IE Business School留学記(Class of 2017)

スペインのマドリッドにあるIE Business Schoolでの留学記です。受験時から生活のことまで書き綴ります。

IE Business School合格への道・①IELTS、実践(W・S)編(2016年現在)

2016-08-09 18:35:08 | MBA受験
さて順番が滅茶苦茶だが、そろそろIELTS関連の記事を片付けてしまおう。
今回はWとSの攻略?について。
攻略といっても両方とも7.0を個別では出したことが無いので、
ひとまず最低限のスコア(6.0)を出すための戦略をここでは記すことにする。
もっと上を狙いたい(ケンブリッジ、オックスフォードを狙うという方になると思うが)方については、
全く考え方が参考にならないと思われるので、読み飛ばしてもらって構わない。
(そもそもこのブログはIEに合格するための手法を書いているのだから、そういった方は読んでないと思うが・・・)

まずはWについて。
問題は大問が2つからなる。
1問目がグラフ等の図を読み解いて、それについて150文字で解説するという問題。
通常の棒グラフや線グラフから地図、作業の工程図等様々な種類があるようだが、
基本的にはグラフ問題が多い。
例えばヨーロッパ各国における年代ごとの携帯電話の普及率のグラフといった問題があるなら、
イギリスでは00年代に一気に伸びて、05年代になると増加率が穏やかになる、
スペインでは00年代は低いものの、05年代に急激に伸びてイギリスに追いついている、
(グラフの事実関係が正しいかはわからない。勝手に出題者がイメージしてグラフを作っている可能性も高い)
といったグラフについて読み取れる事実を基本的には書くことになる。
こちらはかなりテンプレートに近いものが使えるので、
あっという間に150字近く書くことは可能。

ちなみに大問1についてわざわざ出るだろう全ての形式について対策するのは大変なので、
棒と線グラフ以外のが出たらその回はあきらめてしまうのも一つの手だ。
例えばパスタの製造工程や、水力発電所における発電から送電までといった図が出たときに、
そもそも専門単語を知らないと殆ど説明にならないわけだ。
これが毎回同じ問題が出るならその単語を覚えてしまうというテクニックもあるのだろうが、
多分同じ問題が出る可能性はほぼないことを考慮すると、6.0をとるだけならば正に無駄な作業だと考える。

大問2はいくつか決まったフォームの出題があるのだが、
それに対して正確に回答することが求められる。
例えば小学校における英語教育についてどう考えるかという出題なら、
適当に考えていることを答えればいいし、
小学校で英語教育を行うことの是非についてどちらかの立場で述べろと書いてあるならば、
どちらかの立場に必ず立って書き通さなければならない。
こちらの方が大問1に比べてどちらかと言えば一般的話題が選ばれることが多い。

大問1のグラフ問題の対策を行うには、グラフ特有の毎回使える言葉、
上昇した、減少した、急激に伸びた、一定を維持した等々を一通り覚えてしまえばいい。
また大問2の出題形式についてもテーマは沢山あるのだが基本的には10もなかったはずなので、
ネットにそういったのをまとめたサイトもあるかもしれないし、
AGOSに通えば、この辺りの基礎知識は教えてくれる。
前はAGOSのクラス設定はBase,Core,Advancedの3クラス編成だったのだが、
現在はCoreが1と2に分かれ、1で大問1対策を、2で大問2対策を行っているようだ。
お金と時間のことを考えると全てに出るのは大変なので、
6.0だけを狙うならばBaseにだけ行って、そもそものIELTSのWというものを知ってくれば、
何とか切り抜けは可能だと思う。

テクニック的には様々な時制を盛り込む、難しい単語を使う、仮定法や受身を入れてみる等をちょっとずつ、
それもある程度正確に使えれば6.0のレベルには達している。
特に単語はスペルが間違っていては仕方ないので、知っている易しい単語を用いがちだが、
少し動詞や副詞等で一般的にはあまり用いられない単語を知っておけば十分だ。
7.0を狙いに行っているわけではないし、洗練されたMBA出願用のエッセーをここで書いているわけでもない。

IELTSのWは出来たと思ってもずっと自分自身は6.0止まりだった。
多分理由としては難しい単語のスペルを覚えていないので、
その利用を避けた結果、内容が幼稚っぽくなってしまったことが大きい気がする。
文字数だけはしっかり規定文字数に達していたので、逆に6.0を割ることもなかったのだろう。

Sについては全体が3セクションに分かれている。
Part1では仕事、家や家族の話、その他基本的には自分の身近なことの話題が出ることが多い。
出る話題はある程度決まっているため、基本的にはある程度の準備が可能。

Part2はカードが渡されてそのテーマについて2分間のスピーチを即興で行う。
一応準備時間が1分間あるのでその間に大体の大枠を考えて話し出すことになる。
これも話す内容、答えなければならない形式がおおよそ決まっており、
それに合わせたおおよその流れを即興で作る方法の取得というものが必要になる。
大体3つこの内容を盛り込めとカードに書いてあるので、それを元に構成を考える。
例えば思い出の旅行の場所についてそれがどこで、誰といって、なぜ思い出に残っているのか、
といった具合で3つの指示があるので、それを守らないと当然減点される。
確か紙が渡されるので、1分間の間に毎回日本語で一応話すポイントを書いておいた記憶がある。

Part3ではPart2で話した内容についてもっと抽象的な話題を話すことになる。
例えば思い出の旅行について話したとしたら、
なぜ人は旅行に行きたいと思うのだろうか、旅行の持つ人々への効果とは?
みたいな問題を即興で試験官がその場で作って質問してくる。
その意味では対応が取りづらい面も正直ある。
毎回同じ形式の質問が飛んでくるとは限らないからだ。

それではSはどのような対策がありうるのかというと、
まずはIELTS用の中国版問題集を購入してしまうことである。
AMAZONの中国サイトへ行くと山ほどこの手の問題集が売っている。
ネットで少し調べればどうやって中国AMAZONから日本へ購入できるのかというサイトがあるので、
買い方についてはそれらを参考にしてほしい。
それらの参考書には出るお題が殆ど網羅されており、
若干日本人的には回答内容が合わない部分があるものの、その解答例も載っている。
よってテーマを抑えて、毎回話すネタを決めてしまうというのがお勧めだ。
旅行ならハワイの新婚旅行の話と自分は決めていた。
それに応じた英単語を覚えて、新婚旅行なので過去、
今でも行きたいと現在の話、将来いずれ時間が出来たらまた行きたいと仮定の話を組み込んでおく。
Sの試験でも使える文法の多様性が試されるので、少なくとも仮定の話は盛り込む必要がある。

AGOSについては試験形式は分かるものの、基本的には先生一人に対して学生10人程度、
授業中に学生同士で指示された事項について話をしあって、
お互いに相手のコメントを批評しあい、偶に先生がそれを聞きながらコメントするという形式だったので、
コストパフォーマンスは正直悪い
ただ予備校に通うことでこういった慣用句を使うべきといったことは分かるので、
AGOSを使うならCoreクラスのみ行けばいいのではないだろうか。
ただSについても現在は2クラスに増えているようなので、
いかにIELTSのW・Sの対策が予備校を活用したとしても容易でないかを表している気がする。

資金効率的にお勧めなのはオンライン英会話の活用。
自分の場合レアジョブを活用したが、講師の検索でIELTSと入れると、
IELTSのことをわかっている講師が検索出来て、講師次第だがIELTS対策を行ってくれる。
講師によってはネットに落ちているIELTSの問題を実際に活用して指導してくれた方もいた。
たくさん練習したいならオンライン英会話はお勧めだ。

ただこれも7.0を取ろうとすると、慣用句の活用、そもそもの発音力の向上、ストーリー作成力の向上etc
とやることがどんどん増えてしまう。
帰国子女である自分が言うと身もふたもないが、普通の日本人からすると時間がかかりすぎる。
ここに書いてあるレベルのことをやれば6.0のレベルには達するはず。
偶にお題が自分のよく知っているお題で、話しやすかったりすれば6.5も可能だ。

ともかくIELTSのOAで7.0を出すだけならばW・Sで6.0以上を狙うのは時間の無駄だ。
7.5が必要な方はこんなサイトを見てないで、もっと本格的に英語力を向上させるべきだが、
少なくともIEに合格するためだけならばこれで十分。
本当に英語力が足らなければその後インタビューで落とされるので、
留学後苦労するではないかと考えている方がいるとすればこの時点では考えすぎに過ぎない。

まずはサクッと?IELTSのOAで7.0を出して次のステップに進んでほしい。




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