッとなった。

 

   うつぼが とったよ 貝のうち
     まくらに  してるよ うとうとと 

  むちゅうで あそんでいると
  なみのこえが きこえてきた。

  「えっ  わたしの おうち?」
  「ぼくに まかせて!」

 

  サラリは ニューっと のびて   うつぼに へんしんした!
 
  「 それ! ぼくの 友だちの !! かえして !! 」

  うつぼは 大きな うつぼに びっくりして
  貝を おいて にげてった。

 

  「ありがとう  おやすみ」  「よかったね  また あそぼうね」

 
 

  『海の ずかん』
   ①フラダンスが とくいな 水くらげの一生
   ②すなはまの貝

 

 『海しんぶん』  はっこう   : いかのすけ
             はっこう日 : 8月30日(火)

 〈ぼしゅう〉 すてきな まき貝 さがしてます。(おしゃれな やどかり)

 〈ニュース〉 くらげのビビビが でんきを つくってます。
          でんきの ほしいひとは どうぞ。

          すてきな しんじゅ はんがくセール!!
          はやいもんがちです。 いますぐどうぞ!!(海のしんじゅ店)

 〈まいごのおしらせ〉 すじえびのあかちゃんが まいごです。
                海ゆうえんちの ちかくです。
                名前:すじたろう
                年れい:6ヶ月 (えびこ)

 〈じこ〉 まき貝さんが 人の子どもに さらわれました。
      ひきしおの時には、気をつけてください。

 〈気をつけて〉 うつぼが 岩のかげで ねています。
           うっかりふむと かまれて 
           なかなかはなしてくれません。
           小さな魚は 食べられてしまいます。

 〈ぼしゅう〉 うにと くらげの フラダンス大会が あります。
          しゅつじょうしゃ ぼしゅう!

 〈どくしょあんない〉 「ちいさなやどかりちゃん」
               ちょしゃ: 和
               小さなやどかりが 貝のおうちをさがすおはなし

 〈いかのすけ 海のかがく〉 
          海の水は、月にひっぱられて、みちしおになります。
 
          たいようの光は、赤とだいだいと黄色とみどりと青と
          あいとむらさきです。
          光は、海に入ると、青い光だけがのこって、
          海は、青くみえます。(にじの光より)  

  


    
 


「はるがつ はるにち はるようび てんきはる 」

2008-04-20 | 音ばぁの絵本

    

  「はるがつ はるにち はるようび てんきはる 」

 

  「にじのねっこ」
  
  
もりのおくに、にじのねっこを みつけました。
  そのなかにはいると、すきなものがもらえたり、
  すきなところに いけたりします。
  でも、にんげんが はいろうとすると、
  きえてしまいます。
  なないろの ふしぎないしを もっていないと
  はいれません。

  

  「ごっこ」

  おひめさまに  
なれる
  おかあさんに  なれる
  あかちゃんに  なれる
  かいぞくに   
つかまる
  ぼうけんも    できる
  すてきに     おどる
   かなしくて    なみだがでる
  たのしくて    ドキドキする

  

  「まる さんかく しかくの うた」

  ちきゅうは  まるいぜ
  りんごは   あかいぜ
  さばくは   
ひろいぜ
  ピラミッドは  さんかくだぜ
  
  そらは    あおい
  うみは    ふかい
  ちきゅうは  まるい
  ちいさな   ほしだぜ
  
  ちきゅうは  まるいぜ
  りんごは   あかいぜ
  ロシアは   でかいぜ
  バラライカは さんかくだぜ
         
(詩:谷川俊太郎)

  
  


  「かみなり」

  かみなりは  ドン とおちます。
  おちるときに ピカリとひかって
  おへそを ねらいます。

  ひかったら おへそを かくさないと
  ペロリと たべられて
  へそなし にんげんに なります。

  

  「はなび」

  ぼんおどりのときの はなびは
  おおきくて きれいです。
  ほうせきが パラパラ ふってくるようです。

  うちでする はなびは
  ちいさい はなびです。
  ひかりのこどもが 
  はねてるみたいです。

 

  「おじぎそう」

  おじぎそうは、さわると、
  はっぱが、ぺこりと おじぎします。

  でも、はりがあって、
  はりにさされると、
  わたしが、ぺこりと おじぎします。

  

  「おじいちゃん」
 
  おじいちゃんは、90さい。
  うごきかたが、うちゅうじんです。
  はなしかたも、うちゅうじんです。

  ゆっくりと やさしいきもちが
  つたわります。
  
  おじいちゃんは、E..T.です。


  

  「のん」

  のんは いもうとです。
  
  いもうとなのに~~~~~
  はるより つよいです。
          
トホホ・・・