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人生のカウントダウン

60歳を間近に控え、日数を足すより引く感覚が強くなった今日、日々を大切にする為にも思いのままを書いてみたいと思います。

どうなる日本-5

2006-04-08 07:27:06 | 家族
抽象的な話しばかりだとインパクトがないので実名を出させて戴くと、かつて人の紹介で曾野綾子さんの家のお仕事をした。  しかしその途中で他から何とかして欲しいと助っ人の依頼が入り、綾子さんは名古屋にいて戻り日程から余裕があったので、こちらも著名人のご主人に御願いして2日ばかりずらさせて戴いた。  江戸っ子としては、困っている人達の手助けはしてやりたいとの心境です。  すると次の日、綾子さんからすごい剣幕で、約束の期日になぜ終わらせてくれないのかと電話があり、しかたなくすっ飛んでいき、ご主人の了解のもと、こちらのお仕事をあけましたと説明した。  この時の綾子さんの言葉が忘れられない。  貴方は私と約束したのだ、夫ではない。  この時は、心の中で思いましたね、へっ、こういう女性がいるから、かつて女子大生亡国論などと言われるのだと。  しかし今になって、かの人が東京は若い人達のために譲るべきだとの主旨で、確か発言されたことや、私はクリスチャンではないが聖書を読む機会があったことなどから、かの人の言われたことは間違っていなかったと思うようになった。  私の今好きな言葉、全生をその当時、自分は実行していなかった。  自分の都合、格好だけにこだわり、相手の方の全力で生きているさまを見抜けなかった、と後悔しています。  当時のかの人と同年代になって、大差はあるがほんのちょっぴりレベルが上がったのかな。  でも、おい単細胞のお前、どうするんだ、といろいろ考え考え自問自答、反省している毎日です。  でも反省だけならサルでもできるか。  まあレベルが違うのだから、こちとらあわてず、騒がずで参りましょう。でも極力、全生だね。  

どうなる日本-4

2006-04-03 21:00:18 | 家族
愛知万博に行くと半官半民というより、トヨタ一人勝ちのお祭りに感じられたが、臍曲がりの私の印象として別段嫌な感じはしなかった。  かつて愛知は排他的風土があると聞き自分でも感じたが、もうそんな場所ではない。  トヨタなどの無借金企業の余裕がそうさせるのか、まさに信長時代の楽市楽座だろう。  他地区の人間は、愛知に大いに見習うべきだ。  かつてトヨタの看板方式と、あまりの合理主義に下請けに対して血も涙もないのでは、と東京から観て私などは思っていました。  しかし間違った投資による企業の凋落スビードは、まさにあっと言う間である。 島国で資源もない日本が生き延びて行くには、まさに江戸時代の藩のように、ひたすら人材育成と質素倹約を基本とすべきではないでしょうか。  勿論、たまには豪華客船に乗ることもよいのかも知れませんが、日本の中にも良い所はいっぱいあります。  それらを孫や家族達と見直し、誰が来ても安心でき、清潔でゴミひとつ無い環境を創り出し、挨拶や親切が当たり前の社会が生み出せたら、それこそこの世の楽園となるでしょう。  そんな場所で非行やニートが育ちますか。  少なくとも愛知万博の会場では、ボランティアの人達も生き生きとしてうらやましかった。  時々電車で、お年寄りや赤ちゃんを抱えた人にさっと手を出す若い人達を見て、ふと気づかなかった自分を恥ずかしく思うことがあります。  暇と時間のできる団塊の世代の我々が、まず率先して楽園造りを目指すべきでしょう。  やること、やれることは死ぬまでいっぱいある。  家族だけでなく、社会からも濡れ落ち葉と云われないようにしたいと思う昨今です。  

どうなる日本-3

2006-04-03 19:24:19 | 家族
日本の企業は、従来終身雇用制でそこに問題があった、などと言われていましたね。  確かに上場企業でありながら、能力もないのに二世だからとか、社長として会社を私物化したり、世界的美術品を墓場まで持っていきたいなどという社長は、言わずもがなです。 しかし日本の企業は、江戸時代で言えば藩のようなもので、優秀な家臣がいれば藩として方針を打ち立て、大小の船団として動くほうが、日本人の特性にあっているのではないかと思うことがあります。  戦国時代の織田信長などのように自ら独自の方針を打ち出し、成功したケースもありますが、閥などでトコロテン式に昇進して、帝王学などほとんど身につけていない腰掛け式の社長や、居座り社長らが自らの保身を捨て、会社だけでなく社会、日本を改革しようという意気込みがあるだろうか。  日本の企業は今でもほとんど終身制で、江戸時代の藩のような運命共同体である。  しかし優秀な家臣団がいて、藩が一体となってある時から活性化した長州藩のようになれば、理想的な共同体にもなるのではないか。  バブル期の銀行や不動産、建設関係の社長連は、国の施策で倒産させると社会的影響が大きいということを理由に、ほとんど責任を取ることもなく、庶民の税金で生き延びている。  藩のような企業が、トヨタがもくろんだ愛知万博のように、従来のイベントとは異なった無駄の少ない投資で地元の活性化を図れば、ボランティア活動などを通じ、少しでもいろんな事件の抑制に貢献するのではないかと思います。  今愛知が熱いと云います。  規模は別でも、一つの指針を投げかけていると思います。

どうなる日本-2

2006-04-03 07:18:45 | 家族
流行語に、みんなで渡れば怖くない、などと馬鹿な言葉が一時生まれましたが、日本人気質にこのような長所にもなるが、ある意味欠点が特色としてあるように思われます。  かつて私が20歳位の頃、ボーリング場ができて、それが社会人になった2年後には私も含め一大ブームに呑み込まれ、一時間待ち、二時間待ちなど当たり前、ボーリング場も雨後の竹の子のように出来てきました。  それがあっという間にみんなの関心から離れ、その後の私の知る最大馬鹿ブームは、各地のイベント場である。  民間のゴルフ場ブーム、福島県にある七富ゴルフクラブなどは、東京からどんなに急いでも3時間は掛かる場所に、乗馬クラブ、テニスクラブを備えているからといって、1億円近くで会員を募った。  勿論ほとんど買い手が付かず、瞬く間に倒産したが、今でも巨大ホテルや様々な建物が森林を伐採したままで、残っているものと思います。  更には千葉県で、T建設がおこなった通称チバリーヒルズなる開発、その他半官半民や町ぐるみなどさまざまなプロジェクトが、まさにみんなで渡った結果でしたでしょう。 付け加えますと、私は典型的な日本人ですので、渡っちゃった口です。  反省しています。

どうなる日本-1

2006-04-02 16:45:29 | 家族
今度は川崎で小学生が犠牲になった。  事件が起きるたびにその原因や、加害者の心理などが云々されるが、果たしてそれらを分析したら、予防できるのだろうか。  戦後育ちの我々が、親達とバトンタッチして豊かさを求めて一生懸命築いてきたものは、一体なんだったのだろうか。  今の子供達は、塾やゲーム機などに時間を取られ、思春期に自然、家族、友人、文学、さまざまな出来事などを通じて形成されるはずの人間性を育て上げることができないのではないだろうか。  しかしそれは戦後、すでに我々の世代から徐々に起きていたことであって、競争社会における勝者、敗者の意識が焼け野原と化した日本から、世界に負けない一流会社を発展させる段階で、学力のある勝者を育ててきた。  単純に言うならそのレベルに応じて子会社、下請け会社、孫請け会社などに人が従事し、ひたすら豊かさを追い求めてきた。  バブル前にはその勢いで、様々な人にもおこぼれが施こされた。  しかしそこには、大会社の方針が10度回転変更されると、孫請け、曾孫受け会社は遠心力で吹っ飛ばされ、消え去ることもあった。  このため家族は、誰もが円の中心の大会社を目指すようになった。  そして今の子供達の状態だ。  かつては手に職を身につけ、職人さんとしてプライドを持って生きてきた多くの人達や、農産業に従事している人達は隅っこに追いやられている気がします。  今や画一的な人間達だけが日本を覆ってきている。