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“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

file.no-01 『 Murphy Brown 』

2005-03-12 20:28:56 | ドラマ
記念すべきレビュー第一弾は、こちら『 Murphy Brown 』です。
アメリカ合衆国でCBSテレビで1988~1998の十年間放送されたドラマです。
日本ではNHK、スカパーなどで『TVキャスター マーフィー・ブラウン』として放送されました。
( 画像は CBS, Murphy brown より転載 )

今は2005年。十年以上前のドラマをなぜ今?そう思われる方もいるかもしれません。
このドラマは未だに風化しない面白さがあるのです。
このドラマは、ニュース番組『FYI』のキャスターである敏腕ジャーナリスト、マーフィー・ブラウン( 40歳、女性 )。
彼女の日常生活( すさまじい日常生活ですが )をコメディタッチで描いたのがこのドラマ。
『職場コメディ』と一概に言い切ってしまえない、時として社会風刺の鋭い切り込みネタもあります。
マーフィーは自己中・凶暴・傍若無人と三拍子そろった性格で、上司の番組プロデューサーや副社長、それに同僚や番組のインタビュー相手にも歯に衣着せぬツッコミをかまします。
当然、彼女を怖れて、付き合う男性はなかなかいない。私生活はあまりよろしくない。
でも、ジャーナリストとして生きる事に生甲斐を感じる彼女は、何事にもめげずに生きている!
けして人好きする性格設定でないマーフィーですが、なかなか憎めない。
時として人をこきおろす彼女ですが、時として他人への優しさを表に出したりします。
自分の感情のままに、奔放に、自由に生きている彼女の姿は、『常識』に囚われてなかなか身動きできない私たちにとって眩しい存在です。
だからこそ、私はこのドラマが好きなのかもしれません。

では、最後にこのドラマから名台詞をいくつかご紹介。

「見てよ、あのボウヤ。テレフォンセックス楽しんでる!
 エイズの心配ないからいいようなものの」
( 番組終了後、電話で話しているプロデューサーを揶揄してのマーフィーの発言)

「あんな番組、電波の無駄遣いだ。
 あんなものを流すから、我が国の知的水準が下がって脳みそが小さくなるんだ!」
「・・・男にも月のモノってあるのかな・・・」
( モーニングショー番組( ワイドショーを彷彿とさせる早朝ニュース番組の失敗したようなもの )を評したマーフィーの同僚ジム・ダイヤルへの、同じく同僚フランク・フォンタナの発言 )

「私たち、どうして素直に楽な道を歩くことができないの?」
「その道は 退屈で、嘘に満ちていて不愉快だからよ。
 足に合わない靴を履くようなものだからね。
 ・・・母さん、子供の頃のお前におとぎ話を読んだことがないの。
 いつも白馬に乗った王子様が助けに来てくれる・・・そんなことはないの。
 自分で道を切り拓かなきゃね。」
( 男尊女卑のブタさんとのダブルデートが失敗に終わった後、マーフィーと母エイバリーとの会話 )

このドラマのDVDについてのレビューブログを新設しました。興味を持たれた方は、どうぞ☆
"A.N.A.L. Co,Ltd Film Library"
http://blog.goo.ne.jp/murphy2005/

( 3/23一部改訂 )
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