旅の途中・・・

食と音と人の旅

ルンビニー

2006年01月23日 13時30分06秒 | 
ブッタ誕生の地。ネパール国境のバイラワから1時間半くらい。乗り合いバス(ボロボロミニボンゴ)に乗ってやっと着いた。ぷわー!臭すぎる。限界じゃ。いくら旅慣れてきたからっていっても、臭さには私もまだまだ弱い(まだまだ甘い)・・・もう大変なんです。狭い荷台にびっしり積み込まれた乗客はぴったりくっついて身動きできない。いろんなところにいろいろな臭いは確かにあります。でも今回はほんとうにヤバイ。普通の南アジア臭さ?は問題ないのだが・・・実はその後も一度チェニスからトリポリに行くバスで足がヤバイ臭さのお兄さんがいて、何時間も息を調節しながらがまんをしなければならないという事もあったのだ・・・
でもみんなにこやかでいい感じの人ばかりなんだな。愛想笑い。口にタオルをあてる。しかしそうすると暑い。はずす。臭い。吐きそう、愛想笑い、身動きできなくていらいらする。行き場の無い現実に虚しくなる、この循環。めまいがして来た。こんな時、人はだんだんと不安になりやがて地獄を感じる様になる。そう周りの人が悪人に見えてくる。後どのくらいルンビニーまで?これはブッタが与えた試練なのか?臭いと思っているが本当は間違いで、好い臭いなのでは?むしろここの人達はこの臭いが好きなのだ。だって平然としている。いやそんなことはない。我慢強いのか?こんなに強烈なのに・・・原因なんて知りたくもない。
とにかく着いて天国、最中地獄。それにしてもここはのどかだな・・・
映画監督の山崎幹夫氏が一緒だった。かれの8ミリカメラで彼の撮影を頼まれた。どうしてるんだろう?

別府のべっぷ丸

2006年01月22日 12時00分54秒 | 
そのおじさんは稚内の自衛隊にいたという。男が6人は入れる小さな部屋にぴったりくっついている6人。たらいのような大きな灰皿(これは皿とは言わない)もある。タバコ好きが多いらしい。
おじさんはこの狭い空間でぷかぷかタバコを吸っている。けっこう煙いけど仕方が無い。誰が決めた訳じゃないけどこの人がリーダーのようだし。サバの血抜きの仕方を教えてくれたし。人が死んだ話もしてくれる。朝っぱらから。有名なある事件の舟にもう少しで乗るところだった話は身の毛もよだった。少し。
けっこう、いやかなりの修羅場をくぐり抜けて来ているようだ。命を張っている。これが本物なのであろう。朝の6時からここに来て、出発を待っている。寒い。片山氏はこの話がつまらないか眠れなかったのか少し眠りに入ろうとしている。能見氏は口数も少なく相づちを打っている。時折為になる良い話になると少し目が覚めるのはわたしだけであろうか?特に大物の話には・・・
やはりこの道のプロなのであろう。この寒い中希望を与えてくれる。40~50くらいかな?とか美味しい話?をしてくれる。鼓動が高鳴る。もう我慢できない。
釣りたい!今日は関サバ、関あじ釣りに別府にやってきた。やる気満々。
さあ、どこからでもかかってこい!狩猟本能全開!
「えー、みなさん今日はやっぱり波が高いので出航やめましょうか?どうしますか?」待つ事1時間15分
べっぷ丸の船長が言った。・・・・・