彼のHIVと私の太陽

2011年夫がAIDSを発症しました。2018年無事です。

HIVとエイズ

2011-07-04 10:19:10 | HIVとエイズ
夫の告白の次の日、病院へ行かなかった私は、ネットでHIVのことを、調べました。

1.HIVとエイズは違うということ。

2.HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのこと。
  HIVに感染しているだけのキャリア。
  HIVに感染しているだけの人は、抗HIV薬の服用によりエイズ発症を抑えることが出来て、
 今は寿命を全うできる。通常の生活が可能。

3.エイズ発症とは、数ヶ月から10年後、免疫力が低下して(CD4陽性Tリンパ球が200以下)
 病原体に無力になり、さまざまなエイズ症状(日和見感染症など)が現れること。
  日和見感染症の治療方法はだいぶ確立されているが、発熱などによる免疫細胞の疲弊により、
 思うように治療ができない場合があること。(担当医の話)
  いきなりエイズとは、エイズを発症して、初めてHIVに感染していることがわかること。
  いきなりエイズを発症するまで、他の人に感染させる可能性があること。

いきなりエイズ発症前に治療を開始した場合、HIV感染120週後の生存確率は99%なのに対し、
いきなりエイズ発症後に治療を開始した場合、HIV感染120週後の生存確率は80%まで低下するという
専門家の報告もあるということ。
次々出てくる日和見感染症の治療をある程度しなくては、抗HIV薬の服用ができないこと。
カリニ肺炎完治後、1ヶ月空けてから、抗HIV薬の服用を始めたほうがいいこと。(担当医の話)

夫は、いきなりエイズです。
確かに、ここ数年、体調はあまり良くないようでしたが、仕事で疲れているんだろうなと思っていました。
でも、考えてみれば、帯状疱疹をやっています。
もしあの時、検査をしていれば、抗HIV薬の服用が開始され、エイズ発症を防げたかもしれません。
が、その時、私たちには知識がありませんでした。

帯状疱疹も免疫力が落ちてなる病気です。
HIVに感染していない人は、CD4陽性Tリンパ球(免疫細胞)が500~1500くらいあるのに対して、
帯状疱疹は、350くらいに低下したときになるようですから、
HIV感染の可能性がある人は、検査をしたほうがいいと思います。
でも、みんながみんな、帯状疱疹になるとはかぎりませんし、
帯状疱疹はなるととても大変な病気ですから、
やはり、感染の可能性のある人は早めの検査をしたほうがいいのです。
一人でも多くの人が、夫のような苦しい状態にならないで欲しいです。

一日ネットでいろいろな事を知った私は、HIV検査をする決心をし、
保健所へ電話して、検査の予約をしたのでした。

にほんブログ村 病気ブログ HIV・エイズへにほんブログ村


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。