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IE Business School留学記(Class of 2017)

スペインのマドリッドにあるIE Business Schoolでの留学記です。受験時から生活のことまで書き綴ります。

IE Business School合格への道・ieGAT編②(2016年現在)

2017-03-03 13:25:16 | MBA受験
さてどうでもいいGMATの話を乗り越え、今回こそieGATについての説明を行いたい。


ieGATはIEが学校全体として、アプライの方法の一つとして用意している統一テスである。
つまり大事な点としてMBAだけでなくIEの他のマスターの受験にあたってもGRE,GMATの代わりとしてスコアを用いることが出来る。
その他のマスター受験生も受けているということを考えると、
総じて他マスター受験生よりもレベルの高いと思われるMBA受験生からすると、
平均よりは上に出る可能性は高いのではないだろうか。
(確認をしているわけではないが、GMAT620の自分で上位15%以内、
他にもこの位のレンジに入ったという日本人を聞いているのでGMATに比べて容易に上位に入ることが可能だと思われる)


テスト自体はここに例題がいくつかあるのでご参照頂きたい。
基本は①長文読解問題と②論理問題の2パートに分かれていて、その中で更に大問が4つに分かれていた記憶。
時間はそれぞれのパートで40分ずつ、つまり各問題を約10分程度で解かないといけない。
①を多分日本人で全て解こうとするのは無理。
最初の2、3の大問に集中して取り組むのが正解だろう。
多分日本人はここの出来はそんなに良くないはず、出来なくても安心しよう。


代わりに②についてはほぼ満点狙いで行く気合で取り組んでほしい。
しっかり練習さえすればそんなに難しくはない。
https://www.jobtestprep.co.uk/ie-admission
ここで買える練習問題をやりこめばほぼ完ぺきになるはず。
£39.99と安くはないが、今まで他のMBA受験対策につぎ込んできた費用を考えれば些細なものである。


試験自体はペーパーベースで、どの問題から解くかも自分で決められるので、
①の試験については自分で読みづらいと思ったら、次の問題に先に行ってしまうのも正解かもしれない。
GMATと違ってペーパーベースなので書き込みも可能だったかと思うので、
そういった意味でも非常にやりやすいテストだ。
一応電卓と、筆記用具が持ち込み可能。
以前は辞書も持ち込み可能と書いてあった気がするが、その記述はなくなっていた。
(実際持ち込んだとしても、使っている暇があるかは自分の経験からすると疑問である)


これらのテストの後に5,60問はあったかと思う性格テストのようなものも行われる。
どんどんやっていかないと最後までいかないので、アプリケーションで書く自分の性格といった面での内容に合わせて、
そこから外れない選択肢をなるべく早く選び、取りあえず全て回答してしまおう。


テストの日程はIEのホームページに載っているが、
最悪IEの日本人アドミッションの方に連絡し、調整できればそれ以外の日でも受験は可能かもしれない。
というのも自分が受けた日は、受験生は自分しかいなかったし、
そう大量の受験生がいるとも思えないので、予めその辺りを直前ではなく、
1か月程度先とであれば、連絡することで柔軟な対応をして頂けるのではないかと思う。


テスト当日は西新宿の新宿パークタワー(IEの説明会等が良く行われるので何度も行くことになる)の会議室で受験することになる。
回りに受験生がいれば、受験後に情報交換を行う等して、少しでもこの機会をうまく使えるといいかもしれない。
(後はアドミッションの方と話して、現時点で不安な点等を解決してもいいかもしれない。)


テストの結果自体は日本人アドミッションの方を経由して、
1週間程度で上位何%に入っているだとか、真ん中位だとかそれくらいの結果の連絡が来る。
真ん中位でも受かったという話は聞いているので、
それくらいだったとしてもがっかりする必要はないのかもしれない。
ただ結果がいい方がうれしいのは間違いない。


受験後は30日以内にアプライしないといけないというルールになっているので、
エッセイの準備も事前に進めて置き、ieGATの受験からあと2週間程度で完成するくらいにしておけば、
特に問題なくアプライまで進めることだろう。
(ieGAT自体は1回しか受験できないのだが、1か月以内にアプライしなくて、
その場合にGMAT等のスコアを提出することでアプライすることが可能かどうかは不明。)


ともかく、このテスト自体は受験料もただなので、思い切って受験してみてほしい!



IE Business School合格への道・ieGAT編①(2016年現在)

2017-03-02 12:25:15 | MBA受験
IE Business Schoolを受験する場合、ieGATという学校独自の試験を受験することで、
MBA受験生たちを大いに苦しめるGMATの受験を回避することが出来る。


GMATとieGATの難易度を比較すると後者の方が非常に易しい。
もしIE専願で行くならばそもそもGMATの勉強は捨てよう。
時間とお金の節約になる。
GMATの勉強がieGATの勉強の役に立つかというと非常に疑問だ。
それならばieGATだけに専念した方がいい。


一応個人的な経験談を書いておくと、GMATも受験はしていた。
2016年の7月にIELTSのOAで7.0のスコアが出たのを確認し、
GMATの勉強に移行した。
多くの方がご存知のようにGMATは大きくMathとVerbalの2つのテストから構成される。
(あとはAWAというライティングとIRという統合問題があるが、通常はAWAの対策はどこからかテンプレが手に入ればその記憶で十分。
IRは何もしなかったので残念ながらアドバイスのしようがない。)


Mathについては過去の受験生たちが皆利用していると思われるマスアカと呼ばれる教材を利用した。
過去に大学受験で数学を利用している人についてはこれで十分だとよく言われているが、
確かにこの教材をしっかりとやれば50近いスコアをとることは可能なのだろう。
自分の場合大学受験でも数学が必須で、一応この枠に当てはまると勘違いし、
あまりやりこみをしなかった結果、初回のMのスコアは47・・・
2回目で49と結局50はとれなかった。
そもそも自分自身が数学が出来ない人だった疑惑もあるのだが、その実証は今となっては不可能だ。
ただ言えることは、大学受験を終え貴方はその後数学を使っていますか?ということだ。
10年以上も数学の問題を解いていなくて、果たしてそれを英語で解くとなった際に、
過去と同じように出来るだろうか?


これはMBA受験のみの話ではないのだが、そもそも単語の意味をしっかり理解できないと、
思い込みで英語の文章を理解するしかなくなってしまう。
その結果、そもそも英語の理解がおかしいから問題が解けないのか、
それとも英語で理解は出来ているが、問題の解答方法が分からないのか、
肝心な点が分からないという非常に非効率な状況が発生してしまった。
その意味でもまずは算数、数学の必須英単語をすべて押さえてしまうのがベストルートだ。
記憶後にそもそも、数学が出来ないのかどうかを判断し、どこまでマスアカをやりこむのかを決めた方がいい。
最近はMの難化傾向といわれているが、それでもできる人は50,51をとれているので、
ここで3,4点も落とすのはVで挽回が難しい日本人からすると非常に勿体ないと思われる。


Vの勉強については濱口塾とYESの両方を活用した。
まずはYESの文法コースで、基本的な文法事項を確認。
その後SC対策コースを計32回受講した。
頭のいい人ならこの半分の16回程度の受講でいいのかもしれない。
結局授業で毎回25問を扱うのだが、そのうち7,8割は大体同じようなポイントを抑えるような内容になっている。
それらが結局のところGMATでよく出る文法問題なのだ。
残りの2,3割が難易度の高い問題、つまりはそんなには出てこないが対策しないと全く分からない問題なのだ。
この残りの部分を全て抑えようとするならば40回すべて受講するような非効率なやり方をする羽目になるのだろうが、
(それともYESの授業を相当好きになり、全部どうしても受けたくなるかのどちらかだが・・・)
そうするよりは16回程度の授業で抑えるべきポイントを完璧にした方が、
よっぽど点数は伸びる気がする。
自分の場合は回数をこなすのに必死で、復習が足りなかったと今更ながら反省している。
濱口塾はCRとRC対策用に受講。
解説もビデオ画像で何度も確認できるし、非常にわかりやすかった。
費用面も考えるとSC対策も同時に濱口塾で出来るので、
YESは同時並行で受ける必要はなかったかもしれない。
(YESは先生が非常に面白いので受ける価値はあると思うが・・・あと何年現役でいらっしゃるのだろう・・・)


とはいえ結局Vのスコアは最高が1回目の28、最低が2回目の21。
Mとのトータルで初回が620、2回目が580とある意味TOP校を狙っていくには惨敗の結果だった。
ここで650とかがとれていたら果たしてIEに進学していただろうか?
Ifの話は意味がないのだが、ここでの敗戦のおかげで今こうしてIEにて楽しいMBAライフを送ることが出来ている。
人生塞翁が馬である。
そして惨敗時に登場する救いの手がieGATなのである。


何故かieGAT編と謳いながらほとんどGMATのことを書いてしまったので、
次回はieGATについてしっかり書きたいと思う。
ただここに至るまでの経過も理解することで、
ieGATがいかにお得な試験なのかということがきっと理解しやすいかと思う。














IE Business School合格への道・エッセー作成編(カウンセラー選び)(2016年現在)

2016-08-19 13:20:08 | MBA受験
IELTSでOA7.0をとったら次はCV・エッセーの準備を開始することになる。
全体編の順番的には逆であるが、あれはieGAT受験前に事前に書いていることを前提にしている。
受験において本当に時間が無ければIELTSの勉強を同時並行でやる必要も出てくるが、
エッセーやCVを書くことと基本的に全く内容が被らないので、できればお勧めしない。
ただ時間がないならまずはCVだけでも先に作成することをお勧めする。

そしてCVやエッセーについては純日本人については基本的に、
誰かしらのエッセーカウンセラーの補助を得ることをお勧めする。
今までの人生で英文のCVやエッセーを書いたことがあるのなら別だし、
そんなのを使いたくないというならばご勝手にだと思うが、
少なくとも100点満点のCV・エッセーがあるとしたら、60~70点レベルまでしか純日本人では持っていけないだろう。
外国人の方の書いた日本語がどこかおかしいのと一緒で、
仕事用のメールならまだしもエッセーで求めらるような長文を書いていった場合、
そもそもの内容以前に、書き方の部分でどこか不自然、上手でない部分が生じてしまうのだ。
海外のネイティブの受験生も対人でのサービスを使っているかどうかは分からないが、
オンラインでの添削サービスは用いているようだし、こういったサービスを利用すること自体は全く卑怯ではない。
残念ながら今のエッセーの大半はこういった添削サービスを受け、美辞麗句が並ぶ大作として出来上がっているのである。

さて自分の場合はエッセー、CV、そしてインタビュー等MBA受験の総合対策として、
「ビジネスパラダイム」さんを活用した。
元々こういった対策を扱っている先としては、
AGOS(IELTS対策等も行う総合予備校)
濱口塾(関西に校舎があるため基本はオンラインになるが、ここも塾長がほぼ個人で総合対策を行ってくれる)
インターフェイス(高いらしいし、基本は超TOP校狙いの生徒をメインで受け入れ)
江戸義塾(使っていないので詳細不明。ただ全般的に使った方の評価は高い)
等がよく挙げられるのだが、濱口塾以外は基本的には時間制のチャージである。
よって受験校が多かったり、だらだらとやっているとドンドンと金がかかってくる。

自分の場合は社費で、会社から一定程度の補助が出ることになっていたものの、
基本的には定額制でサービスを提供してくれたほうが、最終的に明朗会計になるだろうという考えの元、
定額制でサービスを提供してくれる先をいくつか探し出したというのが実情だ。
本当にお金に糸目をつけなくていいのならば江戸義塾は使ってみたかったし、
時間がないなら金で解決というのがMBA受験の鉄則なので、ここを見ていて時間がない受験生の方がいるならば、
さくっとそちらに問い合わせしてみることをお勧めする。

ビジネスパラダイムを選択した理由は、定額制の部分以外にも、
欧州MBAに基本的に強そうだというのが理由だった。
ホームページを見てもらえればわかるのだが、様々な欧州MBAに関する情報が載っており、
基本的な欧州MBAに関する知識取得を目途として見るには十分に参考になる。
(情報が古いのがそのままになっていたりするのが難点だが・・・)
元々会社の指定により1年制の学校しか受けられなかった時点で、
自分自身は最初から欧州MBAの受験志向だった。
(一応米国にも1年制の学校はあることにはあるが、それはまた別の機会に紹介する)
世の多くの受験者は米国MBA受験志向だし、いても米国、欧州両方を狙っている受験者のほうが多く、
欧州専願というのはMBA受験者層の中では少数派になっているのが実情だ。
よって欧州のメジャーでないスクールの情報がどこまでそれぞれにあるのかは怪しい。
ランキングを元に探していくと英国のWarwickやCass,Cranfield等も十分留学候補先になってくるのだが、
それらの学校の日本語による情報はビジネスパラダイムを除くとネット上では殆どないのが実情だ。
(ちなみにビジネスパラダイム自体は欧州の学校に強いという特徴があるが、米国の学校への合格実績も当然ある)

最終的には代表の堀田氏と新宿の某ホテルの喫茶室にて1時間ほど面談し、
MBA受験についてそもそもの相談(半年という短期のスケジュールで合格が可能かどうか等)を行い、
ここだったら何とかなるかなぁという確認をして申し込みを行ってはいるが、
まぁ欧州MBAを狙っていて、定額制のサービスを求めているならここで特に問題ないと思われる。

実際にやってもらったサービスは、CV、エッセーの添削
インタビュー対策(外部委託で2回ほどイギリス人の方とSkypeにて練習を行った)
その他キャンパスビジットの調整(ESADE,Cambridge,Imperialの3校の調整をお願いした)
である。

メールベースのやり取りが主で寝る前にエッセーやCVで作成したものを送っておくと、
朝には返信があるという具合でちょうど英国との時差をうまく利用して毎日ガシガシと内容を詰めることが出来た。
(ビジネスパラダイムさんは英国に事務所があり、担当者も基本は英国にいる。
 代表の堀田氏はほぼ毎月日本には来ているようだが。)

ちなみに反省点としては最初に5校対策パッケージで申込を行ったものの、
最終的にIEしか出願しなかったという点でお金の面では勿体ないことをしたなぁという実感もあり、
追加での対応も行けるはずなので、最初の申し込みの際には何校本当に受験しそうなのか、
(それが分からないから仕方ない部分もあるのだが)
あらかじめ算段をつけて申し込みをすることをお勧めする。

自分自身の元々の算段は
Cambridge(英),IE(英),Imperial(英),Cass(英),USC(米)
で計5校になる予定だった。
これがどうしてIE専願になるかはこれもまた別の機会に書くこととしたい。


IE Business School合格への道・①IELTS、実践(W・S)編(2016年現在)

2016-08-09 18:35:08 | MBA受験
さて順番が滅茶苦茶だが、そろそろIELTS関連の記事を片付けてしまおう。
今回はWとSの攻略?について。
攻略といっても両方とも7.0を個別では出したことが無いので、
ひとまず最低限のスコア(6.0)を出すための戦略をここでは記すことにする。
もっと上を狙いたい(ケンブリッジ、オックスフォードを狙うという方になると思うが)方については、
全く考え方が参考にならないと思われるので、読み飛ばしてもらって構わない。
(そもそもこのブログはIEに合格するための手法を書いているのだから、そういった方は読んでないと思うが・・・)

まずはWについて。
問題は大問が2つからなる。
1問目がグラフ等の図を読み解いて、それについて150文字で解説するという問題。
通常の棒グラフや線グラフから地図、作業の工程図等様々な種類があるようだが、
基本的にはグラフ問題が多い。
例えばヨーロッパ各国における年代ごとの携帯電話の普及率のグラフといった問題があるなら、
イギリスでは00年代に一気に伸びて、05年代になると増加率が穏やかになる、
スペインでは00年代は低いものの、05年代に急激に伸びてイギリスに追いついている、
(グラフの事実関係が正しいかはわからない。勝手に出題者がイメージしてグラフを作っている可能性も高い)
といったグラフについて読み取れる事実を基本的には書くことになる。
こちらはかなりテンプレートに近いものが使えるので、
あっという間に150字近く書くことは可能。

ちなみに大問1についてわざわざ出るだろう全ての形式について対策するのは大変なので、
棒と線グラフ以外のが出たらその回はあきらめてしまうのも一つの手だ。
例えばパスタの製造工程や、水力発電所における発電から送電までといった図が出たときに、
そもそも専門単語を知らないと殆ど説明にならないわけだ。
これが毎回同じ問題が出るならその単語を覚えてしまうというテクニックもあるのだろうが、
多分同じ問題が出る可能性はほぼないことを考慮すると、6.0をとるだけならば正に無駄な作業だと考える。

大問2はいくつか決まったフォームの出題があるのだが、
それに対して正確に回答することが求められる。
例えば小学校における英語教育についてどう考えるかという出題なら、
適当に考えていることを答えればいいし、
小学校で英語教育を行うことの是非についてどちらかの立場で述べろと書いてあるならば、
どちらかの立場に必ず立って書き通さなければならない。
こちらの方が大問1に比べてどちらかと言えば一般的話題が選ばれることが多い。

大問1のグラフ問題の対策を行うには、グラフ特有の毎回使える言葉、
上昇した、減少した、急激に伸びた、一定を維持した等々を一通り覚えてしまえばいい。
また大問2の出題形式についてもテーマは沢山あるのだが基本的には10もなかったはずなので、
ネットにそういったのをまとめたサイトもあるかもしれないし、
AGOSに通えば、この辺りの基礎知識は教えてくれる。
前はAGOSのクラス設定はBase,Core,Advancedの3クラス編成だったのだが、
現在はCoreが1と2に分かれ、1で大問1対策を、2で大問2対策を行っているようだ。
お金と時間のことを考えると全てに出るのは大変なので、
6.0だけを狙うならばBaseにだけ行って、そもそものIELTSのWというものを知ってくれば、
何とか切り抜けは可能だと思う。

テクニック的には様々な時制を盛り込む、難しい単語を使う、仮定法や受身を入れてみる等をちょっとずつ、
それもある程度正確に使えれば6.0のレベルには達している。
特に単語はスペルが間違っていては仕方ないので、知っている易しい単語を用いがちだが、
少し動詞や副詞等で一般的にはあまり用いられない単語を知っておけば十分だ。
7.0を狙いに行っているわけではないし、洗練されたMBA出願用のエッセーをここで書いているわけでもない。

IELTSのWは出来たと思ってもずっと自分自身は6.0止まりだった。
多分理由としては難しい単語のスペルを覚えていないので、
その利用を避けた結果、内容が幼稚っぽくなってしまったことが大きい気がする。
文字数だけはしっかり規定文字数に達していたので、逆に6.0を割ることもなかったのだろう。

Sについては全体が3セクションに分かれている。
Part1では仕事、家や家族の話、その他基本的には自分の身近なことの話題が出ることが多い。
出る話題はある程度決まっているため、基本的にはある程度の準備が可能。

Part2はカードが渡されてそのテーマについて2分間のスピーチを即興で行う。
一応準備時間が1分間あるのでその間に大体の大枠を考えて話し出すことになる。
これも話す内容、答えなければならない形式がおおよそ決まっており、
それに合わせたおおよその流れを即興で作る方法の取得というものが必要になる。
大体3つこの内容を盛り込めとカードに書いてあるので、それを元に構成を考える。
例えば思い出の旅行の場所についてそれがどこで、誰といって、なぜ思い出に残っているのか、
といった具合で3つの指示があるので、それを守らないと当然減点される。
確か紙が渡されるので、1分間の間に毎回日本語で一応話すポイントを書いておいた記憶がある。

Part3ではPart2で話した内容についてもっと抽象的な話題を話すことになる。
例えば思い出の旅行について話したとしたら、
なぜ人は旅行に行きたいと思うのだろうか、旅行の持つ人々への効果とは?
みたいな問題を即興で試験官がその場で作って質問してくる。
その意味では対応が取りづらい面も正直ある。
毎回同じ形式の質問が飛んでくるとは限らないからだ。

それではSはどのような対策がありうるのかというと、
まずはIELTS用の中国版問題集を購入してしまうことである。
AMAZONの中国サイトへ行くと山ほどこの手の問題集が売っている。
ネットで少し調べればどうやって中国AMAZONから日本へ購入できるのかというサイトがあるので、
買い方についてはそれらを参考にしてほしい。
それらの参考書には出るお題が殆ど網羅されており、
若干日本人的には回答内容が合わない部分があるものの、その解答例も載っている。
よってテーマを抑えて、毎回話すネタを決めてしまうというのがお勧めだ。
旅行ならハワイの新婚旅行の話と自分は決めていた。
それに応じた英単語を覚えて、新婚旅行なので過去、
今でも行きたいと現在の話、将来いずれ時間が出来たらまた行きたいと仮定の話を組み込んでおく。
Sの試験でも使える文法の多様性が試されるので、少なくとも仮定の話は盛り込む必要がある。

AGOSについては試験形式は分かるものの、基本的には先生一人に対して学生10人程度、
授業中に学生同士で指示された事項について話をしあって、
お互いに相手のコメントを批評しあい、偶に先生がそれを聞きながらコメントするという形式だったので、
コストパフォーマンスは正直悪い
ただ予備校に通うことでこういった慣用句を使うべきといったことは分かるので、
AGOSを使うならCoreクラスのみ行けばいいのではないだろうか。
ただSについても現在は2クラスに増えているようなので、
いかにIELTSのW・Sの対策が予備校を活用したとしても容易でないかを表している気がする。

資金効率的にお勧めなのはオンライン英会話の活用。
自分の場合レアジョブを活用したが、講師の検索でIELTSと入れると、
IELTSのことをわかっている講師が検索出来て、講師次第だがIELTS対策を行ってくれる。
講師によってはネットに落ちているIELTSの問題を実際に活用して指導してくれた方もいた。
たくさん練習したいならオンライン英会話はお勧めだ。

ただこれも7.0を取ろうとすると、慣用句の活用、そもそもの発音力の向上、ストーリー作成力の向上etc
とやることがどんどん増えてしまう。
帰国子女である自分が言うと身もふたもないが、普通の日本人からすると時間がかかりすぎる。
ここに書いてあるレベルのことをやれば6.0のレベルには達するはず。
偶にお題が自分のよく知っているお題で、話しやすかったりすれば6.5も可能だ。

ともかくIELTSのOAで7.0を出すだけならばW・Sで6.0以上を狙うのは時間の無駄だ。
7.5が必要な方はこんなサイトを見てないで、もっと本格的に英語力を向上させるべきだが、
少なくともIEに合格するためだけならばこれで十分。
本当に英語力が足らなければその後インタビューで落とされるので、
留学後苦労するではないかと考えている方がいるとすればこの時点では考えすぎに過ぎない。

まずはサクッと?IELTSのOAで7.0を出して次のステップに進んでほしい。



IE Business School合格への道・①IELTS、実践(R・L)編(2016年現在)

2016-08-02 10:29:22 | MBA受験
前回はIELTSについて概要を書いたが、今回はその具体的試験内容について書いていきたい。

概要編で書いたようにIELSTはR,L,W,Sの4科目から成る。
普通に日本で過ごして、大学受験までした人が感じる難易度は、
W≒S>>>L>>>>>>Rといった具合で、特にRについては大学受験等で培った受験テクニックが有効なため、
まずはRで高得点(8.0程度)を目指すのが基本戦略になる。
というよりもRで7.0程度とれない英語力ならば、そもそも英語基礎力が足りていない可能性が高い。
そういった方は単語帳を使って、まずは語彙力を高めるしかない。

Rを伸ばすために個人的にとった手法は、ひたすら下記の本を読みまわすということだった。
・テーマ別英単語 ACADEMIC [初級]
・テーマ別英単語 ACADEMIC [中級] 01 人文・社会科学編
・テーマ別英単語 ACADEMIC [中級] 02 自然科学編
・テーマ別英単語 ACADEMIC [上級] 01 人文・社会科学編
・テーマ別英単語 ACADEMIC [上級] 02 自然科学編
すべてZ会

最初はそんなに早く読めないものの、1日1時間くらい読み続けていると、
2,3か月のうちに2,3日で1冊を読めるようになってくる。
そうすると月で計5冊を2周は出来るようになり、かなりの速読力がついてくる。

そもそも試験当日に1時間弱は英文を読むことになるのに、
毎日その程度の量も読んでいないと当日文章を読むだけで疲れてしまう。
それを乗り越えるためにもある程度の、量のトレーニングは必須との考えにより、
このトレーニングを続けた次第。
別にZ会の本でなくても何でもいいのだが、IELTSに出てくる記事がアカデミックな内容なものが多いため、
ちょうど内容的にも合っていることからこのシリーズをひたすら読み込んだ。
量の問題なので、Z会が嫌いな人は別なものを探せばいいと思うし、ネットの記事とかでも構わない。
とにかく継続が重要で、やめた途端に力がどんどんと落ちているのを感じている。
(だからこそ8月中はまた速読で英語力を取り戻す予定)

読む力さえあれば試験については受験テクニックの世界だ。
第1問は約15分、第2問は約20分、第3問は約25分をかけて解く。
TOEFLと違って問題の先送りもできるので、
普通は第1問<第2問<第3問の難易度なのだが、
第2問と3問は題材の好みのレベルでの読みやすさもあったりするので、
パッと見読みづらければほかの問題にいっても全く問題ない。
とにかく全体を通して全問に回答できればいいのだ。

細かい問題の対策はネット上にいくらでもあるのでそちらを参照願いたい。
ただ問題の対策については予備校に行くか、オフィシャルな過去問もしくは最近増えてきたIELTS用の参考書を買って身につけるかどうかという話はある。
個人的にはRについてはわざわざ予備校に行くまでもなく、
参考書を読んでどういう問題形式があって、気を付けるポイントだけわかれば、
その後過去問を何度かやってみれば十分対応可能なレベルだと考えている。
(自分自身はAGOSに行ったが、今思えばRについてはお金も時間ももったいなかった)


LについてはRに次いで普通の日本人でも対応可能な科目だ。
ただIELTSのLは問われているポイントが非常に細かい。
何時何分といった時間や、○○ポンドといった具合で正確な数字の聞き取り、
名前の書きとり(そもそも外国人の方の名前を書いたことがあるだろうか?)等々
今更だがIELTS筆記試験なので、パソコン上での選択肢ならば非常に簡単になるのが、
正確な筆記によるスペリングが求められるという点で、試験の難易度を上げている。
ある意味非常に下らない問題だ。
questionnaireやhygieneといった単語を正確に書けなくて何の問題があるのだ?
(攻略できなかったからこその負け犬の遠吠え状態。orz)

ともかくスペリングに自信のある方ならば全く問題ないが、自信のない方については、
ネットを探すとIELTSによく出る間違いやすいスペリング集みたいなものが見つかるので、
それをやりこむことをお勧めする。
自分も自信がなかったので、それらをエクセルにまとめて、前日にスペリングの練習を行っていた。
(それでも当日には何を言ったかはわかるのに、スペリングがわからないので確実に2,3問は落としていた)

後はLについてもある程度毎日聞いていないとヒアリング力が確実に落ちていくので、
毎日1時間程度はIELTS用の素材を初めとして、ネットラジオなんかも含めて色々な素材を聞いていた。

とはいえ自分自身はプロフィールにも書いた通り、
一応帰国子女ではあるので、ほかの方達よりも確実に英語耳がいいのは間違いない。
(それでもMaxで7.5しかLは出せなかったのだから情けない・・・。スペリングが出来れば8.0出たかなぁ・・・)
その意味でLで7.0を目指すのが普通のMBA受験生の戦略だとは考える。

またLについても予備校を使うべきか否かというところがあると思うが、
こちらについて自分自身がAGOSに行った結果、わざわざ予備校に行く必要はないと考えている。
試験内容については参考書、過去問レベルで十分わかるし、
そもそも予備校でちょっと学べるような小手先のテクニックがRとLはそこまで通用しないのだ。
まぁ時間があって、自分でやるのが面倒だという方とっては、
お金も払ってペースを作ってくれる予備校を活用すること自体を止めるわけではないのだが。