以前の記事はこちらから。
トップダウンでラグランスリーブのセーターを編む①編み図
トップダウンでラグランスリーブのセーターを編む②襟ぐりの作り目
トップダウンでラグランスリーブのセーターを編む③ひと工夫と糸のつなぎ方
襟ぐりから編み始め、ラグラン線の増し目をしながら袖下まで編んできました。
写真の下側が襟ぐり。
ここで、袖下に別鎖の作り目で左右6目ずつ追加し、袖側は休ませて前後の身頃をつなげます!
個人的に、一番ワクワクする工程!
身頃に挟まれた袖の部分は、いったん別糸で伏せ目してとじました。
袖の部分を休ませるのは、別の針にとる人が多いと思うんだけど、
わたしはこのやり方の方が扱いやすくて好き。
こうしておくと、袖を編むときに改めて目を拾うのもやりやすい。
そして、前後身頃のあいだに6目、鎖編みからの広い目で追加します。
逆側も同様にしてぐるっと一周、身頃がつながりました!
ここからは、身頃の裾まで目の増減も無く、何も考えずただひたすら表編みをつづけていくという、
良くも悪くも、一番淡々とした工程。
身頃は今回ゴム編み部分も合わせて154段設定してるんだけど、
実際に編み進めながら丈を決めてもいいかと。
ここまでくると、ちょっと服っぽい形が見えてきて嬉しいのだ。
トップダウンでラグランスリーブのセーターを編む②襟ぐりの作り目
からの続きです。
ラグラン線の増し目のタイミングは、身頃側と袖側とで合わないことも多いので、
前回それで本当に苦労したのです。
編んではほどき、っていっても、
輪編みで一気に編んでいるので間違いがどこで起こっているのか特定するのも一苦労だし、
間違ったとこまで戻るのも本当に大変で。
なので、今回はある程度のところで目数がいくつなのが正解なのか?
あらかじめいくつか図を描いておいて、こまめに確認しながら進めました。
こんな感じで。
30段目では
前後身頃は作り目26+左右15目ずつ増やしているので56目、
袖部分は作り目14+前後10目ずつ増やしているので34目。
身頃の、2段ごと1目増やすのを23回やるのが終了した時点での46段目では
身頃は72目、袖は44目。
袖の、3段ごと1目増やすのを16回やるのが終了した時点での48段目では
身頃は72目、袖は46目。
その後は、
見頃は3段ごと1目増を5回
袖は4段ごと1目増を4回
おこなうので、実際に増し目をおこなう段数をメモ。
身頃→49 52 55 58 61
袖→52 56 60 64
49段目には身頃の増し目、52段目は身頃と袖両方増し目、、、てな感じで。
その時役立つのがこれ。
ピンクの糸結んでるとこが段数マークです。
40段と50段のとこに結んでます。
マーカーだと気づいたら取れてることがあるので、糸結び作戦はとてもよいのだ。
もうひとつ、
袖と身頃の境い目のリングは必須ですが、
前襟ぐりをつないだ際の境い目にもリング(しろいやつ)。
これがあると、
どこまでが1段の編み終わりかがはっきりするのでとても便利。
そして、輪編みで編んでいると糸のつなぎ目をどこにするのか?で悩んだりしますが、
わたしは
①目立つ位置を避ける
前身ごろの真ん中にくるあたりとかではつながない。
ラグラン線のあたりとか、袖下とか、脇とか、目立たなそうなところでつぐ。
②目立たないつなぎ方でつなぐ。
結び目を作らずに、糸を割ってからませるつなぎ方でつなぐ。
この、②のつなぎ方をご紹介します。
これだとほどける心配が減り、かつ目立たないよ。
針に糸を通し、ブルーの方の糸端を数センチ残して糸を割りながら通していく。
通ったら、グレーの方の糸を引きながら、ブルーの糸におさまるようになじませる。
針に糸を通さない状態で、グレーの方の糸を割りながら通していく。
通し終わったらブルーの糸を針に通し、引き抜いてなじませる。
この方法だと、両側から引っ張ってもするっと抜けることがありません。
お試しあれ~~
トップダウンでラグランスリーブのセーターを編む①編み図
からの続きです。
そもそも、襟ぐりのラインの編み図はどう決めるのか?って話なんだけど、
こんな風に、
後ろ襟ぐりの寸法を出し、
後ろ襟ぐりのラインから前襟ぐりのラインをどの程度下げたいのか?を出し、
前襟ぐりの前中心に近い部分の平らなラインはどの程度欲しいのか寸法を出します。
写真の右上の図がそれ。
後ろ襟ぐり22cmのうち、左右4cmずつは袖部分。
そして、カーブしている前襟ぐり側も左右4cmずつは袖部分。
(袖部分は合わせて8cm)
そして、前中心に近い平らなラインの部分は今回9cmくらいにしたいかなあ、と設定。
その平らなラインまでの高さの差は4cmくらいがいいかな、と設定。
ということで、
こんな感じで目数を決めました。
今回は前身ごろと後ろ身頃の幅は同寸なので、前襟ぐりと後ろ襟ぐりの目数は同じです。
※なのですが、この時点で襟ぐりの最初のひと目を計算に入れ忘れてました…。
こちら、その襟ぐりの作り目を上から見た図が写真の上の方に書いてる丸い図。
(こっちにはちゃんと書いてるのに)
前襟ぐりは最初の1目からスタートし、増やし目しながら編み進め、別鎖で作り目する前襟ぐりの中心部分とつなげて輪にします。
(この、最初の1目を忘れずに数えましょう…。今回は前襟ぐりの別鎖の作り目を減らすことで調整しました)
さあ、実際に編んでくと、
後ろ襟ぐりと袖部分と前襟ぐりの1目だけを別鎖で作り目したとこ
前襟ぐりの部分を増し目しながら編み進め
別鎖で作り目した前襟ぐりの中心部分とつなげてわにする。
ということ。
前襟ぐりのとこをつなげるまでは、
・前襟ぐりのライン
・身頃側のラグラン線
・袖側のラグラン線
を増し目しながら編んでいかないといけないので結構慌てます(笑)。一気にやった方がいいかも。
ちなみに今回だと、
この、11段目で前襟ぐりとつながるように設定してるんだけど、
その時点で、
前身ごろの部分…別鎖で作った前襟ぐりの作り目が16目(※間違いです。14目が正解)+その両サイドに襟ぐりの増し目が左右5目ずつ+前身ごろのラグラン線の増し目が左右5目ずつ(※正しくは+最初の左右1目ずつ)
袖の部分…作り目14目+ラグラン線の増し目が前後3目ずつ
後ろ身頃の部分…作り目26目+後ろ身ごろのラグラン線の増し目が左右5目ずつ
の計116目になってる、という計算。
襟ぐりがつながったら、輪編みでラグラン線の増し目をしながら袖下までいきます!
去年チャレンジした、トップダウン(襟ぐりから編み始めて裾に向かって編むやり方)で編むラグランスリーブのセーター。
今年は編み物するつもりじゃなかったんだけど、
去年の余り糸を今頃になって発見し、こんな時期から今シーズンの編み物が始まってしまった。
今年は、上の写真のターコイズブルーと、色違いのライトグレーを組み合わせます。
去年はあーだこーだと試行錯誤しながらだったのですが、
今年は2回目だし、覚書的にレシピをまとめておこうかと。
サイズは去年作ったやつがなかなかちょうどよかったので、基本的にはそのまま。
身幅を少しだけ狭めて、襟ぐりを少しだけ深めに調整しました。
まずは必要な寸法を出し、
ゲージをとったら、各寸法に何目、何段必要なのかを計算していく。
必要な段数と目数が出たら、
目の増減が必要な部分をどうするのか決める。
何段ごとに、何目増やす(減らす)のを何回やるか?
ということ。
この計算が結構面倒!
私は完全に自己流なので正しいのかどうかわかりませんが、
ラグラン線とか袖下とかは、できるだけ均等になるように、を基本に、
あとは、段数に対して目数の増減が少ないほど角度は急になるから、その辺を加味して決めてます。
逆に、襟ぐりとか、ちょっとカーブにしたい場合は、
前中心に近いところはできるだけ少ない段数でいっぱい目を増やして(ボトムから編む場合は減らし目)、横に近づくほど増やし目の頻度が減るようにする、ということ。
今回ラグラン線のところは、
身頃側は…2段ごとに1目増やすのを23回やったあと、3段ごとに1目増やすのを5回やって3段増減なしで編む。
袖側は…3段ごとに1目増やすのを16回やったあと、4段ごとに1目増やすのを4回やる。
にするとうまい具合に段数と増やし目の数がおさまるかなあ、という計算になりました。
この時、何を根拠にラグラン線の段数を設定するのか?が結構わかりづらいんだけど、
平らに置いた時に肩のラインから袖下までが何センチなのか?を根拠にします。
(下の写真で点線で24cと書いてあるとこ)
ゲージをもとに、その寸法が何段で編めるのか?を出せば(今回は64段)、
袖側も同じ段数になるので、自動的に袖側の袖下から襟ぐりまでの寸法が出る。
その袖下の位置で袖幅が何センチほしいのか?(今回は16.5cm)を決めれば、袖の目数も出せます。
さてさて、お次は襟ぐりについて。
ラグランスリーブの襟ぐりは、
前身ごろ、右袖、後ろ身頃、左袖の4パーツに分かれてますが、
トップダウンで輪針で編む場合はそれをあらかじめつなげた状態から編み始めます。
こいつがちょっとややこしい。
長くなってきたので別記事へ。
ちなみにこの、上の方に書いてる丸い図が襟ぐりの作り目。
②へ続きます!
毎回、直感を鍛える作業になるちいさな巾着の制作。
布の組み合わせ
紐の組み合わせ
ビーズの組み合わせ…
いちいち、
これかな?違うな…。こっちか?逆にこっちはどう?かーわいぃーー!待てよ?こっちかな??いいねぇ…
とあーだこーだ地味に試行錯誤しています。
組み合わせに理論的な正解は無いので、ただただ直感的に、あり/なしを判断していくわけだけど、
何が判断基準になっているのか自分でもわからないところに確かになにかしらの基準があって、
最初はもやっとしていても、作業してるうちにその判断がだんだんクリアになってくる感じがある。
始める前にはめんどくさいな…と思わないこともないんだけど、
やりだすと途中でやめられなくなるのです。
そんなこんなで出来上がった今回の作品も含め、
今ある在庫ラインナップはこんな感じ。
とってもいっぱいあるようですが、同じものの表裏だったりします。
布を組み合わせる上下パッチワークタイプと
布は1種類でドットの糸の配色で遊んでいるタイプとありますが、
最近わたしはこのシンプルドットタイプがお気に入りです。
どの作品にもある程度言えることなんだけど、この巾着は特に、
布を切った時点では完成した姿からはかなり遠く離れていて、
縫いあわせるプロセスの中で、布と布、布と糸、本体と紐とビーズ、と、
要素が足されるにつれどんどんかわいくなってくるのが愉しいのだ。